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たくみ稜(日本クラウン) 新曲「夢でいいから」コンベンション  ヒットを母に誓う  大阪茶屋町・ボニーラ [イベント]

◆「曲をヒットさせて、大きな番組に出る姿を母に見せたい」。日本クラウンの歌手、たくみ稜が2018年7月30日、大阪・茶屋町のミュージックバル・ボニーラで開いた、新曲「夢でいいから」を在阪の業界関係者に披露するコンベンションの席で母への想いを語った。やめたら終わり、と絶えず自分に言い聞かせて、苦境を乗り越えて歌い続けてきたが、その成果が今、形になろうとしている。新曲CDの売れ行きが伸び、カラオケを歌う人も増えているという。

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ヒットへの意欲を燃やすたくみ稜


 たくみ稜は来年には歌手デビュー35年を迎えるが、ようやく日の目を見ようとしている。
 日本クラウンに2015年に移籍して「一人静」を出し、翌年には「オランダ坂」を、去年には「上海たずね人」と、1年1年と自らの存在感を高めてきた。

 「77歳になる母に少しでも早く歌手として成功した姿を見せてやりたい」
 そんな想いを、今年6月13日に出した「夢でいいから」のコンベンション大阪会場のボニーラで、たくみは涙を浮かべながら明かした。

 「デビューして何年も仕事もなく、アルバイトを何件も掛け持ちして生活してきた。やめたら終わり、と今まで続けてきたからこそ、今も歌っていることが出来る」

 そんな想いを込める新曲「夢でいいから」は、レコード会社が次作で考えていたムード歌謡を、1作前倒しでリリースしたのが今作である。

 するとどうだろう、CDの即売では長い列が出来るなど、今までかなり様子が違う。たくみ自身も「心地よく歌っているし、いつも以上に手応えを感じている」。この日あいさつに立った日本クラウンの栗田尚浩チーフプロデューサーも「彼の持ち味を存分に発揮してくれる歌になった」と指摘する。

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 「夢でいいから」は、たくみがかつて属していた内山田洋とクールファイブの歌を彷彿させる。多くの人たちから高い評判を得る理由も、そこにあるのかもしれない。
 「僕がクールファイブでボーカルをしていた頃よりも柔らかく、たくみ稜の魅力が出るように心がけて歌うようにしています。楽しく心地よく歌ってもらえるはずです」とたくみ。

 この日は「夢でいいから」カップリングの「恋物語part2」のほか、一緒にライブ活動を行っている友人でピアニストの国友章太郎さんのピアノ演奏で小田純平の「恋月夜」も聴かせた。また前川清の「昔があるから」も、自らの売れない時代の辛い体験を重ねながら歌った。

 たくみにとって今、ヒットは決して「夢でいいから」ではなく、現実に近づこうとしているようである。


[たくみ稜 オフィシャルサイト]
https://www.m-plus-ryo-takumi.com/
[たくみ稜 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takumi/whats.html







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木下結子(日本クラウン) サイケなコスチュームを見たい 会場いっぱいのファン chu-chu-ライブ 大阪・千日前 / カラオケ夢想歌 [ライブ]

木下結子4.jpg◆日本クラウンの歌手、木下結子がサイケデリックなコスチュームで歌う2018年7月4日リリースの新曲「おはじき」を聴こうと、同27日、大阪・千日前のカラオケ夢想歌で開かれた彼女のワンマンライブ「chu-chu-ライブ」には、店内いっぱいの人たちで埋まった。同店で第1回目が開催された去年9月以来の大入りで、奇抜で鮮やかなデザインの衣装への関心も高く、終了後にはスマートフォンで木下と写真を撮る人たちがたくさん見られた。


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 連日たくさんの人たちで賑わう千日前にあるビルの一角のカラオケ夢想歌で、毎月1回開いているchu-chu-ライブは、木下結子が11年前からタイトルと会場を変えながら続けてきたワンマンライブである。オリジナル曲のほかに事前にリクエストがあったカバー曲の歌唱、ギタリストの井上善日居によるソロ演奏などを盛り込んでいる。

 この日は30人近い人たちで店内はいっぱい。発売間もない新曲「おはじき」を聴こうというのはもちろんだが、もうひとつの狙いはサイケ調なボーダー柄のTシャツにパンツといったコスチュームを一目見ようというものだった。

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 新曲用にしつらえた衣装だが、ライブでは全11曲を歌唱し終わるまで、新しいコスチューム姿を楽しませてくれた。
 「おはじき」は、作詞が高畠じゅん子、作曲は杉本眞人、そして編曲が矢田部正で、都会の孤独の中で独り、自分とにらめっこして生きる女性の心の内面を歌っている。時代設定は1970年代。サイケなコスチュームの派手さが心の内の寂しさを象徴しているようでもある。

 この日の歌唱はオープニングの「愛は海」から「マリーゴールドの恋」「ノラ」と続き、新曲の「おはじき」カップリングの「チャオプラヤ川」をはじめとしたオリジナル曲。さらには「人生しみじみ...」(天童よしみ)などのカバー曲、リクエストの中から「霧のかなたに」(黛ジュン)「女郎花」(山之内圭)なども聴かせた。

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 木下は今年9月でデビュー35周年を迎えるが、2年後の還暦時に「大きなイベントを考えている」といい、今年は新曲「おはじき」の歌唱に集中する、という。

 その「おはじき」は「楽しく、明るく踊りながら歌ってもらえるとうれしいです」と木下。

 ところでこのサイケな衣装は夏バージョンで「キャンペーンやライブ専用」という。
 木下は「ジャケット写真では帽子をかぶっています。秋口まではこのコスチュームで歌っていきます」としており、しばらくは周りを明るくしてくれるこの衣装を見られそうである。
 しかし、12月20日に大阪市内で開催が予定されている恒例のクリスマスディナショーでは、果たして冬バージョンのサイケな衣装が見られるのかはわからない。

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[木下結子 オフィシャルサイト]
http://nora-yuiko.jugem.jp/
[木下結子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kinoshita/whats.html







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橋幸夫(ビクターエンタテインメント) 林よしことのデュエット曲「君の手を」発売いきなりオリコン1位(デイリー) 若さを保って60周年へ新たなチャレンジ [インタビュー]

橋幸夫・林よしこ.jpg◆「まだ若い人と一緒に歌えますよ」。今年5月に75歳を迎えたビクターエンタテインメントの歌手、橋幸夫が、2018年7月25日に出した林よしこ(ビクターエンターテインメント)とのデュエット曲「君の手を」がオリコンのデイリーチャート(7月24日付け)でいきなり演歌・歌謡曲部門で1位にランキングされた。総合では15位。「うれしいことです」と話す橋は、今、2年後に迫ったデビュー60年に向けての新たな挑戦に意欲を燃やしている。


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 歌謡曲やアメリカンポップスなどが全盛の1960年代を彷彿させる「君の手を」(作詞・田中花乃、作曲編曲・井上ヨシマサ)は、橋が「スターダスト上海」以来、30年ぶりに挑むデュエット曲である。相手役の林よしこは今は関西を中心に活動しているが、デビュー曲の島津ゆたかとのデュエット曲「いい男!いい女!」(1994年、キングレコード)は、70万枚という大ヒットを記録している。橋にとっては8人目のデュエット相手の女性である。ふたりの年齢差は、8人の中で最も開きがあるというものの、ステージで歌う2人からは、そんな年齢差はまったく感じさせない。

 橋は高校時代にボクシングをしていたこともあって、今でも体重管理はお手のもの。デビュー当時に53キロあった体重は、今はわずか10キロ増えただけ。それがパワーみなぎる若さの秘訣なのかもしれない。
 「30代の頃には最高67キロありました。身体に良いものは摂取するようにしているし、時間を見つけての運動など自己管理には常に心がけています」

 75歳の今も新しいことへの挑戦意欲が旺盛なのも、こうした若さを維持する自己管理にあるようだ。

■太陽のようなパワーみなぎらせる75歳

 「君の手を」が発売された7月25日、橋は林とともに大阪市内のライブハウスにファンを集めて新曲発表会を開いた。 オープニングで彼は林の手を引いて、やや小走りでステージ上手から現れた。それは奇しくもかつて見た映像の、同じ60年代のスターである和泉雅子と山内賢が歌う「二人の銀座」のステージと同じであった。

 「どのように出ようか、と考えていたんですが、『君の手を』だから、アドリブで彼女の手を取って走って出ることにしました」

 あたかも60年代を再現するかのようなオープニングであった。
 橋がデビューした60年代は「戦後が終わり、経済成長へと走り出した頃で、最も印象深く、良き時代だった」(橋)のである。それだからこそ彼は「それを知る人たちに、この歌で60年代を思い出してほしい」という。

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大阪市内のライブハウスでの新曲発表会で歌う橋

 その時代に青春を迎えていた橋も今は、芸能生活58年の大ベテランである。
 「この業界に同級生が少なくなってきたんです。ガミガミ親父も少なくなってきました。自分がそれになって60年代の良き時代を伝えようと思ってるんです。その第1弾が、この『君の手を』なんです」

