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入山アキ子(テイチクエンタテイメント) デビュー10年目の「悪女の季節」 歌う看護師から悪女に大変身 [インタビュー]

入山アキ子・インタビュー.jpg◆本当は着物の方が落ち着くんですよ。2018年9月に出した新曲「悪女の季節」(作詞・かず 翼、作曲・大谷明裕、編曲・伊戸のりお)で、大胆に黒と赤色のドレスの悪女コスチュームに身を包んだ、テイチクエンタテインメントの歌手、入山アキ子。デビュー10年目にして初めての大変身である。♪ 未練はおとこのもの 〜 愛しすぎて強くなれたの 〜 と、かず翼の詞は、元看護師という優しい天使のはずだった彼女に、女性が持つもうひとつの側面を歌わせることになった。


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 左が黒、右が赤という彼女が履くハイヒールの高さ11センチあるという。これによって身長は175センチにもなる。ドレスや小物類ともコーディネートさせて、今ではすっかりと「悪女を楽しんでいる」(入山)ようである。
 「デビューして10年になるのだから、ガラリっと変わった、インパクトが強烈な作品を」と、事務所の和久井保社長の提案で実現したのが、この「悪女の季節」だったのである。
 「自分も率先して悪女になってみようと、悪女の衣装やポーズを考えたりして結構楽しんでます」

 その悪女ポーズ、意外なところで活躍している。
 今までは演歌には無縁だった30〜50代のトラック運転手たちが今秋から、運転するトラックの後部に、悪女ポーズに収まるA4サイズの「悪女の季節」シールを貼って全国を走り回っているのである。
 前作までは優しさを大事にして歌っていた。ところが今作は正反対のこうした大変身が、新たな熱いファンを作っているようである。

 「多くの人たちに見て楽しんでもらうことができると嬉しいです」

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悪女は何を祈るのか

 女性が持つ2面性をドラマティックに歌った今作は「悪女に成り切って演じて歌う」のが楽しむコツのようである。
 2013年リリースの「きずな道」から連続6回目になる全国カラオケ大会を今回も実施する。決勝大会は2019年3月9日、東京・新宿の新宿キリストンカフェで行なわれる。今回はヒット曲の「ザンザ岬」から「悪女の季節」カップリングの「大事な人だから」まで10年間のオリジナル全曲が課題曲になっている。

■悪女が来たりて歌を歌う

入山アキ子・インタビュー5.jpg 悪女になっても彼女の優しさは今まで通りで、病院や施設へ歌を届ける活動は今も続けている。今秋で61ヶ所目を訪ねているが、自分の9月9日(救急の日)生まれに合わせて99ヶ所の訪問を目指す。
 次々とリクエストは入っているようで、中には群馬県内のある施設では190人もの人たちが会場に集まったケースもある。歌うのは1曲はオリジナル曲も入れるものの、専ら懐かしい昭和の名曲なのである。

 「ベッドやストレッチャーに寝たまま聴いてくれる人もいますが、皆さんに喜んでもらっています。笑顔が見られるのが嬉しいですね。看護師時代の同僚や上司が応援に来てくれることもあります」



 介護雑誌への連載記事を書いたり、健康講座の講師も務めるなど、悪女は今でも歌える看護師でもあるようだ。
 ただし「世の中に悪女を増やしたい」というから、男性にとっては少々怖い歌なのかもしれない。

 入山は「歌手になって10年でもドヒャーなのに、悪女にまでなってダブルでドヒャーです。女性なら誰でも持っている表と裏を表現しています」
 来年の大晦日には黒と赤のドレスを紅と白のドレスに着替えて、大きなステージを楽しんでいる悪女がいるかもしれない。





[入山アキ子 オフィシャルサイト]
http://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/








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ちんどん通信社、 年末恒例のお楽しみ公演 田浦高志・青木美香子らゲストも出演   大阪・飛田 / オーエス劇場 [イベント]

◆ちんどん屋を大衆演劇のような芸能の域にまで高めようとするちんどん通信社(代表・林幸治郎)の年末公演が大阪・飛田のオーエス劇場で行われた。太鼓や鐘、バンジョーなどによるちんどん演奏から寸劇、古典漫才などを見せた。年末らしく多彩なゲストも揃えた。元流しで現在は演歌師として昭和歌謡などを歌う田浦高志、歌手の青木美香子、ボサノバ歌手の高田靖子、演歌歌手の佐伯美香など。外は雪もちらつくほどの寒さだったが、満席の会場は熱気に包まれていた。

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歌あり剣劇あり漫才も・・・ちんどん通信社の年末公演は賑やかに行われた


 ちんどん通信社は日頃から、ちんどんと芸能を融合させようといった活動を続けている。海外公演も何度か行う中、地元大阪では不定期にトーク・ライブショー「林幸治郎のチンドン芸能マニアックサロン」を開催しており、今回の年末公演はそれの特別編として、数多くのゲストが出演した。

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 その1人、田浦高志はかつて同劇場のある飛田周辺や天王寺界隈の飲み屋を、歌謡曲・演歌を歌い流して歩いたキャリアを持つ。今も手にはギターを持って各地でステージに上がったり、歌唱教室を開いている。この日は森進一の「恋月夜」を歌うと、客席からは大きな拍手が飛んでいた。

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田浦高志

 マニアックサロンにはレギュラー出演する青木美香子は透き通るような声の持ち主。ちんどん通信社の女性メンバーと2人による<歌声姉妹>として歌ったり、ソロでは演歌も聴かせた。

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歌声姉妹
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青木美香子

 高田靖子は得意とするボサノバを披露。会場に合わせてか、昭和歌謡曲も歌うサービスも根見せるていた。

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高田靖子

 ちんどん通信社の林幸治郎は、ちんどん屋を「歩く広告音曲漫才」という。
 その言葉の通りに年末公演では鐘や太鼓、バンジョーなどで橋幸夫の「潮来笠」や美空ひばりの「酔いどれ子守唄」を演奏したり、大衆演劇・市川ひと丸劇団の南條まさきを加えての寸劇もみせた。
 また明治期に流行ったという古典漫才も再演するなどして会場を沸かせていた。

