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2018キングレコード歌謡選手権全国決勝大会  グランドチャンピオンに粟栄安幸さん   ゲストの秋元順子(キングレコード)がミニライブ  東京・メルパルクホール [イベント]

キングレコード歌謡文化アカデミー(KBA、三田誠理事長)の「2018キングレコード歌謡選手権」の全国決勝大会が、2018年10月28日、東京・港区芝のメルパルクホールで開かれた。全国9会場での地区大会を勝ち抜いてきた106人が出場した。第18代グランドチャンピオンには、南九州地区大会から選出され、この日は「雪夜酒」(西方裕之)を歌った宮崎市の粟栄安幸さん(62歳)が選ばれた。秋元順子のミニライブも開かれ、新曲「哀しみのコンチェルト」を披露した。

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第18代グランドチャンピオンの粟栄安幸さん(左)とゲスト歌手、秋元順子


 各地区大会で最優秀賞に選ばれた出場者は、35歳以下のプラチナコースから75歳以上のゴールドコースまで、年齢別に6つのコースに分かれて、自慢の歌で優勝を競い合った。
 作曲家の岸本健介、作詞家麻こよみ、キングレコードの西川正裕ディレクターの3人の審査で、各コースの優勝者には、松川武敏さん(ゴールド)野口文寛(ダイヤモンド)草間泰&高木けい子さん(サファイア)粟栄安幸さん(エメラルド)宮本淳一さん(ルビー)渡辺真生さん(プラチナ)の6人が選ばれ、その中から最高位のグランドチャンピオンにはエメラルドコースで「雪夜酒」を歌った粟栄安幸さんに決まった。

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受賞者とゲストの秋元順子(中央)

 グランドチャンピオンに選ばれた粟栄さんはカラオケ歴10年というが「このような大きな大会に出て優勝したのは初めてです。夢にも思ってもいませんでした。ただただびっくりしています」と感激していた。


 この日のゲスト歌手、秋元順子は全7曲を歌うミニライブを開いた。最新シングル「哀しみのコンチェルト」をはじめ、大ヒット曲「愛のままで・・・」水原弘のカバー曲「黒い花びら」などを聴かせ、出場者に「歌手は伝達者と言われます。歌詞とメロディーをどのように伝えたらいいかと思い悩みます。歌の作り手の思いと歌い手の思いを重ね合わせて、伝えていくが歌うものの役目です。今日の皆さんはそれがとてもよく出来ていました」と、それぞれの歌唱を讃えていた。

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最新曲「哀しみのコンチェルト」を歌う秋元順子

 秋元はまた、11月21日に「哀しみのコンチェルト」のアナザーバージョンなどすべてオリジナル作品からなるDisc1と、カバー作品ばかりを収録したDisc2の初の2枚組CD「Flowers~AJ Selection~」を発売することになっている。


各賞の入賞者と歌唱曲
優勝
松川武敏(南九州、ゴールド)「天竜流し」
野口文寛(北九州、ダイヤモンド)「天竜流し」
草間泰・高木けい子(北関東、サファイア)「雪のみちゆき 梅川忠兵衛」
粟栄安幸(南九州、エメラルド)「雪夜酒」
宮本淳一(北九州、ルビー)「ねぶた海峡」
渡辺真生(北九州、プラチナ)「娘道成寺」

準優勝
上田誠(北関東、ゴールド)「昭和の花」
香村美智子(中国、ダイヤモンド)「金沢しぐれ」
岩瀬美千子(北海道、サファイア)「石狩哀歌」
池口正(中国、エメラルド)「花の時・愛の時」
長谷川志帆(北関東、ルビー)「木蘭の涙」川平未来(中国、プラチナ)「ハナミズキ」

審査員特別賞
福山照夫(北九州、ゴールド)「ナガサキレイン」
鵜島慶子(北九州、ダイヤモンド)「哀しいTOKYO」
木村恵美子(近畿、サファイア)「会津追分」
笹山佐智子(北九州、エメラルド)「一枚のLP盤」
吉留かおり(南九州、ルビー)「一恵」
岩城凌(近畿、プラチナ)「悲恋歌」

審査員奨励賞
東島俊郎(中九州、ゴールド)「南部蝉しぐれ」
大島秀夫(南関東、ダイヤモンド)「天竜流し」
小竹玲子(南関東、サファイア)「炎の川」
伊藤智浩(北海道、エメラルド)「愛の法則」
山本さと子(北九州、ルビー)「愛のままで・・・」
松本藍(南関東、プラチナ)「for you・・・ 」


[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/





「その1=」
「その2=」
「その3=ミニコンサートで熱唱するゲスト
歌手の秋元順子」
(東京・港区のメルパルクホールで)

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神戸わくわく歌謡ライブ、神戸の新しい演歌・歌謡曲ライブがスタート  野中・葵・浅田・みやま・渡辺・光岡らが熱唱  神戸・六甲アイランドのオルビスホール [ライブ]

◆神戸の地で新しい演歌・歌謡曲のライブを開きたい-。2018年10月26日、そんな想いが具体的な形となって実現した。「神戸わくわく歌謡ライブ」(主催・同実行委員会)がそれである。隣の大阪と比べて神戸には、定期的に開催されている演歌・歌謡曲ライブが少ない。ファンのそうした声に押されるように計画は進められた。新しいライブは、1部の徳間ジャパンライブと2部のわくわくライブの2部構成。1部では出演者によるトークコーナー、2部では出演者縁の土地の食べ物やグッズなどが当たるお楽しみ抽選会など、ほかのライブには見られない企画も盛り込まれた。

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1部の徳間ジャパンライブでは出演者によるトークショーも
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2部のわくわくライブでは牛尾淳(左)浅田あつこ(左から2人目)
みやま健二(右端)の3人が司会。中央は渡辺要


 1部に出演したのは、野中さおり、葵かを里、浅田あつこの艶っぽい歌姫3人とみやま健二の計4人で、いずれもタイトル通りに徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手ばかり。
 出演者それぞれのの歌唱コーナーや、各自出身地のおススメの食べ物について話すトークを楽しんだ後、4人がそれぞれ最新曲を披露した。


1部の出演者によるトークショーでは出身地のおススメ食べ物で盛り上がった

 男歌でデビューした当時とは打って変わって、切ない女歌を歌う野中さおりは、デビュー30周年のベテラン。最新曲「天の川恋歌」は、そのデビュー記念曲である。20万枚という自身最高の売り上げを記録し、この日も歌った「雪国恋人形」をも感じさせる楽曲。得意のファルセットは少々抑え気味だが、艶っぽさは存分に味合わせてくれた。

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野中さおり

 彼女の艶っぽさは「中学の頃から、お座敷歌など市丸の日本調な歌が大好きだった」ことによるもので、ライブでも新曲のカップリング「いなせだね・・・」をはじめ「島田のブンブン」「三味でダンスを」など日本調の歌を揃えて、艶っぽさを魅せた。


 舞いながら歌う演歌歌手の異名を取る葵かを里は、前作の「雪の兼六園」に続く加賀シリーズの「金沢茶屋街」で舞扇を持って日舞を披露した。日舞は15年のキャリアを持つ。芙蓉流の名取で、芙蓉かを里を名乗るほど。その踊りの流麗さは、歌を一層引き立てていた。

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葵かを里

 2018年1月に出した「金沢茶屋街」のカップリングでは「友禅流し」を歌ったことから、加賀友禅特使に就任している。それを記念して同7月には金沢茶屋街」の新装版加賀友禅特使就任記念盤をリリース。今年はまた、「葵かを里全曲集~雪の兼六園~」が、CDショップ大賞2018の演歌賞に選ばれた。「デビューして14年間、無縁だった賞を初めて頂きました」と笑顔で歌った。