 デビュー60周年へ向けて第2弾、第3弾はどのように考えているのだろう。
 「具体的にはスタッフが考えたことに乗って行くことになるでしょうが、新しいことに意欲的に取り組みたいと考えています」
 その言葉からは、圧倒されるほどのやる気がにじみ出ていた。

 舞台や映画でも活躍してきた橋だが、舞台は20年以上も前に、映画も同様に区切りを付けている。 
 「時代のテンポが早いですからね」
 橋幸夫はやはり<サンシャイン>のような歌い手であるようだ。





[橋幸夫 オフィシャルサイト]
http://www.hyj.jp/
[林よしこ オフィシャルサイト]
http://www.hayashiyoshiko.jp/









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KBA、キングレコード歌謡選手権南関東地区大会開く  15人が全国決勝大会へ  井上由美子(キング)がゲスト歌唱 [カラオケ]

キングレコード歌謡文化アカデミー(三田誠理事長、KBA)の歌謡選手権南関東地区大会が、2018年7月21日、東京都江東区の江東区文化センターで開かれた。10月の全国決勝大会に出場する最優秀賞受賞者にはプラチナコースの松本藍さんをはじめ15人が選ばれた。ゲストにはキングレコードの歌手、井上由美子が出演して、今年2月に出した新曲「夜明けの波止場」などを歌った。

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キングレコード歌謡選手権南関東地区大会の入賞者たち。中央は井上由美子


 南関東地区大会には109人が出場した。1コーラスずつを歌って、最優秀賞15人、優秀賞12人、審査員賞3人の計30人が入賞した。

各賞の受賞者と歌唱曲は次の通り。
プラチナコース
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松本藍さん
最優秀賞:松本藍(for you・・・)伊藤純一(あの鐘を鳴らすのはあなた)

ルビーコース
最優秀賞:山本麻紀(ごめんね・・・)青柳美樹(海猫挽歌)池田裕介(花の時・愛の時)

エメラルドコース
最優秀賞:西花春美(女の酒って・・・なんだろうネ)日沼誠子(面白山の滝)包秀華(命の恋)
優秀賞:西野美智子(雪の絶唱)青山マサ子(夜明けの波止場)金花(愛のままで・・・)

サファイアコース
最優秀賞:鈴木みつ江(旅路の女)小竹玲子(炎の川)
優秀賞:塚田万里子(海猫)宮本美保子(舞鶴おんな雨)小松竹美(道ひとすじ)

ダイヤモンドコース
最優秀賞:佐藤佳男(歌の旅人)足立寿喜夫(東京陽炎)大島秀夫(天竜流し)
優秀賞:酒井キミ子(流氷の宿)峯田悦子(しあわせ暦)山本康子(海猫挽歌)吉川鈴子(流氷の宿)

ゴールドコース
最優秀賞:見目正栄(会津・山の神)小林紀子(流氷の宿)
優秀賞:工藤長兵衛(なみだ月)久保田喜久子(肱川あらし)

審査員賞
八木橋幸子(夜明けの波止場)山田政子(安曇野)上田真希(熱くなれたら)


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井上由美子

 恒例のゲストコーナーは同会場では、井上由美子によるミニライブが開かれた。コンテストでも歌唱曲に取り上げる人もいた新曲「夜明けの波止場」などを歌った。


この後の地区大会の日程と会場、ゲスト歌手。
北海道地区:7月28日 札幌市・かでる2・7かでるホール 水田竜子
南九州地区:8月5日 鹿児島市・かごしま県民交流センター 岡ゆう子
北九州地区:8月26日 福岡市・パピヨン24ガスホール 北川裕二

全国決勝大会:10月28日 東京・芝・メルパルクホール 秋元順子


[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/






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橋幸夫・林よしこ(ビクターエンタテインメント) ニューシングルはデュエット曲「君の手を」 2人のファンを招いて発表会開く  大阪、バナナホール [イベント]

◆2020年にデビュー60年目を迎えるビクターエンタテインメントの歌手、橋幸夫が、その記念の年へ向けてのステップと位置付けるデュエット曲「君の手を」を2018年7月25日に出し、同日、大阪・堂山のライブハウス、バナナホールで新曲発表会を開いた。大阪で新曲発表会を開くのはこれが初めて。

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「君の手を」に全力投球する橋幸夫・林よしこ

 橋幸夫がデュエット曲を出すのは30年ぶりで、新たな相手役は関西を中心に活動する、同じビクターの歌手、林よしこ。彼女は島津ゆたかとデュエットした大ヒット曲「いい男! いい女!」以来の24年ぶりのデュエットとなる。

 橋が林とつないだ手を引っ張るようにしてステージに現れた。
 「彼女はいい手をしていましたよ。若いのにたくさんの人生の艱難を体験している人だからでしょうか。礼儀や礼節を知っており、生き様がいいですね」と、ベタぼめ。

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年末の紅白に意欲を語った橋と林

 去年、大阪・新歌舞伎座で初めて林に会ってデュエットをした橋だが、その時の第1印象を「爽やかな声でした」と感じたが、まさかのデュエット誕生とは想像もしなかった。林も「このような大スターとデュエット出来るとは思いもしていませんでした。夢のようで、とても嬉しいです」と、天にも昇るようような面もち。


 新曲「君の手を」は、アメリカンポップス全盛だった1960年代の軽快なポップス調のオールディーズ風な楽曲。橋はジャケットにパンツといたラフなスタイルで現れ、林もポニーテール姿で60年代風のファッションとメイク。 
 ステージでは早速、新曲を披露した。

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2人のイニシャルはどちらも<YH>といった意外な共通項も

 橋幸夫盤、林よしこ盤の2枚を同時発売している。橋盤はサーフミュージック風の「サンシャイン」林盤は昭和歌謡風な「さよならだけが言えない」と、それぞれカップリング曲が異なっている。

 橋はこのデュエット曲で年末の紅白にも意欲を見せた。
 「紅白は出場回数19回で止まっていますが、20回目をこの『君の手を』で、しかも2人で出られるといいですね。命がけで店頭キャンペーンもしていきます」。
 75歳とは思えない、若々しく燃えていた。


[橋幸夫 オフィシャルサイト]
http://www.hyj.jp/
[林よしこ オフィシャルサイト]
http://www.hayashiyoshiko.jp/






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三橋美智也 23回忌追善メモリアルコンサート  10年ぶりに復活  坂東玉三郎・大津美子・橋幸夫・水前寺清子ら8人が三橋演歌を偲び歌った  大阪・新歌舞伎座 [コンサート]

◆昭和の歌謡界を代表する歌手で、キングレコードの全盛期を築いた1人とされる三橋美智也の23回忌に当たる今年、10年ぶりの追善メモリアルコンサートが2018年7月23、24の両日、大阪・上六の新歌舞伎座で行われた。坂東玉三郎、橋幸夫、水前寺清子、大津美子ら8人が出演して三橋の代表曲などを歌った。小学生の時に母親に連れられてコンサートへ行ったことがあるという橋は「あの時の鮮烈な印象が忘れられない」と振り返ると、マネジャーをしていた二條弘子は「コンサートを開いていただき、天国の先生も喜んでおられると思います」と、話していた。公演はこの後、東京、福岡、札幌、名古屋でも行われる。

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出演者全員で「花笠音頭」を歌った
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三橋美智也の思い出を話す坂東玉三郎(中央)と橋幸夫(左)。右端は司会の宮本隆治

 「星屑の町」が「武田節」が、そして「哀愁列車」も。館内いっぱいに三橋演歌が轟いた。
全国5都市で開かれる三橋美智也 23回忌追善メモリアルコンサートのトップを切って、大阪新歌舞伎座で2日間・3公演が行われた。
 1954(昭和29)年にキングレコードからデビューした三橋美智也は、生涯レコード売り上げ1億6000枚を達成し名実ともに昭和歌謡界のキングとなった。残念にも1996(平成8)年1月に亡くなってしまったが、その功績を偲ぶとともに後世に三橋演歌を歌い継いでいこう、と始まったのがメモリアルコンサート。一時中断していたが、今回、23回忌を機に10年ぶりに追善公演が復活した。

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坂東玉三郎

 歌手ではない人間国宝の歌舞伎役者坂東玉三郎ではあるが、物心がつく頃には三橋すでにヒット歌手として名を成す大きな存在だった。そんな三橋を坂東は「民謡で鍛えられた真っすぐな歌が魅力的でした。とりわけ『達者でナ』(1960年)は好きでした」と懐かしむとともに、もともとはポルトガル民謡だという「ノスタルジア」とフランスの歌「人生は歌だけ」を三橋に献歌した。

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橋幸夫

 橋幸夫は歌謡界が好きだったという母の影響で歌手になったが、デビュー前のレッスン曲には「哀愁列車」(1956年)や「リンゴ村から」(同)を選んでいた。この日も「哀愁列車」とともにミリオンセラーを記録した「古城」などを歌い「初めてお会いした時に『君が橋君か。僕は君の三倍だよ』と笑わせてくれたり、向島に初めて連れて行ったもらい粋な遊びを教えてもらった」などエピソードを披歴した。