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「瞼の母」風な寸劇も


[ちんどん通信社・東西屋]
http://www.tozaiya.co.jp/







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渡辺要・木下結子・黒川英二・塩乃華織、日本クラウンの4人が2018年を唄い納め    大阪・堂山のumeda TRAD [ライブ]

◆日本クラウンの歌手が揃ったー。渡辺要、木下結子、黒川英二、塩乃華織のいずれも在阪の4人による「2018年唄い納め!歌謡祭」が、2018年12月27日、大阪・堂山のライブハウス、umedaTRADで開かれた。渡辺が木下・塩乃と、黒川が塩乃・木下と、いずれも初めての組み合わせによるデュエットを聴かせるなどして、集まった人たちを楽しませていた。

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渡辺要・木下結子・黒川英二・塩乃華織 日本クラウンの4人が歌い納め


 4人がステージに揃って「河内おとこ節」を歌ってのオープニングに続いて、1人ひとりが今年を振り返った。塩乃がまず「クジ運の良い年でした」と話すと、黒川は「4月に15周年記念曲を出して、全国のファンと挨拶ができた」木下は「浮いた話がひとつもなく、来年も婚活を(笑)」渡辺は「良いことも悪いこともない、幸せな1年でした」と、それぞれが2018年を締めくくった。

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「浪花恋しぐれ」
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「ふたりの大阪」
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「今夜は離さない」
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「北空港」

 初めて聴かせるデュエットでは塩乃は渡辺と「浪花恋しぐれ」黒川とは「ふたりの大阪」を歌った。また木下は渡辺と「北空港」黒川と「今夜は離さない」を歌って会場を沸かせていた。


 12月31日に神奈川・横浜市のパシフィコ横浜で行われる、ももクロ年越しカウントダウンライブ「第2回 ももいろ歌合戦」に今年も出演する塩乃華織は、最新曲の「赤い橋」前作の「イエスタディにつつまれて」「夜更けのワルツ」などを歌って、この日の大阪での歌い納めを楽しんでいた。「嬉しいことがあった1年でした」とも。

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塩乃華織

 黒川英二はデビュー15周年記念曲「俺を咲かせてくれた花」「KOBE〜抱きしめて朝まで〜」などを歌って、作曲した美樹克彦とのエピソードを紹介。師匠のすがあきらのアルバム「すがあきら作品集」から「東京エレジー」も披露した。来年1月4日にはNHK・BSで放送される「大岡越前」に出演している。俳優・黒川との2足のわらじは来年も続くようだ。

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黒川英二

 umedaTRADへの出演は初めてという木下結子はデビュー35年のベテラン。発売して30年になるヒット曲「ノラ」への人気はここでも高かった。「この歌があったからクラウン移籍につながった」と、その移籍第1弾の「ウヰスキー」を歌唱。同じ高畠じゅん子作詞の新曲「おはじき」をテンポ良く歌った。2020年には60歳を迎えるが「『ノラ』を超える歌に挑んでいきたい」と意欲を見せた。

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木下結子

 4人の中で最年長の渡辺要には男歌が多い。この日も歌った元気になれる「人生男節」もその1曲。「デビュー17年目で初めて売れた」という、海に生きる男を歌った「大間崎漁歌」も聴かせた。尊敬する北島三郎の「風雪ながれ旅」も同じ男歌。これをはじめ4曲をカバーした。数少ない女歌「女のちぎり」も歌ったが「最初は抵抗もあったが、予想に反してこれも売れた」。48年前に亡くなった母を歌った最新曲「母は今でもこころの港」も聴かせた。

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渡辺要

 来年1月8日には4人も出演する、日本クラウンの歌手16人によるヒット祈願と歌の奉納「新春!歌う王冠」が大阪・お初天神で開かれる。この日のライブは、それの前哨戦ともいうべきものだった。リーダー格の渡辺要は「元気に悩まず、ストレスを溜めないで楽に生きましょう」と、呼びかけていた。

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「来年もがんばって歌います」







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光岡洋(日本クラウン) 2018年クリスマス絆ディナーショー 賑やかに10人のゲストも歌って踊った 大阪・ガーデンパレスホテル [イベント]

◆日本クラウンの歌手、光岡洋が2018年12年23日、大阪市淀川区の大阪ガーデンパレスホテルで年末恒例のクリスマス絆ディナーショーを開いた。ゲストの数と演し物のメニューの豊富なことで知られたショーだが、今年はみやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)朱夏洋子(ホリデージャパン)など10人のゲストがオリジナル曲や踊りを披露した。来年、新曲のリリースを予定している光岡は「シンガーソングライターとして新しいスタイルを確立したい」とアピールしていた。

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来年は新曲をリリースする光岡洋


 今年で22回目になる光岡洋のクリスマス絆ディナーショーはゲストのひとり、新舞踊の桐彩元によるしなやかな踊りで始まった。
 この日のホスト役の光岡はまず、「冬桜」などのカバー曲から口火を切った。来年はシンガーソングライターとして自作曲で自らの歌世界を表現していくといい、その第1弾を春をめどに発表する。

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CHIE(左)と新曲でデュエットする光岡洋

 本人の新曲の披露はなかったものの、彼の弟子で彼とのデュエット「都会の天使たち」でCDデビューする女性歌手、CHIEが、光岡とそれを歌って大きな拍手と歓声を受けていた。

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光岡洋

 光岡はまた、「野郎船」「羽越本線」などオリジナル曲も披露したほか、ゲストのわらべ歌ロックで知られる衣川亮輔、サラリーマン歌手の川辺明らとデュエット。朱夏とは美空ひばりの「さくらの唄」に挑戦してみせた。

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衣川亮輔
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翔田ひかり
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川辺明(左)と翼吟城

 さらには衣川と民謡歌手の翔田ひかりとはギター、三味線を使って昭和の名曲も。この日はまたクリスマスイブ前夜ということでもあって、光岡は「きよしこの夜」を歌謡曲調で、翔田が三味線、翼吟城は詩吟で吟じるといった風変わりにクリスマスムードを盛り上げた。