 前日にデビュー25年を迎えたばかりの浅田あつこ「河内のからくち」を歌った。2018年3月のリリースだが、実は前作「泣いてもいいの」のカップリングとして収録されていた作品でもある。カラオケ好きの人たちの間で好評なのを受けて、メイン曲として収録しなおしたものてある。

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浅田あつこ

 カップリングには1975年に朝丘雪路が歌った「別れのスナック」をカバー収録しているが、この日はそれは歌わずに、「泣いてもいいの」や10年前に歌手を続けられるのかと悩んでいた時にそれを乗り越えるきっかけを作ってくれた「紅の川」なども歌った。


 女性歌手の中にあって黒一点のみやま健二は、みやま健二は2018年8月に出した「能登の灯祭り」「あとの祭りの一人酒」「泪橋」などを歌った。「能登の灯祭り」はメジャーデビュー第2弾で、オリコン初登場23位、それ以降も80位内のランキングを保っている。

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みやま健二

■わくわくライブに渡辺要、光岡洋、小野和子、澤敬子

 2部には関西・四国をはじめ各地でと大忙しの渡辺要(日本クラウン)来年の新曲リリースに向けて意欲を見せる光岡洋(同)久々のステージをファンを喜ばせた小野和子(キングレコード)新潟からやって来たデビュー30年の澤敬子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が出演した。

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渡辺要
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光岡洋
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小野和子
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澤敬子

 渡辺は「母は今でもこころの港」「人生男節」「大間崎漁歌」などを、光岡は「居酒屋人情」「島立ちの春」など、小野は「母恋三度笠」「母娘花」「岸壁の母」などを歌って会場を沸かせていた。


[WARAKASU オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/







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パクジュニョン、「ブリキの玩具」カラオケコンテスト決勝大会 in 大阪  愛知の徳永京子さんが優勝 [イベント]

◆2018年6月にリリースした「ブリキの玩具」(A、Bタイプ)が好評なのを受けて、10月23日に同Cタイプを出したばかりのキングレコードの歌手、パク・ジュニョンが、同27日、大阪府岸和田市のショッピングセンター、イオン東岸和田店内の専門店街・トークタウンで、「ブリキの玩具」のカラオケコンテスト決勝大会を開いた。ジュニョンのミニライブも行われ、買い物客が足を止めるなど、約600人もの観衆が彼の歌に聴き入っていた。

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パク・ジュニョンからトロフィーを受け取る優勝した徳永京子さん
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ミニライブで「ブリキの玩具」を歌うパク・ジュニョン


 コンテストには事前の審査を勝ち抜いた、いずれも負けず劣らないジュニョンの大ファンという10人が出場し、それぞれ1コーラスずつ「ブリキの玩具」を歌ってチャンピオンを競い合った。

 ジュニョンを担当するキングレコードの渡邉曜介プロデューサーらが審査した結果、優勝したのは愛知県大府市の徳永京子さんで、OBC(ラジオ大阪)ミュージックセンターの三谷良二制作本部長から表彰状が、ジュニョンからはトロフィーが贈られた。
 準優勝には鳥取県琴浦町の松本幸一さん、特別賞は大阪府東大阪市の吉岡亮仁さんと北海道苫小牧市の安保政之さんが、それぞれ選ばれた。

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優勝の徳永京子さん
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準優勝の松本幸市さん
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特別賞の吉岡亮仁さん(左)と安保政之さん


 渡邉プロデューサーは「たくさんの中から選ばれただけに、素晴らしい内容のコンテストでした」と総評。審査員の1人、三谷OBCミュージックセンター制作本部長は「女心をどのように歌われるのかを楽しみに聴かせてもらいました」と、選考のポイントを説明していた。

 審査が行われる間にはパク・ジュニョンのミニライブが行われた。最新曲の「ブリキ玩具」をはじめ、同Cタイプに収録されているカップリング曲「愛は腕の中」「ゴンドレマンドレ」の2曲も披露していた。「ゴンドレマンドレ」はライブなどで歌っていた、楽しく元気になれる韓国の歌で、ファンからも評判が良く、今回初めてCDに収録した。

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ミニライブで歌うパク・ジュニョン
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ノリのいい「ゴンドレマンドレ」で歌って踊るジュニョン

 ジュニーは新曲をリリースするたびにカラオケコンテストを開催してきているが、「皆さんにとても美味く歌ってもらってうれしかったです。歌は個性や表現力が大切で、僕にとっても、参加した人たちがどのように感情を入れて歌われるのかが勉強になりました。僕も出場者の1人になった気持ちで一生懸命に歌いました」と話していた。

 パク・ジュニョンは今年、浅草公会堂で2度もコンサートを行ったが、来年にかけては「全国各地でホール・ツアーコンサートもやってみたい」と意欲を見せていた。

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パク・ジュニョン(中央)「ブリキの玩具」カラオケコンテスト大阪決勝大会の入賞者と審査委員


 また「愛は腕の中」では、新たなカラオケコンテストを実施することも明らかにした。
 同曲のカラオケ歌唱を録音したCD、テープをキングレコードの「愛は腕の中カラオケコンテスト」係へ送ると、審査で選ばれた優秀歌唱者を2019年4月6日、同社関口台スタジオに招待する。
 そこで当選者自身が歌う「愛は腕の中」のレコーディングを体験し、録音したCDをプレゼントしてもらえる。応募締め切りは2019年2月28日。
 詳しくは「ブリキの玩具」Cタイプの封入されている応募要領に書かれている。


[パク・ジュニョン オフィシャルサイト]
http://www.go-go-juny.com/
[パク・ジュニョン キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=43971






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こまどり姉妹(日本コロムビア)  高松と高知で2公演  80歳で元気に感動ステージ  みやま健二(徳間ジャパン)もゲスト歌唱 [イベント]

◆来年で歌手デビュー60周年を迎える80歳のこまどり姉妹が2018年10月21日、高松と高知で、それぞれ約1時間余の感動の公演を見せた。デビュー曲の「浅草姉妹」(1959年)から18年ぶりに出した最新曲「こまどりのラーメン渡り鳥」(2014年)までオリジナル曲を披露するとともに、歌謡浪曲「岸壁の母」などカバー曲も元気いっぱいに歌い上げた。今なお元気に歌える秘訣は、欠かさないウォーキングと、北海道から上京して始めた流しで夕方から明け方近くまで飲み屋を100軒~200軒と歩いて足を鍛えたお陰だという。

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 この日、1回目の公演は高松市今新町にあるパブ劇場狸ご殿。ここでの公演は4回目だという。マスターの藤岡清春さんは「高松での公演はこれが最後になるでしよう」という触れ込みもあってか、対岸の岡山県からもファンがやって来るなど会場は超満員の70余人でぎっしり。
 デビュー曲の「浅草姉妹」から「三味線姉妹」(同)「ソーラン渡り鳥」(1961年)「未練ごころ」(1962年)「こまどりのラーメン渡り鳥」といったオリジナル曲から「湯島の白梅」「岸壁の母」といったカバー曲、さらには姉の栄子が「二輪草」(川中美幸)の歌に合わせての踊りも見せてくれて、公演は聴きどころ見どころ満載であった。

 背筋をピーンと伸ばして控室の中を歩いている2人からは、まったく年齢を感じさせることはなかった。
 「私たちは18歳の時から別々に住んでいるんですよ。姉は暗い室内じゃない寝られないの。でも私は明るくしてテレビも付けっぱなしで寝るから一緒は無理ね」と葉子。
ステージではこんな逸話がたくさん飛び出す。

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 「一度は花嫁衣装を着て温かい家庭を作りたかったけど、2ヶ月で45日間も興行に出る忙しさでは、同世代の人との出会いもなかったんですよ。働いて貯めたお金は両親に渡すといった具合で、結婚どころではありませんでしたね」