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水前寺清子

 水前寺清子は「三橋先輩には三味線をはじめ、いろんなことを教えてもらいました。とにかく優しかったなぁ」と懐かしみ、「夕焼けとんび」「達者でナ」などを歌った。

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大津美子

 三橋の1年後輩で今年80歳を迎えた大津美子は「初めて会ったのは私が15歳の時。いつもお兄ちゃん、よっちゃんと呼び合っていた」という仲だった。55年にキングレコードからデビューした彼女は、同年に出した2作目の「東京アンナ」が大ヒットしている。「心の温かい人で、20歳の頃、ハワイに連れて行ってもらったことがあります」と、胸を詰まらせながら「星屑の街」(1962年)を歌った。

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岩本公水

 やはり同じキングレコードでデビュー23年目の岩本公水は、三橋の「武田節」(1961年)を朗々と聴かせた。「仕事で一度だけ一緒させていただきましたが、とても神々しさを感じました」と、思い出を語るとともに「私も人々の心に残るように大事に歌っていきたい」と三橋の遺影に誓っていた。

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二条弘子

 二条弘子は三橋の「男の舞扇」(1964年)で舞って見せたし、三橋が13歳の頃に歌ったという「江差追分」を録音した珍しい音声も聴かせた。

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林健二(左)と梅若梅朝

 大阪公演にはこのほか通天閣の貴公子と異名を取る林健二、日本民謡梅若会2代目梅若梅朝も出演して、三橋演歌を披露した。


 追善公演はこの後、8月21、22日に東京・浅草公会堂で坂東玉三郎、小椋佳、小林幸子、堀内孝雄、神野美伽、岩本公水、三山ひろし、杜もこのみらの出演で行われるほか、9月19日には福岡・同市民会館で橋幸夫、小林幸子、岩本公水、池田輝郎、純烈、丘みどりが出演する。

 引き続き11月5日には北海道・札幌文化芸術劇場で橋幸夫、小林幸子、堀内孝雄、純烈などの出演で、2019年2月4日には名古屋・御園座で橋幸夫、小林幸子、堀内孝雄、岩本公水などが出演して行われる予定。







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KANA(テイチクエンタテインメント) デビュー20周年記念ライブ 「愛は流れ星」など全18曲熱唱   パワフルに歌いしっとりと聴かせた  大阪・イエスシアター [ライブ]

◆全国6会場でデビュー20周年を記念したライブ「KANA 20th ANNIVERSARY LIVE 〜 愛は流れ星 〜 」を展開中のテイチクエンタテインメントの歌手、KANAが2018年7月22日、大阪・難波千日前のイエスシアターでも開き、デビュー曲の「純愛」から最新曲の「愛は流れ星」まで全18曲を歌った。パワフルにステージで歌うKANAに合わせて、会場いっぱいのファンは何度も席を立ち上がって手を振り、声援を送っていた。

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20周年記念ライブで歌うKANA


 外の灼熱の暑さも吹き飛ばしてくれるほどの迫力の歌唱。オープニングの「愛は流れ星」から「時間よ止まれ」までオリジナル3曲を歌い終わったところで「みなさんの心の中にドーンと入っていける、忘れられない1日にします」と宣言したKANAの言葉の通りに、ファンの心を充実感いっぱいに満たしてくれた。

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パワフルなKANAの歌にファンも大ノリ

 大阪で収録していたテレビ番組がきっかけで、裏なんばをはじめ大阪の街が大好きになったというKANAにとって「大阪で生バンドによるライブを開くのが夢」だった。
 この日は、かつて彼女も属していたすぎもとまさとバンドのメンバーでもあるギターの望月清文、ベースの高山りんぞう、ドラムス三根生啓(みねお・ひろし)そしてピアノがKANAの楽曲すべての編曲を手掛けている佐藤和豊の4人がその夢に応えた。

 すぎもとまさとバンドでKANAはボーカルを務めていた。この日のライブでも歌った「永遠の月」(CDリリースは2015年)を発表して、バンドからは身を引いている。逢えなくなった愛しい人を想うこの歌は、BSジャパンの人気番組「開運!なんでも鑑定団」のエンディングテーマとしても採用されるなど、今なお人気の高い彼女の代表曲であり、会場ではしっとりと聴き入る人たちがいた。

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 ライブは休憩をはさんで2部構成で行われた。1部の最大の聴きどころは約20分間、オリジナル楽曲9曲を立て続けに歌ったメドレーコーナーであった。
 まずはデビュー曲の「純愛」(1998年、東芝EMI)から。デビューは25歳の時だった。女性2人のデュオ・Roseの名前で歌っていた。当時の「恋の媚薬」も披露した。これは杉本眞人作品。

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エアロフォンを初めて使って見せた

 メドレー4曲目は「涙はいらない」。その杉本がKANAに「お前に歌の神様が降りてきたんだ」と言って励ましたという失恋体験から生まれた。テイチクデビューシングル「ナイアガラ~マリリン・モンローの伝説」(2009年)のカップリング曲である。

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ファンも興奮気味

 大阪では京橋などで4、5軒のハシゴは当たり前というほど、酒は彼女の活力剤でもある。そんな素のKANAを見せるかのように、2部ではセクシーなドレスからパンツルックに衣装を替えて、オリジナルの「酔いどれ女の物語」(2016年)や欧陽菲菲の「雨の御堂筋」をカバーするなど、パワフルにステージを動いての歌唱。

 演歌ファンよりも年齢が低いのがKANAのファン。彼女の勢いに押されて、席を立ちあがっての声援にも疲れ知らずであった。

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もっともっと大阪でライブをしたい

 KANAは「大阪ではこれからも形を変えながらライブをどんどんと行って、私の歌の世界をたくさんの人たちに知ってもらいたい」と、再びの大阪ライブ開催に意欲を見せていた。
 20周年記念ライブは10月8日の仙台・ホテルガーデンパレスまで、あと2会場を残している。次の会場は8月25日、福岡・博多中州のゲイツセブン。


[KANA オフィシャルサイト]
http://pre-pro.co.jp/talent/kana/
[KANA テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kana/








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渡辺要・立樹みか・光岡洋・みやま健二、天川村/天河大弁財天社の夏の例大祭で歌を奉納 [イベント]

◆日本三大弁財天のひとつで、パワースポットとしても知られる奈良・天川村の天河大弁財天社の夏の祭礼で日本クラウンの歌手・渡辺要、同・立樹みか、同・光岡洋、徳間ジャパンコミュニケーションズのみやま健二の4人が、218年7月17日、最新曲などの歌を奉納した。歌謡ショーの後、盆踊りや餅まきも催され、地元住民に混じって、各地からやって来た人たちも祭りに興じていた。

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奈良・天川村/天河大弁財天社の夏の例大祭での歌の奉納に出演した4人


 毎年この時期に行われている奈良県吉野郡天川村にある天河大弁財天社の夏祭り。神社本殿には芸能の神様として有名な天河弁財天、後醍醐天皇などが祀ってあり、この日は一般公開も行われていた。


 歌の奉納はまだ明るい午後7時から。例年であれば夏でも涼しいという天川村には、エアコンを設置する家庭は少ない。ところが今年は異常なほどの暑さ。出演者も本番前から汗だくだった。
 デビュー間もない頃から26年間、毎年、7月17日には祭りのゲストとして出演している渡辺要は「このイベントでは 毎年少しは雨が降りますが、今年はまったく降らないですね」と汗を流しながら、この日もトリを飾った。

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渡辺要

 最新曲で亡き母を想う「母は今でも心の港」のほか威勢のいい男の姿を歌った「火の国男節」「大間崎漁歌」の3曲を奉納した渡辺は「年に1度、パワーをもらいに来ています」と話していた。

 共演するのは毎年、渡辺と縁のある歌手たち。

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立樹みか

 渡辺と同じ日本クラウンの立樹みかは初の天川ステージ。デビュー31年目の彼女が最初に歌ったのは、数々の人生遍歴を踏んできた女性を歌った4年前の「カモメと泣いた港町」
さらには前々作で、その当時珍しく衣装を洋服にして歌った初の歌謡曲「雨の横浜」
そして最後はデビュー30周年記念曲で、女の未練を歌っている「夢情話」を聴かせた。

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光岡洋

 やはり天川村初お目見えの光岡洋は、軽快なメロディーの居酒屋演歌の最新曲「居酒屋人情」をまず聴かせた。ふる里鹿児島県にある甑(こしき)島では、中学を卒業すると子供たちは本土の学校へ通うために寄宿する。その子を想う父親を歌った「島立ちの春」、シャカホイ、シャカホイの掛け声とともに薩摩男を歌った「よかにせ節」を披露した。

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みやま健二

 去年に続いて2年連続の出演となったみやま健二は、8月29日に発売するメジャー2枚目のシングル「能登の灯祭り」を早々と披露した。9月1日にはその新曲発表会を大阪・朝日生命ホールで開くことになっている。次いで歌ったのは、師事する美樹克彦の芸能生活60周年記念作品として作られた「ふたりの明日」と、♪ なでしこ なでしこ ~ と左に腕を振って、一昨年8月に出した「浜撫子」

 最後は渡辺をはじめ出演者全員で「まつり」を歌ってショーを締めくくった。

 芸能の神としても知られている天河大弁財天社には数多くの芸能人も参っており、宮司の柿坂神酒之祐さんは「かつて北島三郎さんには、ここに特別ステージをしつらえて歌ってもらいました。『まつり』を奉納歌として歌ってもらった」と話していた。