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みやま健二(左)と朱夏洋子

 ゲストのみやま健二は今年8月に出した「能登の灯祭り」とメジャーデビュー曲「浜撫子」を歌い、朱夏洋子はジャズシンガーから歌謡曲歌手へのデビューを果たした「アンタじれったい」などを聴かせた。

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大川ゆり(左)と峯ゆかり
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三浦潤(左)と桐彩元

 今年のゲストには大川ゆり、峯ゆかり、三浦潤らも出演。大川は「雨待ち酒場」峯は「しあわせ神戸」三浦は「神戸・・・ひとり」と、それぞれ最新曲などを歌った。

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ラストは賑やかに

 ラストは出演者が全員ステージに上がって、光岡のオリジナル曲「よかにせ節」を ♪ シャカホイ シャカホイ〜 と賑やかに歌って、出身地の鹿児島のムードを盛り上げていた。


[光岡洋 オフィシャルサイト]
https://www.facebook.com/profile.php?id=100010951541982
[光岡洋 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/mitsuoka/whats.html






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こおり健太(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 初の大阪開催 クリスマスランチショー 出会いを大切に歌い続ける   大阪・フラミンゴ・ジ・アルーシャ [ライブ]

◆デビュー10周年を迎えている徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、こおり健太が2018年12月23日、大阪・桜川のライブレストラン、フラミンゴ・ジ・アルーシャで大阪では初のクリスマスランチショーを開いた。9月に出した10周年記念曲第2弾「歩き続けて・・・」を歌い、「人との出会いを大切に歌い続けてゆきます」と、さらなるステップアップへ向けて意欲を示した。同じレコード会社のチョン・テフもサプライズ出演したなどして客席を沸かせた。

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出会いを大切に歌っていきたい-こおり健太


 「デビュー10周年でようやくここまで来ることが出来ました」
 今まで大阪ではファンクラブミーティングといった形でのライブやキャンペーンは行ってきたものの、大阪を代表するライブレストランでのライブ開催は初めて。こおり健太はその感動を「1曲1曲を大切に歌心を届けたい」と話して、新曲からデビュー曲「口紅哀歌」まで全14曲を歌った。

 彼を10年間励まし続けてきた元札幌・STVラジオのパーソナリティで、今年4月に74歳で亡くなった大阪出身の日高晤郎氏が30年前に書いていたのが、10周年記念曲第2弾となった1篇の詞だった。
 ♪ 坂道があり 曲がる道あり 〜 (中略) 〜 何かを信じ 歩き続ける 〜 。

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励まされ続けた2人の師の想いを歌う

 「尊敬する氏に以前から記念曲を書いて欲しいとお願いしていたのですが、突然に亡くなられたことからそれも夢となるところでしたが、遺作を提供してもらうことが出来上がりました」と、こおり。これに曲を書いたのが吉幾三で、記念曲「歩き続けて・・・」として仕上がった。

 こおりはデビューして10年、一貫して女歌を歌い続けてきた。その中から不幸な女性を歌ったオリジナル曲「片瀬川」「女の口紅(べに)」「口紅哀歌」の3曲を選んで歌った。また10周年記念アルバム「女唄・涙唄」の中から、大月みやこの「乱れ花」なども披露した。

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アルベルト田中(左)のピアノ伴奏で歌う

 この日のライブに合わせて関西のピアニスト、アルベルト田中と初めて共演。ピアノバージョンのオリジナル曲「山吹の花」や、目標としている歌手であり師として尊敬する吉幾三の代表曲「雪國」などを聴かせてた。

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サプライズ出演のチョン・テフ(右)

 また観客を驚かせたのが、チョン・テフのゲスト出演であった。こおりと一緒にテレビドラマ「冬のソナタ」の主題歌「最初から今まで」を歌った。こおりは「次は大阪で一緒にライブが出来るといいね」と、新たなステップへの意欲を見せた。

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明日への意欲を示す

 こおりは「東京から大阪へ来るにはエネルギーがかかりました。でも、きょう四国、北陸、東北や北海道からも(熱心なファンに)来場してもらうことができました。これからも一緒に歩き続けてください」と、感謝を気持ちを表していた。

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大阪初のラランチイブへの感動をかみしめる


[こおり健太 オフィシャルサイト]
http://k-kenta.sakura.ne.jp/wp/
[こおり健太 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/koori.html







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木下結子(日本クラウン)  クリスマスディナーショー  新曲「おはじき」や「放されて」「ノラ」のオリジナルなど20曲披露  大阪・太閤園 [イベント]

◆新曲「おはじき」を2018年7月に出した日本クラウンの歌手、木下結子が1年を締めくくる恒例の「クリスマスディナーショー」を12月20 日、今年も大阪市都島区の太閤園で開いた。新曲のほかデビュー曲で日本有線放送大賞新人賞受賞曲「放されて」(1984年)や代表曲として今なお数多くの人たちに歌われている「ノラ」(1989年)など全20曲を生バンドで歌った。岡山・新見市や長崎市など遠方からも駆けつけたファンの姿も見られた。

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 出来ることはなんでもやろうと新曲の発売を機にテレビ・ラジオの出演のほか、全国でのキャンペーンを積極的に展開してきた。今年で11年目になる定期ライブ、Chu–Chuライブも每月1回、大阪市内のカラオケ喫茶店で開いてきた。
 そうした1年を支えてきたファンへの感謝を込め、オープニング前に「おはじき」のキャンペーンコスチュームを着て「ありがとうございました」とあいさつ。観客1人ひとりに来場記念の<アメちゃん>をプレゼントして回った。

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 日本クラウンに移籍した6年前から、作詞家高畠じゅん子の作品を歌い続けている。おはじきのように弾き飛ばされる寂しい女性の物語である「おはじき」、カップリング曲でタイ・バンコクのチャオプラヤ川で水浴びをする子供たちを見て書いた「チャオプラヤ川」も同じ高畠作品。

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 その「おはじき」が今年、第51回日本作詩大賞にノミネートされた。木下にとってはデビュー時の日本有線放送大賞新人賞以来の大きな賞レースであった。「来年も今年以上にいい年になると思います」と、歴代の日本作詩大賞受賞曲の中から6曲を選び「魅せられて」「北の蛍」などを歌った。