 父親は結核で働けなかった。母親は歌を聴いてもらってお金を稼ごうと、2人を連れてあちらこちらを1軒1軒訪ね歩いたという。でも玄関を開けてくれる家はなかった。
 ある家の玄関に立った時、姉妹はいつも通りに母親の後ろに控えていたのだが「その子たちが歌ったらお金をあげる」と言われ、母親の反対を押し切って2人は歌ったこともあった。

 するとその歌を聴いていた、今までドアを開けてくれなかった近所の人たちが集まってきて「あと1曲歌うともっとお金をあげるよ」というから、この時に歌うことでお金をもらえることを知ったのである。

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 こまどりの2人は小学校も卒業せずに「一生懸命に働いて生きてきた」という。上京してからも流しをして生計を立て、稼いだお金は北海道の親の元へ送り続けた。オリジナル曲の数々には、そんな思い出がいっぱい詰まっているのである。

 披露してくれた最新曲「こまどりのラーメン渡り鳥」は、そんな姉妹が流しの合間に食べたであろうラーメンの思い出が詰まっているかのようである。その健啖家ぶりを感じさせる1曲でもあり、1番の北海道から4番の博多まで、ご当地ラーメンが次々と出てくる。思わずラーメンが食べたくなる、そんな歌なのである。

■高知市内からもファンが

 衣装の着物姿のまま車で3時間余をかけ午後7時からの高知・安田町へ移動した。こまどり姉妹がこの町で歌うのは30年ぶりだという。やって来たのは携帯電話もつながらない山の中にある、客席がわずか100席という小さな映画館であった。1ヶ月のうち映画を上映するのは1週間から10日間ほどで、壁面には石原裕次郎、吉永小百合など昭和映画のスターたちが出演した映画ポスターが壁面いっぱいに貼られていた。

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 2人は疲れも見せずに控室で化粧直しをして出番を待つ。「若い時には30分で済んだものも、今は5時間もかけなけければ」と笑わせる余裕も見せる。

 舞台途中では妹の葉子が、ツケまつ毛を直す、といってステージを降りた。
 「ツケまつ毛はデビュー1年目の時に、同じ映画に出ていた浅丘ルリ子さんから『これを付けると目がパッチリとするわよ』と言ってもらって付けたのが最初でした。それから付けずずにはいられなくなってしまいました」
 物静かな姉の栄子とは反対に、葉子はトークで客席をよく客席を笑わせる。

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 彼女たちの舞台の前座では、高松・高知ともに徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、みやま健二が新曲「能登の灯祭り」を歌った。高松の狸ご殿では何度となく歌っているみやまであるが、この大心劇場での出演は初めてだった。
 ♪ イヤサカヨッセ~ と歌う彼に続いて<サカセ~ (栄えるの意)>の掛け声が会場いっぱいに飛び交い、「初めての舞台でありながら大きな声には感動しました」とみやま。

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 こまどり姉妹の舞台が終わると、もう外は漆黒の闇だったが、小さな映画館だけは光り輝いていた。サインを求める人たちなど、名残を惜しむかのように、多くの人たちがなかなかその場を立ち去れないでいた。


[こまどり姉妹 オフィシャルサイト]
http://columbia.jp/artist-info/komadori/
[みやま健二 オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/







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2018にっぽんうたまつり、カラオケコンテストグランプリに17歳の高女生徒 水森さんのような歌手になりたい [イベント]

日本レコード商業組合関西支部(支部長=東幸作ヤングレコード社長)が2018年5月から行ってきた販促イベントの2018年にっぽんうたまつりの締めくくりとなる、カラオケコンテスト決勝大会とその課題曲となったオリジナル曲を歌う歌手による歌謡ショーが、2018年10月22日、兵庫県尼崎市のあましんアルカイックホール・オクトで開かれた。カラオケコンテストでは17歳の高校2年、森田鈴音さん(兵庫県川西市)が優勝してグランプリの栄冠を手にし「水森かおりさんのような歌手になりたい」と、喜びの笑顔を見せていた。

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2018にっぽんうたまつりのフィナーレ。出場者全員が勢ぞろい
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笑顔で表彰状とトロフィーを手にする森田鈴音さん


 課題曲17曲を対象にしたカラオケコンテストには1000件を超える応募があり、1次予選、地区予選、最終選考会を経て、この日は課題曲1曲につき1人の計17人が出場して、グランプリを競い合った。

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カラオケコンテストでグランプリを受賞した森田鈴音さん

 それぞれ2コーラスを歌唱し、審査委員長のもず唱平、東支部長ら4人の審査員による判定に結果、グランプリには「くちなし雨情」(杜このみ)を歌った森田鈴音さんに決定した。東支部長から賞状と盾が手渡され、歌謡ショーに3年連続出演した石原詢子(ソニーミュージックダイレクト)からは花束が贈られた。石原は「ぜひこの世界に入って来てください」と、先輩歌手としてエールを送っていた。

 森田さんは「練習通りに歌えましたが、優勝できるとは思っていなかったのでうれしいです。夢は水森かおりさんのような演歌歌手になることです」と、喜びをかみしめていた。

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優秀歌唱賞の筒井あき子さん

 このほか優秀歌唱賞には「母なる海よ」(大月みやこ)を歌った大阪府摂津市の筒井あき子さん、審査員特別賞には「会津追分」(森山愛子)を歌った三重県桑名市の山本のりこさん、奨励賞には「北のひとり星」(走裕介)を歌った和歌山県田辺市の倉山亮介さんが、それぞれ選ばれた。

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審査員特別賞の山本のりこさん(左)と奨励賞の倉山亮介さん

 審査委員長の作詞家もず唱平は「年々レベルが上がっています。森田さんにはレコード会社を紹介したい」と笑顔で総評していた。


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石原詢子(左)と椎名佐千子

 課題曲歌手のうち、出演したのは石原詢子、椎名佐千子(キングレコード)葵かを里(徳間ジャパンコミュニケーションズ)走裕介(日本コロムビア)三丘翔太(テイチクエンタテインメント)辰巳ゆうと(ビクターエンタテイメント)一条貫太(日本クラウン)の7人。それぞれ課題曲を含めて2~4曲を歌った。

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葵かを里(左)と走裕介
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三丘翔太(左)と辰巳ゆうと
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一条貫太

 石原は歌手を目指して上京する際に父親と交わした約束事などデビュー前のエピソードも披露。来年デビュー10周年を迎える走は「楽屋が同じだった若手歌手3人は全員が20代前半、僕は20歳の時にはまだトラック運転手をしていました」と、会場を和ませていた。







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歌手藤本健太郎、二代目宮史郎襲名披露公演  11月には「女のみち」をカバーした新曲  大阪・新世界シアター朝日 [イベント]

「女のみち」が420万枚という大ヒットの記録を打ち立てたぴんからトリオのメインボーカルだった宮史郎(享年69歳)の二代目を、歌手の藤本健太郎が二代目宮史郎を襲名し、2018年10月20日、大阪・新世界のシアター朝日で襲名披露公演が開かれた。「女のみち」をはじめ、ぴんからトリオ時代の「女のねがい」さらにソロとして大ヒットした「片恋酒」などを歌って初代の宮を偲んだ。来月には「女のみち」をカバー収録した新曲もリリースする。

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二代目宮史郎を襲名した藤本健太郎


 宮史郎のすごさを歌い、伝えていきたいー。そう宣言した藤本は、88年にに宮史郎に弟子入りし、89年には宮が作曲した「今更別れはないでしょう」で歌手デビューしている。この日は初代高橋竹山流・高橋静山会の名取を持ち、天満天神繁昌亭に定期出演する腕前の津軽三味線を披露し「芸道に精進していきます」と口上を述べた。

