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夏木綾子(キングレコード)  デビュー30作目の新曲「淡墨桜」 女性のはかない恋を淡墨桜にたとえて歌う [インタビュー]

夏木綾子.jpg◆岐阜県本巣市にある日本三大桜のひとつ淡墨桜を題材に歌った夏木綾子の桜シリーズ第2弾の「淡墨桜」は、つぼみは桜色で満開になると白く、散り際には淡墨色になるというその桜の花を、女性の一筋の恋にたとえている。理由(わけ)あって一緒になれない男女が歌の主人公。「男性の優しく女性を労わる詞が好きです」という夏木、その優しさを21年間歌い続けてきた経験で体得した夏木流の歌づくりで見事に表現してみせる。








 男女の愛の始まりは桜色、それが深まり白色に変化する。しかし故あって一緒になれない2人には、やがて悲しい別れがおとずれる。それを表す色が淡墨色だという。まるで淡墨桜の変化を見るようである。衣装の着物の柄にあしらった桜の花の色にも、そんな変化を取り入れている。

 夏木は「あなたの傍らに寄り添って散って悔いない」と歌う淡墨色の桜の花に男の優しさを重ねる。
 それを表現するために作曲の岸本健介は「切なく、悲しく、声を大きく張りすぎず、優しく」と、夏木に難しい注文を突き付けた。夏木が3回4回と歌唱を試行錯誤する中で岸本が選んだのが、最も優しさが現れていた今の歌唱であった。

 「私は歌を頂いてもレコーディングまでは歌い込まないんです。レコーディングの日、歌っているその時に頭に浮かぶ映像を見ながら、みなさんに気持ち良く聴いてもらえ、優しく感じてもらえる表現は何かを考え出します」


淡墨桜.jpg 21年間で築きあげた夏木流の歌唱法である。
 デビュー前は他人の歌を参考にして歌っていたが、デビューしてオリジナル曲を歌うようになると、自分で歌の表現方法を考えなければならなくなった。そんな中から生まれたのがそれである。

 最近夏木の歌を歌う人たちから「歌声が優しく聴こえる」といった声が増えているという。悲恋の歌であっても彼女の歌唱は、優しく包んでしまうようだという。「悲しい歌でも一歩を踏み出そうと思ってもらえるような歌が歌える歌い手になりたい」と夏木。

 悲しさを優しく表現するといった一見相反するようなことだが、彼女がデビュー間もない頃、世を儚んで死も考えていた母娘が彼女のデビュー曲「浪花の母」を聴いたことで生きる勇気を得たという。
 その事実が、歌手夏木に勇気と元気を与えるとともに、「悲しみを優しく歌う」といった今の歌唱に強い影響を及ぼしたことは疑いがない。



 新曲「淡墨桜」は、夏木21年目の30作品目という記念の作品である。「自分の代表曲になるように頑張りたい」と意欲をみせる。


[夏木綾子 オフィシャルサイト]
http://www.natsukiayako.net/
[夏木綾子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10421




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