あこや楽器(大阪・天満)、7月31日で閉店へ 大阪市内の地域CDショップは消滅 [CDショップ]
◆戦後間もない昭和24(1949)年の創業で、大阪市内で唯一の地域CDショップのあこや楽器(大阪市北区天神橋4丁目、野村茂夫社長)が、2021年7月31日で72年の歴史に幕を閉じる。
看板に演歌日本一の文字も来月には消えてしまう
大阪で一番の品揃え 演歌専門店ーのキャッチフレーズに、大阪府内各地から演歌ファンを集める一方で、30年近くに渡って大手電機メーカー のパナソニックでの職域販売も行ってきた。ところがこのところのCD不況に重ねて、1年半にも及ぶ新型コロナ騒動による影響を受けて閉店を決めた。
社長の野村茂夫さん(97歳)が創業したあこや楽器は、警察官OBが経営していたという書店の店舗を買い取って始めている。当初は三味線や琴など邦楽器を販売するだけであったが、レコードを販売するようになるのは昭和35年から。まだSP盤が主流の頃であったという。
演歌の品ぞろえ一番がうりだった
大阪で万博が開催された昭和45(1970)年頃から、レコード店はどことも急速に売上が上昇しており、同店も例外ではなかった。多店舗化を進めたのもこの時期からで、最盛期には門真店、関目店、中崎町店、高槻店、梅田・大丸店と、大阪市内などに支店を5店舗を出店した。
2代目の野村幸雄さん(左)と妻の恵さん
店を閉じるに際して常連客からは、これからCDはどこで買えばいいの、といった困惑の声も聞かれるが、後ろ髪を引かれる思いで閉店を決めた2代目の野村幸雄さんと妻の恵さんは「残念です。廃業の案内の葉書を顧客に送ったところ、惜しむ声と共に、たくさんの注文も頂きました。去年2月には中村美律子さんに来店頂き、歌も歌ってもらえたのは忘れられない思い出です」と、懐かしんでいた。
老舗あこや楽器の閉店で大阪市内にある地域CDショップは存在しなくなり、CDショップの減少は歯止めが利かない。
看板に演歌日本一の文字も来月には消えてしまう
大阪で一番の品揃え 演歌専門店ーのキャッチフレーズに、大阪府内各地から演歌ファンを集める一方で、30年近くに渡って大手電機メーカー のパナソニックでの職域販売も行ってきた。ところがこのところのCD不況に重ねて、1年半にも及ぶ新型コロナ騒動による影響を受けて閉店を決めた。
社長の野村茂夫さん(97歳)が創業したあこや楽器は、警察官OBが経営していたという書店の店舗を買い取って始めている。当初は三味線や琴など邦楽器を販売するだけであったが、レコードを販売するようになるのは昭和35年から。まだSP盤が主流の頃であったという。
演歌の品ぞろえ一番がうりだった
大阪で万博が開催された昭和45(1970)年頃から、レコード店はどことも急速に売上が上昇しており、同店も例外ではなかった。多店舗化を進めたのもこの時期からで、最盛期には門真店、関目店、中崎町店、高槻店、梅田・大丸店と、大阪市内などに支店を5店舗を出店した。
2代目の野村幸雄さん(左)と妻の恵さん
店を閉じるに際して常連客からは、これからCDはどこで買えばいいの、といった困惑の声も聞かれるが、後ろ髪を引かれる思いで閉店を決めた2代目の野村幸雄さんと妻の恵さんは「残念です。廃業の案内の葉書を顧客に送ったところ、惜しむ声と共に、たくさんの注文も頂きました。去年2月には中村美律子さんに来店頂き、歌も歌ってもらえたのは忘れられない思い出です」と、懐かしんでいた。
老舗あこや楽器の閉店で大阪市内にある地域CDショップは存在しなくなり、CDショップの減少は歯止めが利かない。