 宮の形見だという衣装を襲名披露公演で着るために、体重を6キロ減らして舞台に臨んだ藤本は、オンステージで「女のみち」(1972年)「女のねがい」(同)「ひとり酒」(1973年)「おまえ」(1975年)「片恋酒」(1984年)など、宮のヒット曲などを披露して「師匠の歌を歌い継ぐことで、後世の人たちに宮史郎の偉大さを伝えていく」と、二代目としての決意を語った。

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襲名口上を述べる二代目宮史郎

 二代目宮史郎となった藤本はまた、宮の七回忌にあたる11月9日には、「女のみち」をカバー収録した新曲「女心の道」を出すことになっており、それも披露した。1960(昭和35)年7月1日生まれの57歳。大阪市出身。

 襲名披露公演には浪曲・歌謡曲歌手であり浪曲脚本作家でもある芦川淳平やデビュー当時からの付き合いがあるというキングレコードの井上実香など、藤本と親交のある人たちが出演して二代目襲名を祝った。







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平岡チカ、賑やかに恒例のファン感謝デー  ミニライブでは最新曲「夢の夢」などを披露 [イベント]

◆最新曲「夢の夢」が好評な歌手の平岡チカが2018年10月17日、大阪・道頓堀の道頓堀ホテルで、毎年恒例となっているファンとの集い「平岡チカと秋の懇親会」を開いた。参加した人たちはカラオケやゲーム大会などで楽しむとともに、平岡のミニライブでは一緒に歌ったり踊ったりと楽しいひと時を過ごしていた。

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カラオケあり踊りありミニライブと盛りだくさんの懇親会が盛り上がりをみせていた

 懇親会は毎回、関西を中心に各地からたくさんの人が集うファン感謝イベントである。目玉はやはり平岡のミニライブ。デビュー曲の「浪花こゆき」(1987年)から、今でもカラオケで歌われているヒット曲「好きやねん大阪」(1989年)「むらさき川」(2008年)そして最新曲「夢の夢」(2017年)などを聴かせた。

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 彼女のデビュー当時の芸名は平岡千佳だった。4300人余が応募したビクター全国縦断カラオケ選抜大会で優秀歌唱賞を受賞したのをきっかけに歌手デビューしたもので、デビュー曲は「故郷船」で、その片面に収録されていたのが「浪花こゆき」という両A面シングルであった。
 浪花こゆきのタイトルはその後、「好きやねん大阪」では彼女の新しい芸名になり、彼女はこゆきちゃんの愛称で多くの人に知られるようになっている。

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 最新曲「夢の夢」は、モンゴルの人気作家、バルハジャブが作曲したバラードに、平岡自身が詞を書いた初作品。「聴き応え、歌い応えがある楽曲」(平岡)に仕上がっている。演歌を歌う彼女とは一味違った魅力を感じさせている。

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 大阪の人たちのイベントには欠かせないのが河内音頭。この日もエレキギター、キーボードや太鼓、お囃子まで登場して、平岡がのどをふるうと、ファンも席を立ち上がって踊りの輪を作り出すのも、賑やかなことが大好きな大阪の人たちならではの光景だった。


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http://hiraoka-chika.com/


[平岡チカ オフィシャルサイト]
http://hiraoka-chika.com/index.html







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KBA、キングレコード歌謡選手権地区大会を勝ち抜いた112人でGCを競う全国決勝大会  10.28 東京・芝メルパルクホール  ゲストに秋元順子 [カラオケ]

◆全国9地区で繰り広げられてきたキングレコード歌謡文化アカデミー(KBA、三田誠理事長)のキングレコード歌謡選手権の全国決勝大会が、2018年10月28日、東京・芝のメルパルクホールで行われる。各地の地区大会で最優秀賞を獲得した人たちが一堂に集いグランドチャンピオンを決める。ゲストには新曲「哀しみのコンチェルト」が好評な、キングレコードの秋元順子を迎えて、ミニライブも予定されている。

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ゲストの秋元順子によるミニライブも開かれる

 決勝大会に出場するのは中九州の11人をはじめ四国6人、中国11人、北関東・東北9人、近畿・東海北陸14人、南関東15人、北海道8人、南九州16人、北九州22人の9ヶ所で行われた地区大会で最優秀賞に選ばれた合計112人。

 それぞれ得意な楽曲を選んで歌唱して、グランドチャンピオン1人が選ばれる。過去には、2012年度の優勝者で、翌年、キングレコードから「泣いて一人旅」でデビューした水城なつみもいる。

 一般の入場は無料で、審査が行われる間を使って行われる秋元順子によるミニライブも観覧することができる。


[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/







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大阪発流行歌ライブ、三門忠司・永井みゆき・紅晴美・季子が新曲などを披露 [ライブ]

◆12年ぶり2度目のデュエットをするテイチクエンタテインメントの歌手、三門忠司と同永井みゆきが、2018年10月18日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれた第266回大阪発流行歌ライブに出演し、新たなデュエット曲「おみき徳利」とカップリングの「桜橋北新地」を披露した。ライブではまた、9月に日本コロムビアに移籍した紅晴美が新曲「おんなの夜曲」を、シンガーソングライターの季子(きこ)は「いのちの歌」を聴かせた。次回は2018年11月21日、同じBIG CATにたくみ稜、坂井一郎、水城なつみ、大下香奈、あそう純を迎えて行われる。

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三門忠司、永井みゆき、紅晴美、季子が出演した第266回大阪発流行歌ライブ


 三門忠司永井みゆきは、まだ2人が歌手を目指してレッスンをしていた頃に通っていた教室、デビューしたレコード会社、その後移籍した先もすべてが同じという不思議な縁がある、仲のいい先輩・後輩として知られている。
 「まだ子供だった頃、三門さんとは『雨の大阪』(1991年)のキャンペーンで、カップリングの『俺の出番がきたようだ』を歌っているのを聴いて感動したのが最初の出会いでした。その時にはまさか、2度までデュエットできるとは思いませんでしたが、こうして歌えてとても幸せです」
 と永井は当時を振り返った。

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「おみき徳利」をデュエットする三門忠司と永井みゆき(左)

 2人が歌った8月リリースの「おみき徳利」は、作詞家デビュー50周年のもず唱平が作詞、作曲は岡千秋という夫婦演歌。電車で出会った2人が恋をするのがカップリングの「桜橋北新地」だが、その続編とも言える内容なのがメイン曲の「おみき徳利」。脚本家出身のもずの面目躍如といったストーリーがはっきりとした作品である。そんな男女のほのぼのとした関係を、大阪コンビの2人が人情味たっぷりに歌った。

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永井みゆき(左)と三門忠司

 2人はそれぞれオリジナル曲も披露した。三門は「人生坂」(18年4月)、永井は「吉備路ひとり」などを聴かせた。



 紅晴美は福島県出身の64歳。元気いっぱいに明るいステージを見せてくれた。数少ない演歌のシンガーソングライターである。移籍第1弾は2年ぶりに、17年9月に出した「夢見坂」だった。
 今年9月には移籍第2弾の「おんなの夜曲」を出している。彼女には珍しいブルースで、作曲は彼女が担当したものの、歌詞は表題曲としては初めて作詞家に任せている。この日はカップリングの「生きて候」とともに披露した。

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元気をふりまく紅春美

 2011年の東日本大震災ではコンサート中に被災している。そんな経験も自らを「天才(天災)演歌歌手」と呼んで笑い飛ばすほどである。
 ♪ 人生まだまだやれるじゃないか ~ と、60を超えた自分を鼓舞するかのように歌った「人生まだまだ」や、2度の離婚も経験を経て歌った「二度惚れ」など、自らの人生から題材を得た作品も歌った。