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 本番の衣装はラメ入りの黒色ドレスと緑色のドレス。「アイドルになった気分です」とおどけて見せると、客席からは「メッチャ可愛いよ」と声援も送られていた。オリジナル曲「愛は海」では両手を大きく広げて、黒いドレスでキラキラと光る海を表して見せた。

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 高畠と共に新しい歌世界を作り上げている木下だが、彼女と言えばやはり「放されて」であり、また「ノラ」を抜きにしては語れない。「この歌があったからこそ、高畠先生につながりました。いずれも私の財産です。デビュー当時に応援していただいた人の中には、すでに亡くなった方もいますが、どこかで見守ってくれているはずです」と木下。

 続いてステージで、それら2曲を聴かせると、客席のファンは彼女ならではの歌の世界へと誘われているよであった。

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 エンディングは、この日が誕生日でChu–Chuライブでもギター演奏をする井上善日居が作曲した「ありがとう そしてこれからも」。これを歌いながら木下は再びステージを降りて、ファンの1人ひとりにあいさつして回り「来年も元気に歌っていきたい」と話していた。


[木下結子 オフィシャルサイト]
http://nora-yuiko.jugem.jp/
[木下結子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kinoshita/whats.html







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真奈尚子(ビクターエンタテインメント) 「ホワイトクリスマス」~「時計をとめて」まで全13曲 クリスマスライブ 大阪・ロイヤルホース [ライブ]

◆ゆっくりとピアノとサックスの音色が奏でられる。それに重なつて、ささやくような歌声が流れてゆく。ムード歌謡の女王とも呼ばれる歌手、真奈尚子の年末恒例のライブ「クリスマス ナイト」が、2018年12月19日、大阪・兎我野町のライブレストラン、梅田ロイヤルホースで開かれ、真奈はオリジナル曲やシャンソンなどのカバー曲まで併せて、大人のムードあふれる全13曲を歌った。

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 ピアノ宮川真由美、サックス・フルート武井務、パーカッション池田安友子による心地よい演奏が真奈の歌を引き立てていた。
 「母が営んでいた店で学生時代に聴いたラテン、タンゴなとのピアノ演奏が、今の私に大きく影響しています」
 と回想しながら「夜のタンゴ」「離さないで」「愛の背中」などのオリジナル曲をゆったりと歌い、「ベサメムーチョ」などもカバーした。

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 彼女は奈良・天川村の寺の娘として生まれている。まだ就学前の幼い頃のことだったが「お寺の本堂で祖母がアップライトピアノを弾きながらお経を読んでいたのが、ライブを体験した最初でした」という。

 大人に人気のムードあふれる彼女の歌の数々は、こうした幼い頃の出会いが、やはり真奈の音楽世界を築いてきた。
 「少し寂しくなるけれど(ラストは)やはりコレね」
 と歌ったのは、ライブの終わりを惜しむかのような「時計をとめて」も、彼女を感じさせる1曲だった。

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 ロイヤルホースでの真奈尚子のライブは年2回程度開いている。毎回、テーマを変え歌唱曲にも趣向を凝らしての内容は、間違いなくいつも聴くものを楽しませてくれている。
 この日は「冬に咲く花は何故か赤いのよ」と、布施明の「シクラメンのかほり」を聴かせるなどして、クリスマスムードを高めていた。

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 真奈は「忘年会のような気持ちで、ぜひお会いしたい人たちに集まってもらいました」と、少し早い年末のあいさつで締めくくった。

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[真奈尚子 オフィシャルサイト]
http://manamusic.net/
[真奈尚子 ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A000169.html






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第269回大阪発流行歌ライブ、島津悦子・梓夕子・チョン・テフ・KーRoseが出演 [ライブ]

島津悦子(キングレコード)梓夕子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)チョン・テフ(同)KーRose(アスタエンタテインメント)が出演した第269回大阪発流行歌ライブが、2018年12月19日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIC CATで開かれた。

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第269回大阪発流行歌ライブの出演者たち


 デビュー31年目の島津悦子は、54枚目のシングル「長崎しぐれ」を18年10月に出したばかり。最も記憶に残る昭和という時代を存分に感じさせる、まるで映画でも見るような内容は表現力豊かな彼女ならではの1曲。「歌に登場する男性は無口で、それでいて女性のすべてを受け入れてくれます。歌っていて癒されます」このほかにデビュー20周年記念曲「おんなの日本海」同30周年記念曲「海峡みなと」「大菩薩峠」なども聴かせた。

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島津悦子

 約3年ぶりの出演となった梓夕子は、徳間ジャパン移籍10周年記念として「どうしたらいいの !?」とカップリング曲「人生お宝節 ニューバージョン コーラス・純烈」を同9月に出しているが、この日もこれらを披露した。バラード調の「どうしたらーー」は彼女のたっての願いがかなった作品。「メッセージ性の強い、作曲家桧原さとし先生に書いてもらった」。カップリングは今話題の純烈がコーラスとダンスを担当している。「ハァッー」と彼女の掛け声は聴くものを元気にしてくれる。

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梓夕子

 チョン・テフは2013年に日本デビューして、18年8月に出した6枚目のシングル「合鍵迷子」とカップリングの「レイン・ストーリー」前作の「帰れないふたり」などを歌った。去年リリースしたアルバムから大橋純子の「東京ララバイ」も披露。来年は1月12日に大阪・桜川のライブレストラン、フラミンゴ・ジ・アルーシャでバースデーパーティーを開くほか「今年よりも成長した姿と、良い歌を聴いてもらいたい」と話していた。

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チョン・テフ

 中国・吉林省出身のKーRoseは<すいせん曲コーナー>に出演。ファーストミニアルバムから「夢の続きをあなたと一緒に・・・」「因幡の白兎 〜 愛のキューピット」の2曲を歌って、「超一流の歌手になる夢をファンと一緒に見たい」と彼女。

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KーRose

 次回は2019年1月16日に湯原昌幸(テイチクエンタテインメント)HANZO(同)朝花美穂(徳間ジャパンコミュニケーションズ)桂木龍(日本コロムビア)の出演で行われる。







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浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 25周年記念クリスマスディナーショー 好調新曲「いさりび鉄道」など歌う 大阪梅田・ホテルモントレ大阪 [イベント]

