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第210回KOBE流行歌ライブ、実力派揃えてのホリデージャパンスペシャル 聴かせた2時間半 [ライブ]

◆去年秋に続いてホリデージャパンの実力派歌手5人を揃えての「第210回KOBE流行歌ライブ」が2023年5月18日、神戸・新開地の新開地アートひろばホール(旧KAVCホール)で開かれた。出演したニック・ニューサ(田中収)キム・ランヒ、木下結子、氷室一哉、朱夏洋子はオリジナル曲のほか思い出の昭和歌謡もカバーして会場いっぱいの観客を楽しませた。

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写真・第210回KOBE流行歌ライブの出演者たち


 ニック・ニューサ(田中収)は2000年からホリデージャパンに所属している。歌手デビューは1981年。田中を中心に結成されたニック・ニューサで、同年にRCAレコードから出した1stシングル「サチコ」が大ヒット。
 この日はジャズバージョンで聴かせると観客も大いに満足。

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写真・ニック・ニューサ
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朱夏洋子(右)とデュエットも

 朱夏洋子と2人で聴かせたデュエット曲「Be mine agein 」は圧巻。木下結子の「放されて」をカバーしてリリースしているがこれも披露したほか、最後はいつも通りに「お祭りさわぎ」で締めくくった。



 韓国出身の浪花の女が定着しているキム・ランヒ「大阪純情」から新曲「望郷トラジ」まで8曲を歌った。
 「望郷トラジ」は23年4月に発売したばかり。作詞はもず唱平で、作曲は杉本眞人。来日活動30周年記念曲で、発売日前日には発売記念ライブも開いている。

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写真・キム・ランヒ

 10周年記念曲の「ソウル」「あんたの大阪」新曲のカップリング曲「何れぼのもんや」なども歌った。
 14年からは東日本大震災の復興支援のチャリティーイベントも開いており、今年は6月18日に「風化させない愛の輪」と題して、大阪・東心斎橋の大成閣歌謡ショーを開く。



 木下結子は今年9月で歌手デビュー40年目を迎える。そのデビュー曲「放されて」をまず歌った。大阪限定のデビューのはずであったが、レコーディング後に急きょ全国発売となって上京することになった。
 その5年後に出した「ノラ」も歌い、「これをカバーする歌手はすでに17人。オリジナル歌手としてしっかりと歌って行きます」とも。

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写真・木下結子

 東京での活動に区切りを付けた彼女は地元大阪での歌手活動に転じて、長年CDのリリースからは遠のいていた。12年に「ウヰスキー」(日本クラウン)で見事復活。持ち前の歌唱力を遺憾なく発揮していく。
 この日のライブではこれを歌うと共に、多くの人を唸らせる「泣いてもええやろ」新曲「百滝桜」も聴かせた。



 氷室一哉は故加門亮の再来とまで言われるムーディーな歌謡曲を聴かせてくれる。そのデビュー曲「アカシア物語」(22年5月)を、加門とも石原裕次郎とも思わせる歌声で客席を魅了した。
 「身長183センチ、股下90センチ」というスタイルも歌を引き立てる。

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写真・氷室一哉

 この日はまた、加門の大ヒット曲「神戸北クラブ」石原裕次郎の「粋な別れ」やアローナイツの「最後にもう一度」もムードいっぱいに漂わせて聴かせた。
 「アカシア物語」のカップリング曲「忘れないで」も歌った。
 今年7月には2'stシングルも発売する予定だという。



 朱夏洋子はジャズシンガーでありながら、演歌からポップスなどなんでもこなしてステージを選ばないパワフルさがうり。この日のライブでも、オリジナル曲の歌謡曲からジャズまで幅広く聴かせた。
 ライブのトップバッターを務めた彼女ができましたまず聴かせたのはジャズ仕立ての「お祭りマンボ」。そして笠置シヅ子の「買物ブギー」。かつてボーカルを務めていたアロージャズオーケストラ時代を彷彿させるステージを見せると、観客も大喜び。

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写真・朱夏洋子

 ホリデージャパンに入って7年といい、最新のオリジナル曲「えらいこっちゃで」と「アンタじれったい」の2曲を聴かせた。「えらいー」は同じホリデーの幸田和也との競作だが、ジャズアレンジが施されている。
 ラストはフランク・シナトラやライザミネリで知られる「ニューヨーク・ニューヨーク」を歌って、ジャズ歌手としての真骨頂を発揮した。

※写真・記事の無断使用はお断りします。








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