 紅が演歌のシンガーソングライターなら、推薦コーナーに出演した季子はポップスのシンガーソングライター。大阪府守口市出身だが、今は東京を中心にライブハウス、路上ライブなどで歌うとともに、ラジオパーソナリティや声優、舞台などでも活躍している。
 季子という名前は「日本の四季のように彩りある曲を作り歌える歌手でありたい」と名付けた。

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家族愛をテーマに歌う季子

 この日はピアノの弾き語りで「パパへ」「いのちの歌」の2曲を聴かせた。いずれも家族への愛を歌った楽曲で、今、彼女が作品作りのテーマとしているものでもある。


[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/







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浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)と塩乃華織(日本クラウン)  初のジョイントコンサート  浪花姉妹誕生  最新曲やお互いのオリジナル曲を交互に歌いあう [ライブ]

◆共に大阪生まれ大阪育ちというデビュー25年の徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、浅田あつこと日本クラウンの歌手、塩乃華織による初のジョイントライブ「ふたりの浪花っ子」が、2018年10月16日夜、大阪・堂山のライブハウス、umedaTRADで開かれた。2人は最新曲などオリジナル曲を披露するとともに、それぞれ相手の代表曲を交互に歌い、ファンは大喜び。浅田と塩乃は「これからも2人のライブを演っていきたいね」と、ジョイントライブに意欲を見せていた。

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浅田あつこ・塩乃華織初のジョイントライブで<浪花姉妹>誕生


 ふたりの浪花っ子のタイトルに合わせてラスト曲に選んだのは、島倉千代子と石川さゆりがデュエットで歌った「浪花姉妹」だった。それを仲良く歌った2人は、オープニングで「大阪ラプソディー」を、アンコールでは「好きになった人」をデュエットして、新たな浪花の女性デュオ誕生をアピールしていた。

 「やっと念願のジョイントライブが実現しました」と浅田と塩乃。2人はまるで本当の姉妹のようであった。この日は揃いのピアスを付けたり、塩乃がオープニングで見せた衣装のドレスは、浅田が「妹のように可愛い華織ちゃんにプレゼントしました」といった具合。歌のタイトルの<浪花姉妹>そのものであった。

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浅田あつこ(左)と塩乃華織

 歌手デビューから20年という塩乃とって浅田は、デビュー当時はあいさつするのがやっとの眩しい先輩だった。「いつも優しく接してもらえるんですが、それでも緊張の連続でした」と塩乃。その浅田は塩乃が可愛くて仕方がない存在で、大阪弁で「また衣装をあげるわなぁ~」と言って、目を細めていた。

 1人ひとりの歌唱コーナーでは、浅田は懐かしい想い出となったテレビ出演時のエピソードを披露して「霧多布岬」を歌ったり、振付も人気の「三年たったらここで」最新曲の「河内のからくち」などを聴かせた。珍しく着物姿も見せていた。
 「久しぶりに着物を着るとしんどいわぁ~」と、飾らないところがいつまでもあっちゃん人気が高い理由である。そんな浅田にも「きゅうりは大嫌い」といった弱点があるようで、この日はきゅうりが大好きな河童が詞に出てくる「河内のカッパ」「秋恋」のカップリング曲=2015年)はついに歌わなかった。

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艶やかな着物姿の2人

 塩乃は、同じ会場で2ヶ月に1度の割でライブを続けているが、この日は憧れの先輩と一緒でうれしさ全開。最新曲の「赤い橋」をはじめ「陽だまりの花」「ほっといてんか あんな阿保」さらには客席に降りて「鴨川なさけ」(メイン曲は「赤い橋」「誘惑されて棄てられて」(同「陽だまりの花」)などのカップリング曲をメドレーで歌った。
 もう何度もジョイントしている-と誰もが思っていた2人だったが、これが「まさかの初ジョイント」(塩乃)というから驚きである。塩乃は「先輩は相変わらず優しかったです」とも。

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 姉妹のように仲の良いところを見せるかのように、浅田は塩乃のオリジナル曲を塩乃は浅田の歌を、2人はお互いの代表曲を交互に歌い合った。まずは浅田が塩乃の「イエスタディにつつまれて」を1コーラス、続いて塩乃本人が歌い、塩乃は浅田の「紅い川」を選んで、2コーラス目を浅田が続けた。

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お互いのオリジナル曲を歌う

 浅田と塩乃による初ライブには、ファンも大満足の表情だった。開催に際しては一緒にカラオケボックスで練習も重ねたという2人は「占いでは双子のようで運気も同じ、と指摘されました。これからも浪花っ子姉妹としてライブを続けていきたい」と、話していた。


[浅田あつこ オフィシャルサイト]
http://www.anchi.tv/top.html
[塩乃華織 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/shionokaori/






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中西りえ・徳永ゆうき・水城なつみの仲良し3人組、12月1日に東京・原宿でライブ [ライブ]

中西りえ(日本クラウン)水城なつみ(キングレコード)徳永ゆうき(ユニバーサルミュージックジャパン)の若手歌手3人が、2018年12月1日、東京・渋谷区のライブハウス、原宿ストロボカフェで、仲良し3人組ライブ「平成最後の忘年会だヨ!全員集合!!!」を開く。3人が10月16日深夜、自身のブログで発表した。

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左から中西りえ、徳永ゆうき、水城なつみの3人(水城なつみのブログ「なつみかん日記」から)


 同世代の3人は、中西りえが2012年4月に日本クラウンから「北海男節」でデビュー。水城なつみは13年5月にキングレコードから「泣いて一人旅」のデビュー。徳永ゆうきは14年9月、ユニバーサルミュージックジャパンから「平成ドドンパ音頭」でデビューしている。

 デビューがほぼ同じで年齢も近いということもあって、3人は「りっちゃん、徳ちゃん、なっちゃん」と呼び合う仲。いつかは一緒にライブをしようと話し合っていたが、それがようやく実現することになった。

 10月18日、神戸・新開地のKAVCホールで開かれる第169回KOBE流行歌ライブに出演する水城なつみはブログに「やっと3人の願いが叶います。3人らしいステージをお楽しみいただけますようにがんばります」と書いて喜びを表している。


[中西りえ オフィシャルサイト]
http://www.sunnysb.jp/rie/
[水城なつみ オフィシャルサイト]
http://www.mizuki-natumi.com/
[徳永ゆうき オフィシャルサイト]
http://www.itoh-c.com/tokunaga/prof.html







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はやぶさ(ビクターエンタテインメント)  子供たちに人気のアニメテーマ曲「ジョー☆デッキー!!!」  11月3日は箕面温泉スパーガーデンで<はやぶさショー> [インタビュー]

はやぶさ・ヒカル ヤマト右.jpg◆ビクターエンタテインメントの歌謡コーラスグループ、はやぶさが、3人組からリーダーのヒカルとヤマトの2人になって初めてのシングルCDを2018年8月に出している。グループ7枚目のシングル「ジョー☆デッキー!!!」。3作目のアニメのタイアップ曲である。アニメを歌うかと思えば、大阪・箕面市にある箕面温泉スパーガーデン箕面劇場に出演して歌謡浪曲を披露するなど、新しいはやぶさを試行している。11月3日には同劇場での今年3度目となる公演も控えており、月に1度は関西にやって来るなど、関西地区での知名度アップにも力を注いでいる。








 キッズ世代を中心に人気のアニメ「デュエル・マスターズ!」(毎週日曜日午前8時30分からテレビ東京系で放送中)のオープニングテーマ曲である。同アニメの前シリーズのオープニングテーマであった「エボレボ!」(2016年)「未来はジョー!ジョー!」(2017年)が好評だったことを受けての発売。前作「蜘蛛男のダンス」と同様に、ヒャダインこと前山田健一がサウンドプロデュースするとともに、作詞・作曲・編曲までを手掛けた。