◆徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、浅田あつこが2018年12月18日、大阪・梅田のホテルモントレ大阪で、デビュー25周記念クリスマスディナーショーを開いた。集まった200余人を前に、同5日に出した新曲「いさりび鉄道」など21曲を歌い「新曲は反応も良くてヒットの予感がします。多分行くで~」と、意欲を見せた。

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ウェディングドレス姿も見せた浅田あつこ


 ショーのオープニングで披露したのは「いさりび鉄道」。この楽曲はデビュー25周年記念シングルで、作詞鈴木紀代、作曲は杉尾聖二、編曲を伊戸のりおが担当。3連のリズムが心地よく、オリコン初登場では14位。12月24日付の第2週でも26位と上位にランキングされているなど、評判は上々である。

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4度も衣装を替えての熱演

会場にはこの曲を書いた北海道在住の作曲家の杉尾聖二が顔を見せてエールを送った。

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北海道から作曲家の杉尾聖二(右)も駆けつけた

 この日は「20年以上も弾いていない」と、浅田がいう琴の演奏にも挑戦して見せた。弾いたのは「能登の舟唄」(1997年)のカップリング収録曲「京紅」のイントロ。それに続いて1番を歌唱した。
 客席から3人をコーラス役に選んで「河内おんなのバラッド」(2013年)を聴かせるシーンもあって、観客は大喜び。

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久々に琴を演奏
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ファンのコーラスで歌う浅田

 25周年を祝って浅田と親しいゲストがステージに上がった。
 その1人は1980年代に放送された萩本欽一らによるバラエティ番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」でフツオ役で出演したのをきっかけに、番組共演の2人と結成したイモ欽トリオで歌った「ハイスクールララバイ」(1981年)が大ヒットした長江健次。
 同曲を歌って「あっちゃんが紅白に出場する時には、後ろで踊るわ」と、会場を沸かせた。

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懐かしい<フツオ>(左)による「ハイスクールララバイ」

 もう1人はテイチクエンタテインメントの歌手、おおい大輔。最新曲の「おとこ人生夢芝居」を歌って、浅田の25周年を祝った。

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おおい大輔

 浅田は4度の衣装替えをして、「いさりび鉄道」とカップリング曲の「河内のおとこ」のほかデビュー曲の「想い花」から10周年記念曲「紅い川」15周年記念曲「鯨(いさな)の浜歌」などオリジナル曲、「無法松の一生」などカバー曲も披露した。

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来年も同じ会場で演ります-とアピール

 早くも来年のクリスマスディナーショーも「2019年12月17日に同じ会場で行うことが決定しまた」と開催を告知した。浅田はラスト曲に「ありがとう」を歌って、今年最後のビッグイベントの幕を閉じた。


[浅田あつこ オフィシャルサイト]
http://www.anchi.tv/top.html
[浅田あつこ 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/asada.html







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渡辺要物語 第14回 生い立ち(2) [半生記]

渡辺要の父親、野中松太郎は1958(昭和33)年9月23日、渡辺がまだ中学1年の時に胃ガンで亡くなった。49歳であった。中学に入ると別天地がある、自由があると思っていた要だったが、それとは逆に学校に行くのが嫌で兄たちを手こずらせていた。何かにつけて貧乏人の子と見られ、先生をはじめ周りの一言ひとことが、自分が差別されていると映っていたからだった。

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今は関西を代表する歌手の渡辺要もかつては不良少年だった頃も


 父親は朝早くから田んぼに出て良く働いたが、要がその姿を記憶しているのは、ほんの少しの間だけである。父が病を患ってからは、ほとんど自宅で寝たきりだったからである。
 「学校から帰るたびに玄関の履物の数を見るんです。家族以外のものがあると親父の容態が悪くなったと思っていたからで、いつも通りの数だとホッとしたもんです」

 そんな父親も若い時には村の相撲取りとして近在の者の間では知られ、村でも屈指の力持ちでもあった。子供たちには厳しく、兄たちは父親から殴られ良く叱られた。そんな光景を要は良く見ていたので「要領良く立ち回って怒られることはなかった」というが、父親にとっては腕白でも末っ子は可愛くて仕方なかったのであろう。

 父親の死は彼の心にぽっかりと大きな穴を作った。それに輪をかけるように、母と長兄が家で取れた農作物を外へ売りに出ることを始めた。ほかの兄弟は就職や結婚などで全員がすでに家を出ていたので、家に残ったのは兄嫁とその子供達だけとなって、ますます要は孤立化する。
 しかも「兄嫁からは食べたい物も食べさせてもらえず、いつもいじめられていた」ことが、学校で貧乏人と見られる劣等感と重なって彼を非行へと走ることになった。

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同じ関西を代表する女性歌手の1人、浅田あつこと

 不良グループのボスになった要は、万引き品を自慢したりボスの座を争う喧嘩をして相手を傷付けもした。授業妨害をして教師からはビンタを食らうことも珍しくなかった。このビンタ教師が後に要が高松市内で鮨店を開業すると、いち早く駆けつけてくれて常連客になったというから、人生とは面白いものである。
 喧嘩して強がる要だったが「内実は強そうに見せていただけで、頭が悪いけど腕力がある生徒を子分にして連れて歩いていた」といい、先生に謝るのはいつも<親分>である彼の役目だった。

 ますます周りからは孤立していた要にある女生徒は、中学を卒業する日に「絶対にヤクザになんかならないでね。要さんという名前は、扇のカナメという意味ですから、もしヤクザになっても親分になるでしょうね」といった手紙をもらうほどの悪だったのである。



「渡辺要 歌は心の港」 第14回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-12-16
「渡辺要物語 歌は心の港」第13回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-12-07
「渡辺要物語 歌は心の港」第12回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-09-28
「渡辺要物語 歌は心の港」第11回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-09-26
「渡辺要物語 歌は心の港」第10回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-09-21
「渡辺要物語 歌は心の港」第9回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-09-19
「渡辺要物語 歌は心の港」第8回
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-04-27
「渡辺要物語 歌は心の港」第7回
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-04-25
「渡辺要物語 歌は心の港」第6回
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-04-24
「渡辺要物語 歌は心の港」第5回 四国1番の鮨店になる
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-02-09
「渡辺要物語 歌は心の港」 第4回 名物穴子鮨
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-02-04
「渡辺要物語 歌は心の港」 第3回 1番店へ
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-02-03
「渡辺要物語 歌は心の港」 第2回 「要鮨」開店
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-02-02
「渡辺要物語 歌は心の港」 第1回 大阪・法善寺横丁の寿司屋で修業
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2017-11-28
「渡辺要物語 歌は心の港」  プロローグ
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2017-11-23