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やぐらを囲んでたくさんの人たちが踊っていた

 歌の奉納に先駆けて出演者の渡辺要、立樹みか、光岡洋、みやま健二の4人は柿坂宮司と記念撮影。本殿を参拝して、それぞれのヒットを願っていた。


[天河大弁財天社]
http://www.tenkawa-jinja.or.jp/







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大阪発流行歌ライブ、水沢明美・真木ことみ・上杉香緒里・葵かを里・杉本ちずみの5人が熱唱  大阪・心斎橋 / BIG CAT [ライブ]

◆会場いっぱいに約300人の演歌・歌謡曲ファンで埋まったサマースペシャル2018のサブタイトルを付けた第263回大阪発流行歌ライブが、2018年7月18日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで行われた。水沢明美(日本クラウン)真木ことみ(同)上杉香緒里(テイチクエンタテインメント)葵かを里(徳間ジャパンコミュニケーションズ)杉本ちずみ(メロディーレコーズ)の女性ばかり5人といった顔ぶれが揃った。

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第263回大阪発流行歌ライブの出演者たち

 2年4ヶ月ぶりに歌手に復帰し、新曲を7月4日に出したという上杉香緒里は、その「鬼灯(ほおずき)」を披露した。田舎で愛しい人のことを想う切ない恋歌であるが、ワルツ調のメロディーはむしろ明るく感じさせてくれる。
 2年余の休業中には結婚、出産を経て、今では1歳8ヶ月になって走り回る男児の育児に追われる毎日だという。

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上杉香緒里

 カップリングの母から娘へのメッセージ「白い着物」も歌った。終始笑顔を絶やさないステージを見せていた。



 大阪発流行歌ライブの出演回数が上杉と同じ10回という真木ことみは、去年、デビュー25周年記念曲として演歌、歌謡曲のCDを1枚ずつ同時発売している。今年も演歌「火の河」歌謡曲「眠る貝殻」と、別々のCDを6月に同時発売した。
 「火の河」は、去年12月に出したアルバムに収録していた新録曲で、今回、それをシングルカットした。

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真木ことみ

 アルバム発売当時から評判も良く「カラオケ大会・発表会でも選曲してくれる人が多い」ほど。2年続けての演歌・歌謡曲の2枚リリースを「とてもうれしいこと」と受け止めていた。



 葵かを里はデビュー14年と、この日の出演者の中では一番の若手。5作続いた京都シリーズに次いで、金沢に舞台を移して3枚目のシングル「金沢茶屋街 加賀友禅特使就任記念盤」を7月4日に出したばかり。
 前作からカップリング曲を「岡崎旅情」に替えているが、メイン曲は同じ「金沢茶屋街」。特使らしく金沢友禅の着物を着て、歌って日舞を踊るといった彼女ならではのスタイルの定着ぶりも見せた。

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葵かを里

 京都、奈良、金沢と古都を歌う葵は、滑らかな踊りのライン同様に1曲1曲と雅さを増しているようであった。



 この日の出演のトリを務めたのはデビュー29年目のベテラン、水沢明美である。最新曲「一点物」は37枚目のシングルになる。「去年は紅いドレスを着て歌いましたが、再び着物に替えています。やはり落ち着きますね」と、6曲を歌った。

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水沢明美

 ふる里から大阪に出て民謡を歌っていたが、演歌で日本クラウンからデビューしている。今でも自らのオリジナル曲には民謡が挿入されたのもが多い。
 コーナーのオープニングで歌った「因幡なさけ唄」も、山陰地方の民謡「貝殻節」を取り入れたもの。夫婦の情愛を歌い、♫ カワイヤノー カワイヤノー と歌うところが印象的である。


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杉本ちずみ

 推薦曲コーナーでは奈良県在住の杉本ちずみが歌った。シンガーソングライターの杉本眞人の薫陶を受けており、この日披露した「悲しみがあるうちに」も杉本作曲で、作詞は荒木とよひさのラブバラード。カップリングの「もえる」も歌った。
 しばらく歌から離れていたが「この歌で歌手に根性を入れてスタートを切りました」と、意欲を見せていた。


[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/







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岩出和也(キングレコード)  デビュー21周年記念のスーパーライブ  デビュー曲から最新曲まで26曲歌う  メルパルク大阪ホール [ライブ]

◆キングレコードの歌手、岩出和也が2018年7月15日、大阪市淀川区のメルパルク大阪ホールでデビュー21周年を記念した岩出和也スーパーライブを開いた。西日本各地を襲った水害の影響で大量の欠席者もあったが、それでも会場いっぱいの約1000人が熱い和也コールを送った。最新曲の「咲いてみないかもう一度」のほか自作楽曲やデビュー前に良く歌っていたというカバー曲など全26曲を歌った。いつもは出身地の大阪・岸和田市近辺の会場で開いているスーパーライブだが、珍しく大阪市内の大ホールでの開催。岩出は「いい21周年を迎えることができました。また、このホールで演りたいですね」と話していた。

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岩出和也の新たなスタートを切った「21周年記念スーパーライブ」

 通常であれば20周年で開くところを、21世紀と21周年、デビュー日の2月1日の<21>に重ねた、岩出和也独特の洒落っ気でこの日の開催となった。
 岩出の歌手デビューは1997(平成9)年。当時のCBSソニーから出した「おまえに雨宿り」がデビュー曲だった。2005年に「北フェリー」でキングレコードに移籍している。

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 この日は、久しぶりの生バンドでのステージに「少し緊張しますね」と、デビュー曲からデビュー第2弾の「赤いハマナス」や移籍第1弾曲、前作で初めて杉本眞人作品に挑んだ「東京陽炎」や今作の「咲いてみないかもう一度」までをたっぷりと聴かせた。

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父親と映した幼いころの写真を見ながら思い出を語る岩出

 普段はあまり聞くことが出来ない作品などの数々も歌った。
 デビュー第4弾として出したふる里想うバラード調の「風の街」(1999年)は、麻こよみ作詞、吉幾三作曲。
 「これは僕がデビューした時にはすでに詞は出来ていたようで、いい詞だと思っていたところ、吉さんの作曲で自分が歌うことになった作品です」
 これは彼のお気に入りの1曲でもあり、しんみりと歌い上げた。

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 岩出は自ら楽曲を書き溜めていることでも知られており、2012年には「陽だまりの花」のカップリングに収録した自作曲「男の大祭り」をリリースしいる。この日のライブでも、それらを披露するとともに最新作の「遠い昔の恋物語」も初めて聴かせた。

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 かつてはチェーンスモーカーだった岩出も、今はスッパリとタバコを止めている。その影響もあってか「体重は5キロも増えた」というが、ステージの姿には大きな変化は見られず、約1時間半の公演で7着の衣装を着替えるほどのサービスぶり。

■新たなスタート

 デビュー4年目の2000年には地元・岸和田市でファーストコンサートを開いている。以来、節目節目にイベントを行ってきた。15周年の2012年には大阪市内で記念コンサートを開き、最近はスーパーライブの名称で各地で展開している。今年9月30日には東京・中野サンプラザ・コスモルームでもスーパーライブを予定する。

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 今回のスーパーライブを岩出は「ターニングポイントになった」というように、彼にとっては新たな時代に向けてのスタートのきっかけとなったようである。
 「今まで何度か歌手を辞めようと思うこともありましたが、応援してくれている人たちの顔が浮かんできて、今まで続けられました」
 と、今回もスーパーライブを主催した後援会と、この日来場した人たちへに感謝の想いを伝えていた。


[岩出和也 オフィシャルサイト]
http://www.sunnysb.jp/iwade/
[岩出和也 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=20199






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KBA、キングレコード歌謡選手権近畿/東海・北陸地区大会開く  28人が全国決勝大会へ [カラオケ]

キングレコード歌謡文化アカデミー(三田誠理事長、KBA)の歌謡選手権近畿/東海・北陸地区大会が、2018年7月14日、大阪府守口市のエナジーホールで開かれた。10月の全国決勝大会に出場する最優秀賞受賞者などを決めた。ゲストにキングレコードの歌手、北野まち子が出演して、今年3月にリリースした新曲の「冬酒場」などを歌った。デビュー30周年を迎えている彼女は、11月に東京で記念パーティーを開く。

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入賞者とゲストの北野まち子(中央)の集合写真
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表彰式のもよう

 地区大会には近畿地区のほか東海・北陸地区から、合わせて102人が出場して自慢ののどを競い合った。出場者は1コーラスずつを歌い、3人の審査員による審査の結果、最優秀賞14人、優秀賞11人、審査員賞3人の計28人が選ばれた。

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キングレコード・中田信也プロデューサー

 審査員のひとり、キングレコードのプロデューサー、中田信也さんは「イントロの第一声を大事に歌ってほしい。バーンと放つことで、好印象を与えることが出来ます」と、アドバイスをしていた。


