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大阪で「中川博之 三回忌記念 チャリティーライブ “愛をありがとう”」  松平直樹&桜井まり、北川大介、純烈、もりきこが中川作品の名曲を披露  ラストは全員で「愛をありがとう」を熱唱 [ライブ]

◆ムード歌謡の第一人者として知られた作曲家の故・中川博之氏を「もう1度『愛をありがとう』で生き返らせたい」と、去年スタートした「愛をありがとう」プロジェクト。各地でイベントを展開しているが、そのひとつ「三回忌記念 チャリティーライブ “愛をありがとう” in 大阪」が2016年9月25日、大阪市浪速区のライブレストラン、フラミンゴ・ジ・アルーシャで開かれた。中川作品の「愛をありがとう」を競作で歌うマヒナスターズ松平直樹&桜井まり、北川大介、純烈、もりきこが中川氏の思い出を語るととともに、代表曲である「ラブユー東京」「足手まとい」「夜の銀狐」などを歌った。サプライズで木下結子も登場して、もりきこのギター演奏で「意気地なし」を歌った。

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中川メロディーを歌う出演者たちとあいさつする高畠じゅん子氏(右)

 会場いっぱいに集まった観客の9割りは女性。曲が紹介されるたびに歓声が上がり、手拍子や拍手の盛り上がりぶりで、約2時間のライブに誰もがムード歌謡の世界にひたっていた。

 中川博之氏の夫人で作詞家の高畠じゅん子氏らによって、去年スタートした「愛をありがとう」プロジェクトは、三回忌に当たる2016年6月11日から松平直樹&桜井まりをはじめ、松原のぶえ、ジェロ、北川大介、純烈、シャンソンの佐々木秀実、フォークデュオのもりきこらによってCD「愛をありがとう」の競作で、順次、発売されている。

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北川大介(写真左の左)と松平直樹(写真右)

 プロジェクトは今年1月、東京都内で「愛をありがとう」を課題曲とした全国カラオケコンテスト決勝大会を、6月には都内の古賀政男音楽博物館 けやきホールでチャリティーコンサートも開いている。12月18日には東京・元赤坂の明治記念館でディナーショーも予定。地方でのライブは大阪が初で、10月には名古屋でも開催される。

■ムード歌謡の名曲を連発

 亡くなって3年になる中川博之氏の歌謡界での作家デビューは1966年の「ラブユー東京」だった。これがミリオンセラーとなって、クラウンレコードの専属作曲家に。72年には美川憲一が歌う「さそり座の女」を作曲している。
 オープニングでは出演者が順に登場して「たそがれの銀座」を歌った。続いて松平直樹純烈のバックコーラスで「ラブユー東京」を聴かせた。昭和30年代、ムード歌謡界をリードしていた松平たちマヒナスターズは、中川氏の目標でもあったという。
 そこから生まれたのが「ラブユー東京」であった。松平にとっては自分たちを脅かす歌だったわけで「こういう歌は歌いたくないのですが」と、会場を笑わせながら歌った。

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北川大介(左)と純烈のリードボーカルの白川裕二郎

 ライブは出演者たちが順に中川氏の代表曲を歌うといった構成。
 北川大介純烈が森雄二とサザンクロスの「好きですサッポロ」(1981年)を、そして「夜の銀狐」(1968年)を披露。その北川は中川氏のことを「優しくて、厳しくて、怖くて、真面目で、正義感あふれる先生でした」と称え、1982年に同じ森雄二とサザンクロスが歌って、98年には北川がオリジナル曲として発表している「前橋ブルース」、そして「ひとり占め」(1984年、森雄二とサザンクロス)を歌った。

 純烈は美川憲一の「お金をちょうだい」(1971年)、彼らのために中川氏が書いていたというオリジナル曲で今年7月に出した「幸福あそび」を披露した。「『幸福あそび』はオリコン1位にもなり、先生は喜んでくれていると思います。もっと頑張って、夢は紅白で歌っている姿を見てもらうことです」と話した。「スターライト札幌」も披露した。

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純烈

 フォークデュオのもりきこ「さそり座の女」(1972年)「足手まとい」(1977年)をギター演奏で歌ってみせた。神奈川・鶴見でストリートライブから音楽活動を始め、競作メンバーの中でいち早く2015年11月に「愛をありがとう」のCDを出した。彼らにとって中川作品は「きれいなメロディーと美しい言葉で作られています」と感激そのもの。

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もりきこ
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もりきこのギターで歌う木下結子

 そのもりきこのギターで、木下結子がサプライズで歌ったのは「意気地なし」(1976年)。彼女は2012年に高畠じゅん子氏作詞の「ウヰスキー」で8年ぶりにCDを出し見事な復活を見せ、最新曲の「愛は海」も高畠氏が作詞している。この日、受付を買って出ていた彼女は、当初は歌わない予定だったが、急きょステージに上がることになった。観客にはたまらないプレゼントとなった一幕であったようだ。

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松平直樹&櫻井まり

 松平直樹&櫻井まりはふたりが歌う「愛をありがとう」のカップリング曲「ふたりのトーキョー」をデュエットで披露した。「平成のデュエットソングとして中川先生と高畠先生による楽曲です。中高年にも歌いやすく作られています」と松平。櫻井はムード歌謡のレジェンドとも言われる松平とのデュオに「いまだに緊張しています。でも松平さんと歌えて幸せです」と話していた。

 ライブの最後は「愛をありがとう」で締めた。
 その「愛をありがとう」は中川博之作曲、高畠じゅん子作詞で、2009年に作曲生活45周年記念シングルとして発売された「ソウル、愛ふたたび」のカップリング曲だった。2012年に再販されており、今年、三回忌を契機に競作で再発売されている。





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