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第27回歌う王冠ライブ  福島はじめ・ファンカヒ初出演、北川大介・川野夏美・花咲ゆき美も新曲を熱唱  満員の大盛況  大阪・朝日生命ホール [イベント]

◆今秋、大阪でデビュー20周年記念コンサートを開いた川野夏美が戻ってきた。日本クラウンの歌手たちによる「第27回歌う王冠ライブ」が、2018年12月13日、大阪・高麗橋の朝日生命ホールで開かれ、川野をはじめ北川大介、花咲ゆき美、福島はじめ(1部)ファン・カヒ(2部)が出演して行われた。1部は会場を朝日生命ホールに移して初のチケット完売を記録するなど、大入り満員の大盛況だった。

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第27回歌う王冠ライブ1部
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第27回歌う王冠ライブ2部


 北川、川野、花咲と関西にも多くのファンを持つ3人が顔を揃えるとあって、会場は早くから開演を待つ人たちであふれた。3人の人気歌手に混じって、この日が初の王冠ライブ出演という福島とファンの2人も沢山の人たちの応援を受けて、それぞれ新曲を披露していた。

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福島はじめ

 中でも10月にリリースした「女の時雨」で日本クラウンに移籍したばかりの福島はじめは、郷里の福島県南相馬市から母をはじめ沢山の応援団が聴く中で、新曲で初の女歌という「女の時雨」とカップリング曲の「夢屋台」などを歌った。今秋に大阪市内で開いた新曲発表会を上回る歌唱とステージを見せ、熱い拍手が送られていた。

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ファン・カヒ

 2部に出演したファン・カヒもまた初出演。韓国出身で来日5年目で、2年前に「ジェラシー」で日本デビューしている。今年1月に「真昼の白い月」で日本クラウンからメジャーデビュー。そうした記念すべき曲とともに、11月に出した「泣かせてトーキョー」とカップリングの「大阪レイン」も聴かせた。

■次回からは新司会者で

 いつも笑顔を絶やさないは北川大介は客席を回りながら、観客1人ひとりと握手して新曲の「噂の湘南漁師町」と前作の「菜七子」など8曲を歌った。彼は日本クラウンでは川野と同期のデビュー20年のベテラン。「えくぼと八重歯、リーゼントがチャームポイント」と自ら言ってはばからず、毎日目標を持って生きています、とファンを元気付けていた。

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北川大介

 〈なっちゃ~ん〉などと、大きな声援が会場いっぱいにあふれる中で歌った川野夏美は「こんなに楽しく20周年を迎えられるとは思いませんでした」と、先の全国3ヶ所での記念コンサートの大成功を振り返った。まるでドラマを見るかのような心境にさせてくれる新曲「なみだ雲」のほか、「紙のピアノ」「歌手(シンガー)」では、聴く者をうっとりと歌の世界へと誘っていた。

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川野夏美

 デビュー12年目の花咲ゆき美は、秋田・にかほ市にある大小103個の山からなる象潟(きさかた)の風景が浮かんでくるような新曲「ひとり象潟」を披露。振り付けの映像をYou Tubeにアップロードしており、キャンペーン会場で配布する歌詞カードのQRコードからそれにアクセス出来るという。カップリングの「酒場のまねき猫」は客席から合の手が入る楽しい楽曲。

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花咲ゆき美

 歌う王冠ライブではメイン司会者・谷原りょうのサポートを、歌手の五条哲也塩乃華織が務めると共にオリジナル曲を披露している。この日は五条が自ら作曲した新曲「別離・・・愛の嘘」などを、塩乃は「赤い橋」などを歌った。

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塩乃華織(左)と五条哲也

 また谷原、五条、塩乃による司会は今回で終了し、3月15日の次回からは新たな顔ぶれで再スタートすることになっている。






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第171回KOBE流行歌ライブ、梓夕子・川崎修二・沢田正人・松浦百美子が新曲をアピール [ライブ]

第171回KOBE流行歌ライブが2018年12月6日、梓夕子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)川崎修二(同)沢田正人(ホリデージャパン)松浦百美子(キングレコード)たちの出演で神戸・新開地のKAVCホールで開かれた。

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勢ぞろいした第171回KOBE流行歌ライブの出演者


 梓夕子は9月に出した「どうしたらいいの」純烈がコーラスで参加しているニューバージョンの「人生お宝節」などを歌った。

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梓夕子

 川崎修二はデビュー15周年記念曲の「中之島純情」カップリング曲の「北の酒」「男のにわか雨」を披露した。

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川崎修二

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沢田正人

 デビュー8年で、KOBE流行歌ライブは4回目の出演の沢田正人は、7月にリリースした「傷つくダイヤモンド」「かあちゃん」を、PRコーナーの松浦百美子「聴かせて・・・」「You’d Be So Nice To Come Home To」を歌った。

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松浦百美子









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上質な音楽をどうぞ ライブ「あなたと私と<大人の時間>」 原田ヒロシ・朱夏洋子・ニック ニューサ・大下香奈 京都 [ライブ]

◆ホリデージャパンが全国各地で開いている上質な大人の音楽を届けるライブ「あなたと私と<大人の時間>」 が、2018年12月8日、原田ヒロシ・朱夏洋子・ニック ニューサ・大下香奈の4人の歌に宮川はるのの舞を織り込んで、京都・花見小路のライブレストラン、セレクテッド・ラポーで行われた。

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「あなたと私と<大人の時間>」in京都


 会場が京都であることもあって、京都産業大学時代からソウルバンドで活躍して、昨年、ホリデージャパンから「アンタじれったい」でメジャーデビュしたジャズシンガーの朱夏洋子と、京都出身の舞踊家で歌手の宮川はるのといった地元色を加えた。