 ポップなサウンドに乗せて、ヒカルのこぶしを交えた演歌なボーカルとヤマトの低音のボーカルがひとつになり、それが子供たちのコーラスと重なって、アニメ「デュエル・マスターズ!」の楽しい世界を広げている。初回限定版のほか通常盤A、B両タイの3バージョンを発売している。

 「アニメの力はすごいですね。自分たちの知らないところで、子供たちが口ずさんでくれています。アニメ祭典やキャンペーンなどで歌うと、僕らの歌に合わせてみんな歌ってくれますね。会場には子供たちと一緒に大人にも来てもらえるので、そこで懐かしい昭和の歌謡曲などを盛り込んでいます」

はやぶさ・ジョー☆デッキー!!!.jpg 2012年2月にヒカル、ショウヤ、ヤマトの3人組の歌謡コーラスグループとして、「ヨコハマ横恋慕」でデビューした。今年3月にショウヤが引退して2人で再スタートしている。
 3人が2人になって一時は心配するファンもいたが「2人でしかできないことを模索しながら、歌も違うものを選んだり、振付も2人バージョンに替えて、新しいはやぶさを見てもらえるようにしています」と、鋭意変身中なのである。

 今年からは箕面温泉スパーガーデン箕面劇場の箕面天空歌のコンサートに出演している。新しいはやぶさの一面を見せるステージでもある。今夏には天津羽衣の歌謡浪曲「お吉物語」を盛り込んだ構成で、寸劇を交えた約1時間の舞台を演じてみせた。

 「歌や芸の幅を広げたいですね。特に関西ではトークが面白くないと受けないから、笑ってもらったネタをノートに書留めておいて、次に試してみるなど、いろいろ試行錯誤しています。関西での仕事はいい勉強になりますね」

 このところ関西には月に1度は足を運んでキャンペーンなどを行っているが、11月3日には今年3回目の箕面天空歌のコンサートに出演する。最新曲のアニメテーマソングだけでなく、衣装を着物に着替えて歌謡浪曲も披露するという。
 関東から彼らを追いかけて、家族3人でやって来る熱烈なファンもいるなど、新しくなったはやぶさはファミリー層に支持層をますます広げて、新しいコーラスグループとして成長しているようである。

 12月には愛知県春日井市でクリスマス歌謡ショーを開き、1月には東京都内でコンサートも予定している。





[はやぶさ オフィシャルサイト]
http://8823.click/
[はやぶさ ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A023877.html







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歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店に秋山涼子、みやま健二ら5人が出演 [イベント]

◆5年目に入った歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店が、2018年10月14日、大阪府東大阪市のイトーヨーカドー東大阪店1階エントランスで開かれた。9月19日に新曲「命ささげます」を出したばかりのテイチクエンタテインメントの秋山涼子、8月にリリースした「能登の灯祭り」が好調なみやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)ら5人の歌手がオリジナル曲などを披露した。

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歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店の出演者たち


 CDショップミヤコ(東大阪市)と松山音楽事務所(同)が主催して毎月開かれている。毎回、異なるゲストを招いて演歌ファンや買い物客などを楽しませている。今回は秋山涼子、みやま健二のほか小川リエ(夢レコード)向井ひろしが出演した。

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秋山涼子

 デビューして30年というベテランの秋山涼子は初めての出演。2012年にテイチクに移籍して、「命ささげます」は7枚目のシングル。恋に一途な女性を歌った今作は、演歌好きの人には堪らないメロディー。カップリングの「涙の雨」は、彼女が初めて挑戦する歌謡曲タッチでピアノとバイオリンの伴奏が印象的なスーローなメロディーが聴く人を惹きつけていた。

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みやま健二

 みやま健二のメジャーデビュー第2弾の「能登の灯祭り」は、発売直後のオリコン演歌歌謡曲チャートで自身初の23位にランキングされている。♪ イヤサカヨッセ~ サカセ ~ の威勢の良い掛け声は、早くもたくさんの人に浸透しているようで、この日も観客と一緒になって会場を盛り上げていた。同歌謡フェスタには前作の「浜撫子」発売時の2年半ぶりの出演。

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小川リエ

 ハリセン演歌歌手、小川リエは元祖ハリセン芸で知られるチャンバラトリオの弟子で、譲り受けたハリセンは幸せを招く招福ハリセン。この日はハリセンは見られなかったが、「浪花の一番星」と、カップリング曲の「おんな・・・なみだ雨」などを歌った。

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向井ひろし

 向井ひろし「生きる」を歌った。


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松山ひろし

 主催者のひとりでで歌手である松山ひろしは8月に出した「浪花の相場師」(メロディーレコーズ)を披露した。大正の名建築のひとつとされる大阪・中之島公会堂は、浪花の相場師と呼ばれた岩本栄之助の寄付で建てられたものであるが、それの建築100周年を記念して作られたので、岩本の生き様を歌っている。松山自らが作曲した。

 同公会堂館内には、同曲の歌詞とCDが展示されているという。松山は「後世に残る作品になれば」と、集まった人たちに聴かせた。12月9日には同じイトーヨーカドー東大阪店でワンマンライブを開く。

 次回の歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店は11月11日、徳間ジャパンコミュニケーションズのチョン・テフなどを招いて行われる。








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演歌ジャックス、入山アキ子・五条哲也をゲストに11月放送分を収録 [テレビ]

◆奈良テレビ放送、J:COM11chなどで放送している歌番組「演歌ジャックス」の2018年11月放送分の収録が、10月10日、大阪市内で行われ、テイチクエンタテインメントの入山アキ子、日本クラウンの五条哲也が、それぞれ約1年ぶりに出演した。入山は新曲「悪女の季節」に合わせて赤と黒のロングドレスで、11センチのヒールは赤と黒の左右別々の色といった悪女カラーで統一して歌っていた。五条は初めて自ら作曲したという10月24日発売の新曲「別離(わかれ)・・・愛の嘘」を披露した。レギュラー陣では10年ぶりに復帰した星川みさなどが出演した。

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演歌ジャックスの名物コーナーの童謡・唱歌コーナー


 歌手デビュー前は天使と呼ばれていた看護師だった入山アキ子も、歌手になって10年目にしてついに悪女になってしまった。「世の中に悪女を増やしていきます」とまで言うほどに大変身。衣装のドレスはもちろん、バッグから靴までも赤と黒といった<悪女カラー>で揃える徹底ぶりである。

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入山アキ子

 9月に出した新曲の「悪女の季節」では「女性の2面性を表しています。乏しい色気を絞り出して、女性ファンにも嫌われない悪女を演じて、聴くだけでなく見て楽しめる歌を目指しています」と、人差し指と中指を突き出す悪女ポーズで、周囲の女性を悪女にしてしまっていた。

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五条哲也

 ♪ てっちゃんてっちゃん ぼく、てっちゃん ~ と、替え歌のテーマソングを歌って登場した五条哲也は、10月に「別離(わかれ)・・・愛の嘘」をリリースするが、これはデビュー10周年記念曲。テーマソングとは裏腹に、これは格好いい二枚目役を演じて「女性の切ない気持ちを歌っています」という。

 「デビュー当時は福山雅治似とも言われていましたが、太り始めて目下ダイエット中です」と、相変わらず周りを笑わせるのが得意。新曲ではかとう洋(よう)のペンネームで初めて作曲を手掛けたが、10代の頃には憧れていたシンガーソングライターに一歩、近づいたようである。


レギュラー出演者と歌唱曲
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山田壽一「日向恋しや」
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小川リエ「浪花の一番星」
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MARI「男と女の第2章」
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新星民「百歳時代」「夢の街 大阪」
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岩井都美子「カモメが飛んだ日」「石狩挽歌」
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林田夏美「潮来花嫁」
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岩本やすし「懐かしの同窓(クラス)会」
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池内晴子「あなたにありがとう」
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星月みさ「浮雲」
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中村さおり「ノラ」
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竹中香世「悪あがき」
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小池史子(司会)=左、ファンキー・コバ(同)