 恒例のゲストコーナーは同会場では、北野まち子によるミニライブが開かれた。新曲「冬酒場」のほか前作の「風笛の町」ふる里の津軽を舞台にした「望郷ひとり旅」東北三大祭りのひとつ青森・ねぶた祭りをテーマにした「女ねぶた祭り」など7曲を歌った。

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北野まち子

 30年前の5月の連休明けに青森・弘前から上京して歌手デビューした北野は、その30周年を記念したパーティーを11月11日に東京プリンスホテルで開く。


各賞の受賞者と歌唱曲は次の通り。写真は最優秀賞受賞者。
プラチナコース
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最優秀賞:岩城凌(ルリカケス)前田和哉(貝がら子守唄)


ルビーコース
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最優秀賞:福本尚輝(母ちゃんの浜唄)前田宣博(さらせ冬の嵐)松崎良進(北のひとり星)
優秀賞:野村優美(鮨屋で・・・)


エメラルドコース
岩本和義.jpg門村和彦.jpg北尾義夫.jpg
最優秀賞:岩本和義(千鳥の舞)門村和彦(冬桜)北尾義夫(アカシアの街で)
優秀賞:吉澤真弓(紅吹雪)井口学徳(望郷縁歌)菊田美和子(また君に恋している)


サファイアコース
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最優秀賞:吉澤吉豊(昨日・今日・明日)河村博行(愛した分だけ憎めたら)木村恵美子(舞鶴おんな雨)
優秀賞:藤田啓子(かあちゃん)森本博一(ひとりじめ)遠藤政夫(まごころ)北尾述子(大菩薩峠)


ダイヤモンドコース
古田佳子.jpg
最優秀賞:古田佳子(霧笛)
優秀賞:衣川義喜(我武者羅)


ゴールドコース
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最優秀賞:度会忠一(石狩川よ)有本勢津子(黒髪)
優秀賞:樋口宗彦(おんなの灯り)松本卓(望郷縁歌)


審査員賞
岡信子(水色のハンカチ)浅野外茂二(おんなの灯り)小竹正弘(アカシアの街で)


この後の地区大会の日程と会場、ゲスト歌手。
南関東地区:7月21日 東京・江東区・江東区文センター 井上由美子
北海道地区:7月28日 札幌市・かでる2・7かでるホール 水田竜子
南九州地区:8月5日 鹿児島市・かごしま県民交流センター 岡ゆう子
北九州地区:8月26日 福岡市・パピヨン24ガスホール 北川裕二

全国決勝大会:10月28日 東京・芝・メルパルクホール 秋元順子


[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/






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藤井香愛(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  デビュー曲「東京ルージュ」  若い人たちに歌謡曲を  大阪で初キャンペーン [インタビュー]

◆赤いドレスに身を包み、すまし顔でこちらを見つめる。ちょっと大人の女性を感じさせるジャケット写真の藤井香愛(かわい)。2018年7月4日、徳間ジャパンコミュニケーションズから「東京ルージュ」でデビューした。「若い人たちに歌謡曲を聴いてもらいたい」。新しい時代の歌謡曲歌手を目指す。7月26日には30歳を迎える。

藤井香愛.jpg藤井香愛・東京ルージュ.jpg

 あこがれの歌手デビューである。
 「楽しいです」
 10代からモデルなどを経験してきていたり、4年前にはワンマンライブも開いていることもあって、ステージングは堂々としている。
 「ツイッターを読んでキャンペーン会場に来てくれた人などもいます。サビの ♪ 東京ルージュ ~ が頭に残っているよ、といった声も聞かれます」

藤井香愛2.jpg <新世代の歌謡ディーヴァ(歌姫)>のキャッチコピーと書かれたCDジャケットのイメージと少し違う感じもするが。
 「歌う時とそうでないときの自分ではオンオフの区別がはっきりとしています。歌のイントロでディーヴァへのスイッチが入ります」

 確かに一気にオシャレ感が増す。
 「歌詞の世界を思い描いてドラマの主人公になり切れるように歌っています」
 これもレッスンの成果なのだろうか。

 彼女はデビュー前から書き続けているというレッスンメモを持ち歩いている。
 「歌い出しから曲の世界に入っていく」「曲の情景をイメージする」。
 レッスンで指摘されたこと、気付いたことなどをすべて書き留めている。
 「自宅に持ち帰って読み直して、次のレッスンまでに克服させます」
大阪・イズミヤ今福店で初キャンペーン

 今も毎日バッグに入れて持ち歩き、反省点すべきことを書いている。

 かなり几帳面なようである。高校時代にはパソコンやワープロや文書デザインのなどの検定資格を取っている。会社勤めの準備かと思ったが、決してそうではないという。
 小学2年からボイストレーニングを始めているほど、幼いころから歌手を目指していた。「資格はレッスンの気分転換でした」

 デビューが決まった半年前からは週1回のレッスンを繰り返してきた。が、あこがれの歌手への道は思ったより厳しかった。それでも進学した東京の音楽系高校では歌、作詞、ダンスなどを基礎を積み重ねている。

 目指す歌手像は。
 「演歌じゃなくて歌謡曲を歌っていきたい。今は若い人たちみんなに歌謡曲を聴いてもらいたい」

 デビューのきっかけとなった去年8月のオーディションイベントでは最終選考に残ったものの、なんと落選している。オーディション会場近くの中華街へ家族と駆け込み、ヤケ酒をあおった。
 「赤ワイン、日本酒などお酒は毎日でも飲みたいほどに好きですが、最近は仕事に影響しますから我慢しています」
 ディーヴァには深酒は似合わないようである。





[藤井香愛 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/kawai-fujii/
[藤井香愛 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/id=10422







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秋岡秀治(日本クラウン) 「夢落葉」 人気急上昇 秋岡演歌の真骨頂  カップリングには「黒あげは」を収録 [インタビュー]

秋岡秀治2.jpg◆「演歌好きな人にとってはど真ん中な歌ですね」。日本クラウンの歌手、秋岡秀治の新曲「夢落葉」は、2018年5月の発売後、演歌ファンの反応が良く、目下人気上昇中である。作曲家の岡千秋が書いた「酒とふたりづれ」(2013年)以来という岡作品である。その岡が「(秋岡)秀治の良さが生きるように、メロディーを先に書く〈メロ先〉にしてもらった」という、秋岡演歌の真骨頂の路地裏演歌。カップリングにはすでに廃盤になっていたが、カラオケ好きの人たちからリクエストの多い岡作品の「黒あげは」を再収録している。


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 秋岡秀治が自信たっぷりに「新曲の『夢落葉』は秋岡演歌の完成形に近い。僕らしさが120パーセント出ている曲です。こういう作品を待っていました」と話すように、デビューから28年目にしてようやくつかんだ秋岡らしさなのである。

 岡自身も、他人では歌えない秋岡らしさを存分に引き出した、という。その「夢落葉」は ♪ 離ればなれの 俺たち ~ のサビがファンの心を突く。

 岡のメロディーに詞を書いたのは里村龍一だった。秋岡の作品では初めてである。「デビュー当時に仕事を一緒にさせて頂いたことがありましたが、書いていただく機会がなく、今回、それが実現してダブルでうれしいです」

 男の胸の想いを振り絞るように歌う秋岡演歌の原点は、吉岡治作詞、岡千秋作曲のデビュー曲「男の酒」(1991年)に見ることが出来る。
 実はこの楽曲をもらった秋岡は「岡先生の言うことがまったく解らなくて、指示通りに歌えなかったんです」という。あれから28年たった今だからこそ秋岡は「やっとその言葉を理解でき、それを表現出来るようになりました」と、自らの演歌を見つけたようである。

■埋もれさせない

秋岡秀治.jpg カップリングの「黒あげは」は2000年に一度、メイン曲としてリリースしている。8センチCDの時代で、すでに廃盤になっていたという。当時、秋岡はこの歌が歌謡曲調であり、しかもスーツ姿で歌っていたこともあって「ファンは引いてしまった」(秋岡)ようだ。
 ところがこの歌、底辺に流れるのは秋岡演歌そのものだったのだろう。このまま埋もれさせておくにはもったいない。多くのファンがそう思い、長年カラオケを歌ってきた。それでもオリジナル・カラオケがない。
 「オリジナル曲を聴きたい」

 多くのカラオケ好きな秋岡ファンからリクエストが相次いだ。そんな声は秋岡にも届いてきた。それに押されるように新曲の「夢落葉」のカップリングとして再収録されることになったのである。
 「歌っていてジーンと胸が詰まりますね。詞が素晴らしくて、物語を読んでいるようです。聴きながら涙しているファンの方もいらっしゃいます」


 岡はかつて秋岡に言った。
 「時代に流されずに、まっすぐ真ん中を歩いてほしい。必ず時代が秋岡に合うようになるから」
彼はその言葉が自らの歌手生活の支えになったというが、「黒あげは」とともに新曲「夢落葉」は、まさに時代が秋岡に寄り添ったと言えるだろう。





[秋岡秀治 オフィシャルサイト]
http://akioka-syuji.com/
[秋岡秀治 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/akioka/whats.html






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真木柚布子(キングレコード)  「美唄の風」  美しく優しい美唄に吹く風を歌う  5年前のカップリング曲   ハワイでも披露 [インタビュー]