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朱夏洋子

 その朱夏とって、この会場は24歳で受けたオーデションの会場だった、という因縁の場所で、今でもここでジャズシンガーとして歌っている。
 この日、彼女が歌ったのは曽根崎心中の舞台でもあり、自身が演歌に初挑戦した楽曲「蜆川」と、メジャーデビュー曲「アンタじれったい」カップリング曲「大阪の女」。迫力あるボーカルと演歌の情が交わったそれに観客は聴き入っていた。

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宮川はるの

 宮川は歌での出番はなかったが、朱夏の歌にあわせて華麗な舞を見せてくれた。


 デビュー40周年の歌と芝居の記念公演を大阪・新歌舞伎座で開いたばかりの原田ヒロシは「新たなスタート切ったところです」と、王道演歌のオリジナル曲「望郷津軽節」を披露。得意の津軽三味線を弾きながら「津軽ソーラン節」も聴かせた。また朱夏と一緒に「ハナミズキ」も歌う場面も披露。

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原田ヒロシ
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田中収

 初めてこのライブに参加したというニック・ニューサの田中収は、ヒット曲「サチコ」と、2018年8月にリリースした「追憶」「お祭りさわぎ」を歌い、大下とは「ルイジアナママ」を歌うなど、ファンを魅了していた。

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大下香奈

 新曲の「君のためにできること」が好評な大下香奈は、レギュラー出演するテレビ番組「歌うセールスマン」が京都でも放送されていることから、知名度は高い。新曲はデビュー曲が大ヒットした「メモリーグラス」で知られるシンガーソングライター、堀江淳が作詞・作曲した話題作。
 「京都では初めて歌います」と、<大人の時間>のライブに相応しく会場を包み込んでいた。


 ライブの最後は出演者全員でアンコールに応えて、坂本九の「上を向いて歩こう」を歌った。


[ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/event.html







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演歌ジャックス    年末のビッグイベントクリスマスディナーショーを開催   平浩二、八汐亜矢子らレギュラー陣も [イベント]

◆奈良テレビ放送、J:COM11chなどで放送している人気番組「演歌ジャックス」クリスマスディナーショーが、2018年12月9日、大阪・難波のホテルモントレ グラスミア大阪で開かれた。来年デビュー50周年を迎えるスペシャルゲストの平浩二(夢レコード)は、その記念曲「最終便」や、かつて自ら歌って話題になった大手下着メーカーのコマーシャルソングも聴かせるなど、満員の会場を沸かせていた。林よしこ、MARIらも出演した。ディナーショーの模様は2019年1月第3週と4週に放送される。

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出演者が勢ぞろいしての演歌ジャックスクリスマスディナーショー


 クリスマスディナーショーは今年7年目を迎えているテレビ番組「演歌ジャックス」の年に1度のビッグイベント。毎年、番組の楠本佳生チーフプロデューサーの歌でオープニング。平成最期の今回は前川清の「男と女の破片」を披露して番組をアピールした。

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楠本佳生チーフプロデューサー

 ファンにとっては毎回変わる豪華ゲストが楽しみ。今年はヒット曲「バスストップ」で知られる平浩二と友情出演の八汐亜矢子を迎えた。

 19歳で歌手デビューした平にとって大阪は忘れられない土地。長崎県佐世保市の高校を卒業して大阪で1年間のサラリーマン生活を送っているという。「演歌ジャックス」にも前身の「演歌味めぐり」(2001年〜11年、サンテレビ)から出演している常連である。
 この日は、女心を歌った最新曲で夢レコード移籍第1弾の「最終便」(2018年3月)を披露したほか、前作で初の自身の作詞・作曲による「愛・佐世保」を聴かせた。

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平浩二

 彼はまたテレビコマーシャルソングも数多く歌っており、その中から下着メーカーが売り出したグットアップブラのCMソング「よせてあげて」も歌った。ファンの中には「よく知られたこの歌を歌っていたとは知らなかった」と、感心する人も。


 八汐は2010年から歌い続ける「織田信長」のほか、遠藤実作曲のオリジナル曲「銀婚式」を歌うとともに、遠藤作品の中から「高校三年生」などをカバーした。

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八汐亜矢子

■ハリセン振って来年も良い年でありますように

 演歌ジャックスのレギュラー出演者たちも多数出演した。
 今年夏に橋幸夫とのデュエット曲「君の手を」を出して話題を振りまいている林よしこは、カップリングの「さよならだけしか言えない」と共に、同曲を歌った。

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林よしこ(左)とMARI

 今年CDデビューしたMARIはデビュー曲の「男の女の第2章」とカップリングの「ダンスDEムーチョ」など、演歌味めぐり当時から出演する若松秀彦・聖子「あなたに夢を」などを歌った。チャンバラトリオの弟子で、招福ハリセン演歌歌手の小川リエ「浪花の一番星」を歌って、観客の肩をポンポンと叩いて幸福を振りまいていた。

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若松秀彦(右)と聖子
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小川リエ

 また保育園代表など多彩な顔を持つ岩井都美子は「人形の家」(弘田三枝子)をはじカバー曲を聴かせた。

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岩井都美子
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新星民(中央・男性)

 2001年に韓国でデビューし、17年からは日本で活動を始めている韓国出身の新星民は「大阪が大好き!」と話し、オリジナル曲の「夢の街 大阪」を歌うと共に、成世昌平の「はぐれコキリコ」をアレンジして聴かせると、会場からは大きな拍手が送られていた。

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司会の小池史子(左)とファンキー・コバ
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ナレーションを担当した島幸作


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
九州宮崎 12Ch 毎週月曜日 午前8時放送(再放送・月曜日~日曜日計10回)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メデイアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/






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演歌ジャックス 1月放送分を収録 レギュラー陣が新年の抱負 [テレビ]

◆早々と正月気分が漂っていた。奈良テレビ放送、J:COM11chや九州宮崎12chなどで放送されている、演歌テレビ番組「演歌ジャックス」の2019年1月第1、2週に放送される収録が、2018年12月8日、大阪市内で行われた。

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童謡「一月一日」を歌う出演者たち
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2019年もよろしく