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
九州宮崎 12Ch 毎週月曜日 午前8時放送(再放送・月曜日~日曜日計10回)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/






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福島はじめ(日本クラウン)  移籍第1弾の新曲「女の時雨」発表会  初の女歌に挑戦  夢へ向けて発進! [新曲発表]

◆2018年10月3日に出した「女の時雨」で日本クラウンに移籍した福島はじめが、同10月9日、大阪市北区の中之島 LOVE CENTRALで、ファンや業界関係者などを招いて新曲発表会を開いた。福島にとって初めての女歌の作詞を手掛けたのは麻こよみ、作曲は徳久広司という売れっ子コンビ。会場に駆け付けた2人はヒットへの期待を込めて祝福のメッセージを送っていた。

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初の女歌「女の時雨」を披露する福島はじめ


 童顔の福島は終始笑顔だった。好きな歌を歌っていられることが、うれしくで堪らないのである。そんな彼が歌う新曲「女の時雨」は、初めての女歌。当初はカップリング候補だったが、作詞家の麻こよみが「絶対に売れるから」と猛烈に周囲にアピールしてメイン曲になった、という経緯がある。

 別れた男性への想いを胸にひとり酒場で飲む酒は、なぜか心に沁みる-そんな哀しい歌であるが、演歌好きの人には堪らないメロディーでもある。
 福島にとっては初めて歌う女歌であり「詞を何回となく読み返し、仕舞には自然と涙が出てくるほどになるまで読みました」という。そんな状態にまで気持ちを高めてレコーディングに臨んだ作品だった。

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移籍前の前作では三味線も聴かせた

 小柄ながらも歌唱力には以前から定評があった。日本クラウンで行われた移籍オーディションの席では、数曲を審査員に披露したが、ディレクターをして「是非とも育ててみたい」と言わせたほどの力は、まさに遅れてきた<新人>といったところ。
 作曲を担当した徳久も「しっかりとした歌唱力だと感じた」と、歌を聴いた最初の印象を語っている。さらに「歌手は歌さえ上手ければ(上昇への)チャンスはいくらでもある」とエールを送っていた。

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笑顔がうりの福島

 福島の歌手としてのスタートは1996年、21歳の時だった。当時の芸名は高田まさひろ。2000年には椿あきらに改名しているが、2011年3月に東北地方などを襲った東日本大震災で福島県内にあった実家が津波で流されたなど、震災で多くの人が被害を受けたことから「救われた命を亡くなった人の分まで燃やしていこう」と、芸名を福島一(はじめ)に替えて、そして今回の移籍に伴って平仮名に変更した。

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作詞・麻こよみ(右)と作曲・徳久広司のヒットコンビに囲まれた福島はじめ

 発表会では「女の時雨」と当初はメイン曲候補だったカップリングの「夢屋台」をはじめ、移籍前の「津軽恋ふぶき」地元福島への想いを込めた「安達太良カントリーロード」も歌った。
 大好きな女性歌手のひとりである木下結子の代表曲「ノラ」をカバーしたり、「宗右衛門町ブルース」(平和勝次)「酔歌・・・追伸」(吉幾三)など演歌から、今年6月から始めたという電子楽器・エアロフォンの演奏を交えてアニメソング「名探偵コナン」までを披露して、レパートリーの幅広さをアピールした。

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ヒットへの意欲を見せていた

 福島は「多くの方の目の前で新曲を披露出来て光栄でした。いい音楽をたくさんの人に伝えて行けるのは幸せです。歌手である以上は目標は紅白歌合戦への出場であり、そのためにはどうすればいいのか、と今それへの考えをめぐらせています」と、研究熱心な彼ならではのメッセージで集まった人たちの応援を求めた。


[福島はじめ オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81/
[福島はじめ 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/fukushima/whats.html







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川野夏美(日本クラウン)  デビュー20周年記念コンサート  デビュー曲から11月7日発売の新曲「なみだ雲」まで全27曲熱唱  大阪・エルおおさか [コンサート]

◆2018年11月にデビュー20周年を迎える日本クラウンの歌手、川野夏美が同10月8日、大阪・北浜のエルおおさかで、一足早くデビュー20周年を記念したコンサートを開いた。川野は「20年の年月をかみしめて、明日への一歩を踏み出すもの」として、若さあふれるデビュー曲の「あばれ海峡」(1998年)から、女性の切なさを表した最新曲「孔雀の純情」、さらには11月7日にリリースする今を生きる女性を歌う「なみだ雲」まで全27曲を額に汗をにじませて熱唱していた。

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 大阪でのコンサートはデビュー10周年を記念して開いた時に続い2度目。関東や北海道など遠方からもたくさんのファンが詰めかけて、約800席ある会場はほぼ満席。場内にはなっちゃんコールなど大歓声が響き渡り、<723(なつみ)>と書かれたペンライトも揺れていた。
 18歳でデビューしてから20年。オープニングの「孔雀の純情」に続いて歌ったデビュー曲は、ふる里の大分・津久見の海がまぶたに浮かんでくるという、若さを生かした明るく元気あふれる楽曲であった。この日の衣装は艶歌を歌う38歳の女性に相応しいロングドレスだったが、当時はまだスポーティーな洋服姿であった。

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 デビュー10年前後には、着物に替えて海峡ものなど演歌路線を歌った時期もあったが、最近では切ない女性を情感たっぷりに「自分が映画の中に飛び込んだかのような気持ち」を表す<ドラマチック艶歌>と呼ばれるシリーズを歌い続けている。

 自身のこんな20年の歩みを確認するかのようにデビュー曲に続いて第2弾の「白いフェリーの船長さん」さらには「利尻水道」「江差恋唄」初めてロングドレスで歌った「霧雨海峡」「女の空港」「悲別~かなしべつ~」「雲母坂~きららざか~」「オホーツク海岸」「九官鳥」そしてNatsumiの名前で歌った「紙のピアノ」までオリジナル曲を並べた。

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 どの歌もこの楽曲があったからこそ、今の20年目がある。そんなことを感じさせてくれる1曲1曲に、彼女が歌うたびにファンからは熱い声援が飛んでいた。

 「演歌を歌うようになったのは父の影響で、3歳ではすでに細川たかし先輩の『浪花節だよ人生は』を歌っていたらしいです。祖母も懐メロが大好きで、2001年に初めて私がNHKテレビに出演した時には<良かったよ~>と喜んでくれました」

 そんな家族が好きだったという鳥羽一郎の「兄弟船」や水前寺清子の「涙を抱いた渡り鳥」なども歌い、また北原白秋が1913(大正2)年に書いた「城ヶ島の雨」やホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」にも20年目にして初めて挑戦してみせて会場を沸かせていた。

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 川野は「20年の間にはいろんな作品に出会い、そのつど精一杯歌ってきました。でも今、当時の歌を聴くと、背伸びをして歌っていたと想うこともあります」と苦笑いしながら、さらに大好きな歌を歌い続ける意欲を見せていた。。

 デビュー20周年記念コンサートは、6月24日に川野の地元である大分・津久見市の市民会館で開いており、大阪は2会場目。11月30日には東京・浅草公会堂でも開催する。東京会場の模様は来春、DVDに収録されて発売されることになっている。


[川野夏美 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/kawano/index.html
[川野夏美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kawano/whats.html







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歌音(カノン)歌謡クラブ、6周年記念カラオケ発表会と歌謡ショー  高槻・生涯学習センター [カラオケ]