真木柚布子.jpg◆ハワイにふる里、北海道美唄の風を吹かせたキングレコードの歌手、真木柚布子。かねてから交流のあったハワイ在住の歌唱指導者からの誘いがあって、去る2018年6月21日から26日まで6日間、旅行会を兼ねて現地のカラオケ教室とタイアップした交流カラオケまつりを楽しんだ。ハワイではもう何度も歌っている彼女だが、日本からファンクラブ・柚子の会から50人を同行しての現地での大規模なイベントは初めて。もちろん2018年4月に出した新曲「美唄の風」を歌った歌謡ショーも盛り込み、ハワイ・ワイキキビーチにある会場には美唄の優しい風が吹いていた。


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 「美唄の風」は2013年9月に出した「北の浜唄」のカップリングとして収録されたものを、今回、メイン曲として再収録した。北の浜唄と同じ作詞・下地亜記子、作曲・弦哲也、編曲・前田敏明による、真木のふる里である北海道・美唄の美しさをゆったりと流れるメロディーで表した作品である。
 「最初はカップリングだったんですが、皆さんに5年間歌い続けてもらっている人気曲なんですね。私の大好きな曲の一つです。セールスには少し不安もありましたが、たくさんの人に美しいふる里の歌を歌ってもらいたかった」
 真木は新曲「美唄の風」に寄せる想いをこのように話している。

 このところ長く歌われ続ける歌が少なくなった。何代にも渡って歌われる歌が一つやふたつあってもいいのではないか。多くの歌い手が今、そう思っている。
 真木もそんなひとりである。
 「この歌をメインすることで、自分なりのスタイルを確立してみたかった」

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ハワイ在住の人たちと交流をはかった「美唄の風 in ハワイ」の模様

 こんな想いがこもった新曲をハワイに住む人たちにも感じてもらおうと、歌と旅行の会「真木柚布子と行くハワイツアー」が実現した。今年は11月にデビュー30周年になるし、8月には還暦を迎えることもあって、それのプレ企画としてのハワイでのイベントでもあった。
 日本からの同行者の中には舞踊団5人も含まれていたし、それをバックに歌った真木の歌謡ショーでは「美唄の風」など代表曲の数々を聴かせた。

■自分のスタイルを大事に歌い続ける

 その北海道美唄市は札幌の北西、JRで40分足らずの所に位置し、東には富良野、南には夕張がある自然豊かな町である。かつては炭鉱の町として栄えたが、閉山した今は人口も3万人弱と減少しており、かつての勢いもなくなっている。
 「歌い手にとっては最高の地名である<美唄>も、この歌を出す前は読み方が解らない人がたくさんいました。それでも出してからは、みなさんに<びばい>と読んでいただけるようになって、かなり美唄市の宣伝に貢献しました」

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 地元ではふるさと納税をした人には「美唄の風」のCDを使いたいという話もあるとか。

 真木は「もちろんヒットはだしたいけれど、それだけをねらうのではなく、コンサートやディナーショーで私の歌のスタイルを作り上げていきたい。とくにこれからの60代は自分の思うように納得のゆく仕事をしていきたい」と、独自の路線を目指そうとしている。





[真木柚布子 オフィシャルサイト]
http://www.yukomaki.com/
[真木柚布子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=12453






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演歌ジャックス 、箱崎晋一郎の妻で歌手の箱崎幸子がヒット曲「抱擁」を歌う  2018年8月放送分を収録 [テレビ]

箱崎幸子2.jpg◆30年前に43歳という若さで亡くなった、ムード歌謡のヒット曲「熱海の夜」「抱擁」で知られる箱崎晋一郎の妻で歌手の箱崎幸子(ホリデージャパン)=写真・右=が、オリジナル版の「抱擁」を聴かせてくれた。2018年7月11日、大阪市内で行われたテレビ番組「演歌ジャックス」の8月放送分の収録で披露した。夫の死後、幸子さんは「志半ばで逝った晋一郎のムード歌謡を歌い継いでいきたい」として「抱擁」などを歌い続けている。この日は関西で初めての歌唱。晋一郎との思い出を話すとともに「再び関西でも歌う機会を作りたい」と意欲を見せていた。収録にはこのほか川崎修二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)モングン(日本クラウン)も出演して最新曲を歌った。





 甘い歌声が魅力的な箱崎晋一郎は、1969年に「熱海の夜」でデビューして大ヒットしたムード歌謡歌手。その後、長い低迷期間を経て、79年に出した「抱擁」が再びヒットして脚光をあびるが、それも長続きしなかった。歌手生活最後の歌と決めて出した「東京運河」が、オリコンチャートで50位以内にランキングされたり、有線放送などでも話題になりながらも、ヒットへの道半ばで病に倒れ1988年に亡くなってしまった。

 当時、専業主婦だった夫人の幸子は、福島県の元ミスいわきに選ばれたという美人であったが、夫の死後は生活が180度変わってしまい、様々な仕事をしながら3人の子供を育てた。
 それでも「夫の歌をもっともっとたくさんの人に歌ってもらって、忘れないでいてほしい」という想いは日々募り、周囲からの勧めもあって、94(平成6)年に夫の遺志を受け継いで「東京運河」を自費出版。自らがプロ歌手として活動を始めることになった。

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「抱擁」を歌う箱崎幸子

 収録では2週分を撮った。いずれも歌ったのは、自らもリリースしている「抱擁」
 「いつも主人のことを想い浮かべながら歌っています。ロングセラーの名曲だけに、皆さんに忘れないでいてほしいです」

 また箱崎との出会いついて幸子は「夫がピアノのある店で『熱海の夜』を歌っていたのを聴いたのが最初でした。演歌など聴いたこともないから、彼が歌手だということも知らずに『あなた上手いわね』といったのが最初でした。いい男でしたよ」と話した。

 箱崎が三曲目のヒット曲としてねらっていた「東京運河」は、今は幸子が歌い継いでいるが「夫にとっては志半ばだっただけに、是非、この歌をヒットさせたい」と話した。
 幸子は今、歌手のかたわら、ふる里の福島県いわき市に「歌のみせ 抱擁」を開店している。相変わらずの三田佳子似の美貌。甘い「抱擁」の余韻を収録会場に残して大阪を後にしていった。

■趣味がカラオケ

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モングン

 日本クラウンのモングンは、この番組は初出演。今は「休む暇もないぐらい毎日が忙しいです。自分で車を運転して全国を走り回っています」と、今年2月に出した漁師の生き様を歌った「黒の漁歌」を披露した。

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川崎修二

 徳間ジャパンコミュニケーションズの川崎修二は、「風の挽歌」を歌った。趣味がカラオケで「1時間でも空き時間があるとカラオケに行きます」というほどの歌好き。10月には新曲も発売予定だという。



レギュラー出演者たち。

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林よしこ
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MARI
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TAIKI
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山田壽一
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小川リエ
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新星民
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岩井都美子
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竹中香世
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司会・小池史子
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ホスト・ファンキーコバ


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/







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大沢桃子(徳間ジャパンコミュニュケーションズ)  「椿の咲く港」  ふる里を歌う15周年記念曲 これからも夢を諦めないで歌っていく [インタビュー]

大沢桃子.jpg◆今年もキラキラと輝く年にしたいー。そんな想いも込めて、徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、大沢桃子は、衣装の着物の左襟に〈MOMOKO〉と銀色に光るアクセサリーを縫いこんでいる。5年前のデビュー10周年の時から始めたもので、彼女のトレードマークとしてすっかり定着している。2018年5月に出した「椿の咲く港」を歌う彼女の衣装にもやはり、それは輝いていた。新曲はデビュー15周年記念曲である。デビュー当初から「次はないかもしれない」と、いつもいつも思ってきたが、気がつくとシングルの枚数は17枚目になっている。


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 大沢桃子は、15年前の2003年4月に「七福神」でデビューした。作詞は中村つばき、大沢本人であり、演歌のシンガーソングライターの誕生であった。 それから15年。新曲「椿の咲く港」は、大沢のふる里、岩手県大船渡の港を舞台に書き下ろした。ペンネームにもしている椿は「ふる里を象徴する花」である。

 珊瑚の樹林のような珊琥島(さんごじま)や松林の中にある白い灯台が美しい碁石岬といった大船渡の名所を歌詞に盛り込んでいる。「暗い曲は嫌いなので、大切な人を待つ女性の気持ちを明るく表しました。謙虚な美しさを意識しました」と大沢。

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 カップリングは名古屋を舞台にした「金の鯱さん」と、コンサートのエンディング曲用に作った「夢ごよみ」を収録した。「金の鯱さん」はお座敷ソング風な遊び心がある作品。名古屋は彼女が9年連続コンサートを開催している馴染みの深い土地。『燃えよドラゴンズ!』(1974年)以来、ご当地ソングのヒット曲が誕生していないというだけに、期待の名古屋大好きソングでもある。

 先ごろ、河村たかし名古屋市長を表敬訪問した際には、河村から「ええがや~」と、名古屋歌への賛辞をもらったほど。

■愛されるヒット曲を

 演歌界ではシンガーソングライターは珍しい。それを15年続けてきた。新曲を出すたびに「次の曲を出せないのでは」と、不安を抱える毎日でもあった。そのたびに「1人でも私の歌を聴きに来てくれる人があれば、夢を諦めないで歌っていく」と、絶えず前を見つめ続けてきた。それは今も変わらない。

