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野中彩央里(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 新たな彩央里演歌「別れの桟橋」 ファルセットで叫ぶ別れの哀しさを歌う [インタビュー]

野中彩央里3.jpg◆デビュー28年目を迎えている野中彩央里が独自の女の世界を創り出そうとしている。去年、渾身の想い込めて出した前作「忘れ雪」に次ぐ「別れの桟橋」を2016年7月6日にリリースし、このところ続いていた歌謡曲調演歌の路線から王道演歌に変えている。野中と作曲家徳久広司を中心にしたチーム野中が約半年をかけて創り上げた新曲である。聴きどころは慟哭するほどの究極の哀しさをファルセットで表現するラスト部分。代表作の恋人形シリーズとはまた違った野中演歌の魅力にファンの喝采を博する。


野中彩央里・別れの桟橋.jpg









 野中紗央里はこのところずっと、ファンの支持が篤い「雪国恋人形」をはじめとする恋人形シリーズのイメージから抜け出すことが出来ないでいた。ところが2006年の「郡上恋歌」以来、彼女の作曲を手がける徳久広司の進言もあって、最近になってようやく新たな世界へとチャレンジし始めている。
 歌手生活25周年記念曲として3年前に出した「夜汽車は北へ」は、前年の「夕月海峡」に続く作品で、彼女の持ち味であるファルセットを十分に活かした歌謡曲調の演歌もそのひとつであった。

 30周年を目前にして野中の胸のうちではちょうど「王道演歌と言われるド演歌を歌って勝負してみたい」といった想いが強まっていた時でもあった。
 昨年、徳久は野中本人と事務所社長、レコード会社のディレクターなどを交えた新曲検討会を開いていた。「独りよがりにならないために」と徳久が提案した制作ミーティングである。今回の新曲の制作企画も半年前にから走り出していた。
 野中の想いも取り入れられる形で、今年になって4作品が仕上がってきた。「別れの桟橋」とカップリングの「野暮天さん」は、その中に入っていたのである。

野中彩央里2.jpg

 前作の「忘れ雪」が全編、儚い別れの女の世界を描いた作品だったが、今作では同じ別れでも「お腹の底から泣き叫びたくなるような別れ」を表現する。それが6行目の ♪ 別れの桟橋 ~ とファルセットで続く部分である。「半音上げてギリギリのところで歌っています。それが泣き叫ぶ悲しさの雰囲気を盛り上げてくれます」と野中。
歌いやすくするために逆に半音下げると、この楽曲の良さが失われるというから、まさにこの歌の生命線なのである。

 「別れの桟橋」の歌詞は演歌にありがちな、ごく普通の内容である。それはラストの別れを強調するために徳久が作詞家の仁井谷俊也に「あえてオーソドックスに」とリクエストしたものだった。
 こうした試みには恋人形シリーズ以来の「ファンの期待を裏切るのではないか」といった不安もあった。ところが本人の想いを他所に多くは「待ってました」とばかりに、新曲に飛びついたのである。



 16歳でデビューして2年後には30周年を迎える。野中にとっては大きな節目である。その時にどんな歌を歌うのか。
 「やはり王道演歌ですね」
 今回の新曲はそれへの第一段階であった。
 それに先駆けるように11月16日には「芸者ワルツ」や「十三夜」など日本情緒たっぷりな楽曲を集めた初のカバーアルバムを出す。
 「16曲を収録しますが、中には『雪国恋人形』『郡上恋歌』などオリジナル曲も入れます」と野中。

 10月からレコーディングとジャケット写真の撮影に入るが、写真は中世ヨーロッパ調の室内をバックに立つ純和風な野中がイメージされている。

 このアルバムの発表ライブを11月26日、東京・六本木のライブハウスで開く。収録曲を中心に歌う。普段は歌うことがなかった楽曲中心の構成の約75分で、野中は「じっくりと歌を聴いてもらいたい」と初の試みに胸を膨らませている。


[野中彩央里 オフィシャルサイト]
http://www.nonaka-saori.com/
[野中彩央里 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/nonaka.html






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