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永井みゆき(テイチクエンタテイメント)、5月リリースの 「雨の越後路」 5ヶ月ぶりに帰った地元大阪でもファンに生歌披露 [インタビュー]

◆テイチクエンタテイメントの歌手、永井みゆきが2020年5月20日にリリースした新曲「雨の越後路」は、デビュー曲「大阪すずめ」のたかたかし(作詞)弦哲也(作曲)のコンビによるもので、永井の作品では11年ぶりになる。新型コロナウイルスの影響で5ヶ月間休演し、7月29日に再開した東京演歌ライブで、これを発売以来初めて観客の前で歌った永井は「いつもと違う緊張感を味わいました」と笑みを見せていた。翌30日には大阪市内でラジオの公開録音でも生歌を披露した。

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永井みゆき


 永井みゆきのデビュー曲で代表曲でもある「大阪すずめ」(1992年)のたかたかし・弦哲也のコンビが彼女のために書いたのは、「ほの字だね」(2009年)以来。
 作曲家の弦が「しなやかな癒しの響きの歌声を生かして作った」という「雨の越後路」を永井は「命、命、命 〜 と同じ語が続くところがありますが、最初は語尾を短く切って、次はたっぷりと歌い、最後は思いを込めて、3つの命の表現を仕分けています」と、この歌の1番のアピールポイントを説明する。

永井みゆき・雨の越後路 A.jpg 前奏からスケールの大きなアレンジが特徴だという。
 「これを聴くとつい熱唱したくなるんです。ところが弦先生から、切ない女心を表現しているんだから、それを忘れないでねーと注意されるんです」
 と永井は肩をすくめる。
 歌の舞台は ♪ 越後湯の里 〜 と歌詞にある通り、越後の温泉地である。新潟・新発田市出身の作詞家たかたかしは「同市にある美人の湯で知られた月岡温泉をイメージして書いた」と、永井に明かしている。

 「そこへは今までに何度も行っていますが、発売後はまだ1度も足を運んでいません。美人の湯で有名なだけに、新曲ではたくさん行けると楽しみにしていたんですが」

 カップリング曲「江戸三景 えー、じれったい」も、たか・弦による楽曲である。クスッと笑える3つのじれったい話をたかが書いた。永井が「楽しいレコーディングでした」というように、弦は歌詞の最後の ♪ えーじれったい 〜 の頭に「チョイとのかけ声を入れてみよう」などと、はしゃぎぶりを見せた。
 さらには早くも「続編を作ろうと」と言い出すほど。

■リモートでラジオ出演

 新曲を出すたびに永井が不安になる時間がある。それは人前で初めて歌うまでのそれである。「歌を聴いた人たちがどんな反応を示すのか」(永井)が気にかかるからである。今回は5月20日に発売されて、初めて観客を前に歌ったのが7月29日であったから、約2ヶ月間という長い不安な時を過ごしたという訳である。

 29日の東京演歌ライブは開催ギリギリまで実施できるのかが分からなかったという。入場者の検温などのほか客席は隣との間を開けて、いつもの半分の数といった具合で、予定より約20分遅れて幕が開いた。
 それでも「雨の越後路」を永井が歌うと、観客は声援を送ることを禁止されていたから、その分ペンライトはいつもより大きく揺れていたようだった。しかも「皆さんが真剣に聴いていてくれて、大きな拍手をいただきました」と、歌えた喜びを感じ取っていた。





 人前で歌えないほど歌手にとって辛いことはない。緊急事態宣言によって多くの活動が自粛することになった4ヶ月余の期間には、レコーディングやミュージックビデオの撮影などもあった。
 さらには東京に居ながら電話でのラジオ出演が増え「久しぶりに福岡や佐賀などのラジオ番組で新曲をアピールできましたし、初めて新潟のコミュニティFMにも出演したなど、全国の番組に声を届けた」という。

 しかも運動不足になるのを避けようと、津軽弁や大阪弁でのラジオ体操を始めた。その様子をビデオに収めてテイチクのホームページで披露するなど、自粛どころかまるで小学生が夏休みの宿題を片付けるかのように、結構、忙しく過ごしていたようである。
 いつもと違った新曲リリースを体験している永井だが、オリコン演歌・歌謡曲チャートは6位スタートで、7月29日付のチャートでは59位と健闘している。


[永井みゆき テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/nagai/








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