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 踊りを浅香光代に学び「舞台に立てること、歌えることをお客様に感謝しなさい」と教えられ、裏方として全国を付いて回った寺内タケシとブルージーンズからは音楽作りを学んだ。
 トラック運転手をしていた父親は37歳で亡くなっている。結婚記念日の当日だったという。その後、母親は大船渡で美容師をしながら大沢を育てた。だから大船渡は彼女の歌の原点であり続ける。
2010年に出した「風の丘」では初めてふる里の父母への想いを歌にした。彼女の代表曲でもある。

 そんな大沢がデビュー15周年という大きな節目を迎えて「皆さんに愛されるヒット曲を届けられるように頑張っていきます」と、次のステップへ向けての意欲をみせていた。





[大沢桃子 オフィシャルサイト]
https://bspro.jp/momoko/
[大沢桃子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/oosawa.html







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たくみ稜(日本クラウン)  「夢でいいから」  男っぽくパワフルに女心を表現  クールファイブ直伝のムード歌謡 [インタビュー]

たくみ稜.jpg◆人には必ずチャンスがやって来る。日本クラウンの歌手、たくみ稜にとってはまさに今がその時なのだろう。2018年6月に出した新曲「夢でいいから」が、オリコン演歌・歌謡曲チャートで初登場9位と好位置からのスタートを切っている。「今度は感触が良いんですよ」。先日、大阪市内のイベント会場で顔を合わせた時に、彼はそれだけ言い残して足早に東京へと帰って行った。スケジュールも連日詰まっているようで、まさに東奔西走の忙しさである。来春には、久しぶりに出演した映画、新田次郎原作の「ある町の高い煙突」が公開される。新曲は、たくみの原点でもある内山田洋とクールファイブのエッセンスが盛り込まれたパワフルなムード歌謡である。それだけに「僕の(歌の)引き出しのど真ん中に位置する」もので、何度も聴きたくなる歌のひとつに多くの人が挙げる。


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 「夢でいいから」は内山田洋とクールファイブを彷彿とさせるムード歌謡である。女心を力強く歌った、クールファイブのボーカルを務めた前川清は、クールファイブそのものであったが、その前川の歌が好きだという作曲家の徳久広司が、前々作の「オランダ坂」に次いで曲を書いた。
 たくみは「クールファイブに加わっていたことなど、今回、僕のテイストをより良く引き出しくれたのが徳久先生でした。とくにイントロのサックスの音色が聴く人の心を捉えます」と、歌の魅力を語っている。

 最初に考えられたタイトルは「一途な女」だった。それではどうも演歌っぽい、と再度出されたのが「夢でいいから」である。その詞は麻こよみが書いた。
 「詞は短く、言葉がストレートで分かりやすいです。しかも起用転結がはっきりしていて、歌っていて映像が浮かんできます」

 徳久は今回の新曲に際して、カップリングの「恋物語 part 2」と合わせて2曲しか用意していなかったという。たくみをクールファイブ時代に原点回帰させるためであった。
 たくみは日本クラウンに移籍してから「一人静」「オランダ坂」「上海たずね人」と、1曲1曲と存在感を高めていた。新曲では今まで2作続いたリズム歌謡から一転して、ムード歌謡へと舵を切ることになった。
 レコーディングでたくみは「自分の思うように男っぽく女心をパワフルに表現しました」と、徳久のアドバイス通りに歌った。

 発売された「夢でいいから」は、各地の歌唱キャンペーンで女性ファンから「歌いやすい」と言われるなど、早くも多くの女性の心を捉えているようである。

■クールファイブが原点

たくみ稜2.jpg たくみは内山田洋とクールファイブの4代目ボーカルを7年間務めた。彼がまだフリーで歌っている20年近く昔、当時、クールファイブのボーカルは3代目だったが、同じステージで仕事をしたことがあった。それが縁でその後、ボーカリストのオーディションを受けることになった。初仕事は東京・ベイ・ヒルトンホテルでのディナーショーであった。
 「オーディションには80人ほどが挑みましたが、その後、リーダーの内山田さんからコーラスとボーカルのメンバーとして手伝って欲しい、と依頼がありました。ディナーショーでは20曲ほどを自分なりの歌い方で歌いました」

 それからたくみは、大好きだった前川清がかつて務めていたボーカルを担当することになる。
 「半年ほどリーダーのもとに通って、前川さんの歌唱を仕込まれました。1年弱はコーラスを兼任しながらのボーカルでした」

 たくみがクールファイブの歌を初めて聴いたのは中学1年の時だった。
 義理の姉が持っていたLPに入っていた「逢わずに愛して」のメロディーにうっとりとしてしまった。芸能界へ入ったのは、その歌に惚れたというのも確かだが、それよりなによりも「金儲けになる」といった想いが強かった。

 プロになるため色んなオーディションに挑んだ。歌ったのは「逢わずに愛して」だった。日本テレビの「スター誕生」では決勝大会まで進んだ。設立3年目のトーラスレコード(1999年にユニバーサルミュージックに吸収合併されて消滅した)が初めて行った新人オーディションではグランプリを獲得して、プロへの切符を手にした。

 たくみはクールファイブから独立した後も「そして神戸」「恋唄」など前川時代のクールファイブのヒット曲を歌い継いでいる。ところが、その前川にはまだ1度も会ったことがなかったのである。それが2018年2月、ようやく念願が叶うことになった。
 「東京・中野サンプラザで開かれた前川清さんの50周年記念コンサートの楽屋で挨拶をすることが出来ました。歌っていることを報告したところ『どうぞ、頑張って下さい』の言葉をもらって、それまでの胸のつかえがいっぺんに取れました」

■来年はデビュー35年

 たくみが目指すのは一流の人たちと肩を並べることである。そのために常に前向きに勉強は欠かさない。歌同様にその生き方はパワフルである。
 かつてはどん底を味わったこともある。夢に描いた「金儲けになる」からは程遠かった。20代でデビューしたての頃は仕事がないので、チラシ配りや水上バスに乗ったりとアルバイトを転々としてきた。カラオケ教室も開いたし、NHKの朝のテレビ小説のオーディションも受けた。

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 長い暗中模索の時代が続いた。「スケジュール帳が真っ白な時には落ち込みます。3年前に日本クラウンに入ってからは順調に仕事も増えていますが、暇な時には余計なことを考えてしまう」ことだってある。



 来年にはデビュー35周年を迎える。
 「心地よくそれを迎えるためにも、ぜひ『夢でいいから』をヒットさせたい」
 その一言には、いつも以上に<チャンスをものにするぞ>といった力強さを感じさせてくれた。





[たくみ稜 オフィシャルサイト]
https://www.m-plus-ryo-takumi.com/
[たくみ稜 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takumi/whats.html






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キングレコード歌謡選手権北関東地区大会  全国決勝大会へ9人  水城なつみがミニライブ [カラオケ]

◆キングレコード歌謡文化アカデミー(三田誠理事長)が、今年の北関東・東北地区の歌のチャンピオンを決める「キングレコード歌謡選手権北関東地区大会」を2018年6月30日、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティ・小ホールで開いた。今年から北関東・東北の両地区大会を合同で開催して、例年よりも多い100人を超す人たちが全国大会を目指して熱唱した。ゲストのキングレコードの歌手、水城なつみによるミニライブも開かれた。

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北関東地区大会の入賞者とゲストの水城なつみ(前列中央)


 参加したのは75歳以上のゴールドコースから35歳以下のプラチナコースまで107人。10月28日に東京・芝のメルパルクホールで開かれる全国決勝大会には、ルビーコースの長谷川志帆さんはじめ9人が選ばれた。

各賞の受賞者と歌唱曲は次の通り。

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ルビーコースで最優秀賞を受賞した長谷川志帆さん

ルビーコース
最優秀賞:長谷川志帆(木蘭の涙)
優秀賞:濱崎淳一(熊野灘)


エメラルドコース
最優秀賞:冨田卓子(男の海峡)長屋勝彦(甘い生活)稲葉雅一(知床岬)
優秀賞:星悦子(こころのうた)稲葉幸恵(冬のこおろぎ)菅家裕紀(時代の河~旅立ち~)五関みどり(オホーツク海岸)


サファイアコース
最優秀賞:馬場春美(つわぶき)草間泰・高木けい子(雪のみちゆき 梅川・忠兵衛)
優秀賞:長谷川博保(海に抱かれに)村岡貞吉(鮪)池田良子(ROSE)大島儀雄(五月のバラ)小林勝成(望郷波止場)


ダイヤモンドコース
最優秀賞:坂田友子(海猫挽歌)
優秀賞:佐々木満子(無情の波止場)中目憲子(紅いブルース)


ゴールドコース
最優秀賞:上田誠(昭和の花)折原利吉(艶歌船)
優秀賞:青木勝弘(女のなみだ)金子博明(竹山物語)


審査員賞
高橋久喜(神楽坂)中原和江(湯島天神おんな坂)松永祐美(心の花を咲かせよう)