◆カラオケ喫茶店、歌音(カノン=旧パーティーパーティー、大阪府高槻市)のカラオケ愛好家で作る歌謡クラブの年に1度の発表会とゲスト歌手による歌謡ショーが、2018年10月7日、高槻市桃園町の高槻市生涯学習センターで行われた。サプライズ出演して出場者をはじめ観客を驚かせたのが、日本クラウンの歌手、渡辺要。新曲「母は今でもこころの港」などを歌って会場を沸かせた。

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ゲスト歌手と記念撮影する歌音歌謡クラブのメンバーたち

 発表会には約140人の歌好きが出場して、自慢の歌を披露した。途中、和太鼓の演奏やフラダンスなども盛り込まれて、例年通りの賑やかなイベントとなった。

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サプライズ出演の渡辺要

 ゲスト歌手コーナーには、新曲「能登の灯祭り」を8月にリリースしたばかりのみやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)をはじめ島あや子(メロディーレコーズ)三浦潤などが出演してオリジナル曲を披露した。

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みやま健二(左)と三浦潤

 恒例となっている歌音歌謡クラブの会主で、歌音の代表でもある奥村欣昌さんの歌唱コーナーでは、大好きだという渡辺要「人生男節」を歌って、「来年には第7回目の発表会を開催します」と誓っていた。

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来年も開催しますと話す奥村代表

 いつもならばここで終演のはずが、今年はプログラムにも掲載されていない渡辺要本人がステージに現れて、新曲の「母は今でもこころの港」と代表曲「大間崎漁歌」の2曲を歌うサプライズ演出を見せると、観客は大喜び。渡辺もたくさんの人たちと記念撮影をして楽しんでいた。

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「大間崎漁歌」を歌う渡辺要(右)とみやま健二






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木下結子(日本クラウン) 今までと違う自分を見て!   人気のサイケな衣装 [インタビュー]

◆デビュー 35年目の日本クラウンの歌手、木下結子が初めてのアップテンポな新曲「おはじき」に挑んでいる。70年代を思わせるサイケデリックなデザインの衣装も人気。J:COM11chで11月に放送予定の「歌に恋して!」の収録現場で「歌よりも衣装を見に来る人もいるんですよ。目立ったものが勝ちかな」と、笑ってみせていた。

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関西では初お目見えとなった帽子姿のサイケ衣装

 日本クラウン移籍6枚目のシングル「おはじき」は、作詞が高畠じゅん子、作曲は杉本眞人、編曲矢田部正で2018年7月4日にリリースされた。
 木下にとっては初の杉本作品で 「この作品をでは今までとは違った私を見てもらいたかった」と、60〜70年代を象徴するようなサイケな衣装がディレクターによって選んでもらったという。

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デビュー前はたくさんCMソングを歌っていたと話す木下結子、左は音楽評論家・石井誠

 衣装の効果もあるのか新曲の反応は上々で「人目を引くのもいいですね」と木下。この衣装ではパンツスタイル彼女は、ヒール高13センチの靴を履いているので、身長は170センチになるという。だからだろうか、衣装が一段と映えるようである。

 35年前のデビュー曲「放されて」とともに木下の代表曲である「ノラ」(日本コロムビア)は、デビューして5年目の5周年記念曲として誕生した。多くの歌手がカバーリリースして「曲が1人歩きした」とされるが、彼女は「生命力の強い歌」とオリジナル歌手としての矜持は強い。「これを歌うといい女性を演じられます」とも。

 木下の「ノラ」が大好きだというラジオパーソナリティーの唐渡吉則は「僕の得意な歌で、もう何十年も歌い続けています」と話している。

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新曲「おはじき」をアピールする木下結子

 デビュー前は経理事務をするOLだったが、数多くのCMソングも歌っていた。
 8年間も歌ってきたという高知県の日本酒「土佐鶴」の歌や、香川県の銘菓「かまど」の歌も長く歌ってきた。中にはいまだに歌われているものもある。
 「和歌山・白浜のとれとれ市場で流れている、♪ とれとれとれ 〜 市場 〜 は、その1曲です」
 「ノラ」と同様に、誰もが知っている歌である。

 木下は12月20日に大阪・太閤園で恒例のクリスマスディナーショーを開く。ステージではサイケな衣装も披露してくれるかもしれない。


[木下結子 オフィシャルサイト]
http://nora-yuiko.jugem.jp/
[木下結子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kinoshita/whats.html






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雪月花(市川由紀乃、丘みどり、杜このみ)大阪コンサート  目指すは<ひばりさん>  満員のNHK大阪ホールに大歓声 [コンサート]

◆平成最期の演歌アイドル、雪月花の3人娘が2018年10月1日、大阪で初めてのコンサートをNHK大阪ホールで開いた。9月の東京公演に次ぐもので、超満員の会場にはオープニングから3人の名前を呼ぶ掛け声が響き渡り、色とりどりのペンライトも揺れて、その光景はまさにアイドルそのもの。3人は美空ひばりなど歴代の演歌・歌謡界を代表する<3人娘>の歌のほか、オリジナル最新曲などを披露した。

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熱気に包まれた「雪月花」の大阪コンサート


 キングレコードの市川由紀乃、同丘みどり、テイチクエンタテインメントの杜このみ。3人揃って「雪月花」。一般公募で2000通を超える中から命名され、今年4月に結成した新演歌三姉妹である。9月3日には東京・国際フォーラムホールCで初コンサートを開き、たくさんのファンを沸かせたばかり。

 雪の市川、月の丘、そして花の杜。それを象徴するかのような白、緑、赤のドレスでステージに現れた3人は、元祖3人娘のひとり美空ひばりの「素敵なランデブー」でオープニングを飾った。続いて市川が「テネシーワルツ」(江利チエミ)杜が「思い出のワルツ」(雪村いずみ)丘が「東京キッド」(美空ひばり)を歌って盛り上げた。

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「雪」の市川由紀乃

 1部は歴代の3人娘の懐かしい歌を披露するコーナー。
 伊東ゆかり・中尾ミエ・園まりのスパーク3人娘、 南沙織・小柳ルミ子・天地真理の新3人娘、 花の中3トリオと呼ばれた森昌子・桜田淳子・山口百恵、そして中森明菜・小泉今日子・松田聖子の80年代3人娘の、それぞれ懐かしい歌を振付も交えて聴かせた。

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「月」の丘みどり

 オリジナル曲を歌う2部は、演歌歌手らしく華やかな着物に着替えての登場。
 兵庫県姫路市出身の丘には「お帰り~」の掛け声。新曲の「鳰の湖(におのうみ)」などを、杜はデビュー曲からしっとりとした演歌の新曲「くちなし雨情」まで、3人の中では長女役の市川は熱いユキノコールを受けながら新曲「うたかたの女(おんな)」など、それぞれ3曲ずつを披露すると、ファンの熱気は最高潮に高まった。

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「花」の杜このみ

 ラストは3人で再度、オープニングで歌った「素敵なランデブー」を歌って締めくくった。
 雪月花の3人は「私たちが最大の目標とするのは美空ひばりさんです。いつかはひばりさんのような素晴らしい歌を歌いたい。少しでも近づけるように3人で頑張っていきます」と宣言し、アンコールに応えて美空ひばりの「人生一路」を歌った。

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全国でコンサートを開きたいね-と話す「雪月花」

 大阪でのファーストコンサートを終えた雪月花は「全国各地でコンサートを開きたいです。次回はそれぞれの歌を交互に歌てみるのもいいね」などと、新たなコンサートへ向けて胸を膨らませていた。


[市川由紀乃 オフィシャルサイト]
http://www.primecorp.co.jp/yukino-ichikawa/index.html
[丘みどり オフィシャルサイト]
http://www.okamidori.com/
[杜このみ オフィシャルサイト]
http://hosokawa-music.jp/artist/konomi-mori/







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