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ゲストの水城なつみ

 ゲストコーナーでは水城なつみがミニライブを開き、2018年4月に出した新曲「江差恋しぐれ」などを歌った。


この後の地区大会の日程と会場、ゲスト歌手。
近畿・東海北陸地区:7月14日 大阪・守口市・エナジーホール 北野まち子
南関東地区:7月21日 東京・江東区・江東区文センター 井上由美子
北海道地区:7月28日 札幌市・かでる2・7かでるホール 水田竜子
南九州地区:8月5日 鹿児島市・かごしま県民交流センター 岡ゆう子
北九州地区:8月26日 福岡市・パピヨン24ガスホール 北川裕二

全国決勝大会:10月28日 東京・芝・メルパルクホール 秋元順子


[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/






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岡千秋のカラオケ万歳! With 歌に恋して 10周年記念大会 約90人がカラオケ熱唱  岡千秋はピアノの弾き語り  渡辺要・たくみ稜ら<男の演歌>チームも最新曲を披露  大阪・太閤園 [イベント]

◆作曲家の岡千秋が審査するカラオケ大会を盛り込んだ歌謡ショー「岡千秋のカラオケ万歳! With 歌に恋して 10周年記念大会」(主催・WARAKASU)が2018年7月6日、大阪市都島区の太閤園で開かれた。京阪神各地のカラオケ教室の生徒など歌自慢ばかり約90人がカラオケを熱唱。一般の部では三門忠司(テイチク)の「なぁ 酒よ」を歌った石木誠二さん、シルバーの部では村上加代子(同)の「さよならあなた」を歌った西門廣子さんが、それぞれ優勝して岡千秋から賞状と賞金などが贈られた。

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カラオケ審査の部での入賞者たち
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実力伯仲の歌唱が続いていた

 ケーブルテレビのJ:COM関西で放送中の歌番組「歌に恋して」の特別版として10年前から続いている人気カラオケイベント。今回、はじめて会場を太閤園に移して行われた。
 一般参加のカラオケは発表の部と審査の部に分かれ、審査部門には50人が参加して1コーラスずつを歌った。

 このカラオケ大会は歌の上手さを競い合うだけでなく、衣装やヘアスタイルへの工夫も表彰の対象になることもあって、会場はきらびやかに着飾った出場者でいっぱい。中には浴衣にヒールといった姿で歌う女性も見られた。
 ヘアスタイルの審査を担当したヘアスタイリストのごんちゃんは「如何に手を加えて面白さを演出したかを見せてもらいました」と話していた。

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84歳の門川さん(左)と77歳のルリコさん

 ルリコのステージネームで大月みやこ(キングレコード)の「女の駅」を歌って夢ユメ子賞を受賞した女性は、なんと小柄な白髪の77歳。若々しい声で大月の代表曲を歌い上げていた。
 審査対象外の部門ではプロ歌手や歌謡教室の指導者が出場した。その1人、門川朝江さんはキングレコードからプライベート盤を出す歌手。オリジナル曲「私からのメッセージ」を歌った。門川さんは「52歳で歌手デビューして歌の世界が今は84歳ですが、まだ現役で歌い続けています」と、張りのある声を披露していた。

 審査員長の岡千秋は総評して「歌詞の語尾をはっきりと表現して、歌の世界が伝わるように歌って下さい」と、参加者に呼びかけていた。


各部門の入賞者と歌唱曲は次の通り(敬称略)。
一般の部
一般の部・石木さん.jpg
優勝:石木誠二(なぁ 酒よ)

2位:井口多州子(曼陀羅華)
3位:堀満(一人静)

シルバーの部
シルバーの部・西門さん.jpg
優勝:西門廣子(さよならあなた)

2位:坊修平(旅ふたたび)
3位:成宮芳江(舞鶴おんな雨)

太閤園賞
傍島広子(曲目は不明)
山口隆成(バス・ストップ)

夢ユメ子賞
ルリコ(女の駅)
大天恵美子(よされ三味線)

歌唱賞
穴吹三枝子(望郷ひとり旅)
大村龍一(おはん)

ベストドレッサー賞
ベストドレッサー・楠本みゆきさん.jpg
楠木みゆき(パンの耳)

上村登(わかって下さい)

ヘアメイク賞
峯顕(石狩川よ)

ベストドレス・ヘアスタイル.jpg
久永ミエ子(海峡出船)

 一般の部、シルバーの部それぞれで優勝した石木さんと西門さんは「感謝します」「すごくうれしいです」などとと話していた。

■岡千秋の弾き語りなど歌謡ショー

 歌謡ショーでは渡辺要(日本クラウン)たくみ稜(同)光岡洋(同)みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)福島一(ホリデージャパン)三浦潤が歌い、作曲家の岡千秋もピアノの弾き語りで、自らが書いた千花有黄の再デビュー10周年記念作品でジャズテイストな「名前はリラ・・・」(2015年)などを披露した。

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ピアノの弾き語りを聴かせる岡千秋

 渡辺はこの日、「望郷みれん」(2007年)を最初に歌った。これは千葉の小料理屋で自らの半生を岡千秋に語り、それをもとに水木れいじが詞を書き、岡が曲を書いたものだという。代表曲「大間崎漁歌」のカップリングとして収録されている。
 「この時、これからは俺がいい歌を書くから、と言ってもらって作ってもらいました。レコーディングでは泣けてきて歌えなかったのを覚えています」
 渡辺は当時のエピソードを語った。

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渡辺要(左)とたくみ稜

 たくみ稜は新曲「夢でいいから」の好調ぶりに確かな手応えを感じているようで、自信たっぷりに聴かせた。また「来春には仲代達矢らが出演する、新田次郎原作の映画『ある町の高い煙突』に、煙突建設の棟梁役として出演しています」と、近況を報告していた。

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光岡洋(左)とみやま健二
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福島一(左)と三浦潤

 この日の模様はJ:COM関西で、2018年8月18日と同25日の2回に分けて、いずれも午後9時30から放送される。

 また、参加者全員に通天閣の西上雅章社長から、通天閣への無料搭乗券が1枚ずつプレゼントされた。






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三山ひろし(日本クラウン)  2度目の新歌舞伎座座長公演  歌と芝居の華やかな舞台  大阪新歌舞伎座 [舞台公演]

◆デビュー10周年を迎えている日本クラウンの歌手、三山ひろしが大阪・上六の新歌舞伎座で、1部の芝居「阿蘭陀(おらんだ)夢七捕物帖」と2部の歌謡ショー「みやまつり2018 熱唱!男の劇場」からなる「三山ひろし特別公演」を開いている。去年に次いで2度目の座長公演で、歌謡ショーでは今年1月に出した新曲「いごっそ魂」などオリジナル曲と、三波春夫の「大利根無情」村田英雄の「無法松の一生 度胸千両入り」など<男>の生きざまを歌った楽曲も披露。エンディングではこの公演のために作ったという、地元高知のよさこい鳴子踊りを取り入れた「ひろしのふるさと自慢」で、松平健も顔負けの金銀のキラキラ衣装で賑やかに締めくくっている。2018年7月14日まで。

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 サブタイトルの「熱唱!男の劇場」にふさわしく、白い着物に袴姿で三波春夫の長編歌謡浪曲「あゝ松の廊下」を歌ってのオープニングに、ファンからは大きな拍手が起こっていた。
 三山は「チャレンジさせてもらいました。これからも一生懸命に勉強していきたい」と、大先輩の歌謡浪曲への憧れを見せていた。
 また、このコーナーでは「浪花恋しぐれ」を、1人で男女二役をこなして歌い分けると、客席からは笑い声がもれていた。

 もちろん最新の「いごっそ魂」のほか「男の流儀」「あやめ雨情」「四万十川」などオリジナルヒット曲も聴かせた。
 「いごっそ魂」は地元・高知の英雄、坂本龍馬をモチーフにした男歌で「明治維新150年の今年を、この歌で盛り上げたい」としている。
 6月6日には同タイプCを発売しており、AからCまでそれぞれカップリング曲が異なる3タイプを揃えている。

 1部の「阿蘭陀(おらんだ)夢七捕物帖」では、武士の息子として生まれながらも、岡っ引きの松三の子として育てられた捨七(夢七)を三山が演じる。突然、浪花の町に沸き起こった偽小判事件を解決していく捨七だったが、そこには自分の出生に関した秘密も隠されていた・・・。
 今回は派手な殺陣もあって、見どころいっぱいの捕物帖。時代劇は三山も「大好き」というだけに、岡っ引きの親分姿が決まっていた。

■7月には大阪でリサイタルも

 7月20日には、10周年記念リサイタルを同劇場で開く予定で、オリジナル曲のほかちあきなおみナンバーや望郷歌のメドレーなどを歌うという。

 三山は「ファンの皆さんに育てて頂いて10年になります。今年の勝負曲でもある『いごっそ魂』をパワーソングとして、今年も年末の紅と白の番組を目指します」と、NHK紅白歌合戦への連続出場への意欲を見せていた。


[三山ひろし オフィシャルサイト]
http://h-miyama.migan.co.jp/
[三山ひろし 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/miyama/whats.html
[新歌舞伎座 三山ひろし特別公演]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20180701.html






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