 出演したのはレギュラーの林よしこ、TAIKI、MARI、小川リエ、新星民、岩井都美子、林田夏美、池内晴子、Monet、中村さおり。最新曲を披露したり全員で童謡の「一月一日」を歌ったり新年の抱負を語るなど、収録会場は一足早く正月らしさが漂っていた。

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小川リエ

 ハリセンを手に「浪花の一番星」を歌うハリセン演歌歌手、小川リエは「一度たたけば幸せを、二度たたけば金持ちに、三度で長生きする」という招福ハリセンのパワーで「2019年も良いことがありますように」と、願っていた。
 彼女から肩をたたかれた司会の小池史子は「パートナーが現れますように」と、目を輝かせていた。同じ司会のファンキー・コバは「今年も美女に囲まれて頑張ります」。

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小池史子(左)とファンキー・コバ

 今年は橋幸夫とのデュエット曲「君の手を」を出して意気込む林よしこは、「デュエットカラオケのスタンダードになるように」と話し、この日はカップリング曲の「さよならだけが言えない」を歌った。

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林よしこ

 兵庫県川西市で保育園、KIキッズクラブ運営もする岩井都美子は、視聴者のリクエストに応えて毎回、昭和の名曲をカバーする。今までに24曲を披露してきたが、1月には「東京ドドンパ娘」と「新宿の女」を歌う。

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岩井都美子

 大病から復帰したばかりのMonet「笑顔の季節」を優しい声で聴かせた。また新星民は「大阪万博開催が決まり、大阪はまさに夢の街です」と「百歳時代」「夢の街 大阪」を歌った。

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Monet(左)と新星民

 このほかTAIKI「グッバイマイロード」を、MARI「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」を歌い、池内晴子「のじ菊の花」中村さおりは「女ひとり旅」を歌った。

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MARI(左)とTAIKI
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池内晴子(左)と中村さおり


 歌手のほかに花のアレンジでも知られる林田夏美は、ステージを正月飾りで雰囲気を盛り上げて、自らは「海峡夜雨」をカバーした。

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林田夏美

 この日の収録は奈良テレビ放送で2019年1月2、9日、J:COM11chは同1月1、8日、九州宮崎12chと天草CATVは同1月7、14日、養父CATVは毎日放送される。

 第3、4週放送分の収録は、2018年12月9日、大阪・難波のホテルモントレ・グラスミア大阪で行われる「演歌ジャックスクリスマスディナーショー」平浩二、八汐亜矢子のゲストを招いて行われる。


[演歌ジャックス]
http://www.mediajacks.jp/






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渡辺要物語 第13回   生い立ち(1) [半生記]

◆日本クラウンの歌手、渡辺要は1944(昭和19)年11月23日、香川県木田郡西植田村で、農家の野中松太郎と母ミノルの間で8人兄姉の末っ子として生まれている。両親は従兄妹どうしであったという。母親は教員一家の家庭に育ったこともあって、農作業は慣れない仕事だった。渡辺要は本名であるが、両親と名字が違う。これには少々事情がある。元妻の千恵子と結婚する際に、長女でひとりっ子だった妻の姓を名乗ることにしたのである。決して養子として渡辺家へ入るというものではなかった。彼の千恵子への優しさの表れのようでもあった。

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レギュラー出演するテレビ番組「歌に恋して」で司会をする藤井加奈子(右)と


 末っ子ということもあって、小さなころから甘やかされて育てられた渡辺は、田んぼの中を走り回って遊んでいた。ところが農繁期ともなれば、遊んでばかりはいられない。親の農作業を手伝わされることはなかったが、もっぱら兄や姉の子供を背負って子守りを任されていた。父親たちが農作業をするかたわらで、泣きじゃくる赤ん坊をあやすのである。

 遊びたい盛りの6歳の小さな子が、赤ん坊の面倒を見るのであるから、背中で泣き始めると彼も一緒になって泣き出すといった具合で、子守は嫌で嫌で仕方なかった。それだから「甥っ子や姪っ子を可愛いと思ったことがない」といい、子供が嫌いになった理由も、この頃の経験があるからである。

 腕白な割に照れ屋だった要は、学校では絵を描いたり歌を歌うのが得意だったという。教師が弾くオルガンに合わせて歌うと、大きな声が出るとか、歌が上手いといっては褒められていた。町ののど自慢では優勝しては賞品をもらっていたという。

 通っていた西植田村立小学校(現・高松市立西植田小学校)までは8キロもあり、1年の時には家の近くにあったお寺が分教場で、そこで勉強をした。2年に進級すると本校へ通ったが、この頃にはいろんな思い出があるという。
 中でも忘れられないのが、家が貧乏だったということである。家族が食べるだけのの米や野菜を作るだけの俗に言う三反農家で、小学校の制服も買ってもらえず、冬も白いシャツ1枚で通っていた。

 貧乏だったが中学へ進むと、別世界へ行けると信じていた。「自由に生きて天下を取るぞ」と、子供ながらにそんな大そうな夢を描いていた。母親も外へ働きに行くようになり、収入も少しずつ増えていたようである。

 その頃、長嶋茂雄が読売巨人軍に入団した、というニュースが田舎の村でも持ちきりだった。要は父親が「長嶋の入団支度金が300万円だったそうな」と、よく口にしていたのを覚えている。
 それに刺激されて「俺も野球をやって親父を喜ばせてやろう」と、中学に入るとすぐに野球部に入部している。しかし長続きしなかった。わずか1ヶ月で退部したのである。
 最初はボール拾いであるが、先輩が投げるボール手がひらに響き痛くて仕方がなかった。これは堪らんと、支度金300万円の夢などすっかり忘れて、さっさっさと辞めてしまったのである。

 次に入ったのがバスケット部。背が高くなると思ったからだった。部長に引き立てられて副部長にまでなったが、卒業まで続かずに辞めている。


「渡辺要物語 歌は心の港」第13回
https://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2018-12-07
「渡辺要物語 歌は心の港」第12回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第11回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第10回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第9回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第8回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第7回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第6回
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「渡辺要物語 歌は心の港」第5回 四国1番の鮨店になる
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「渡辺要物語 歌は心の港」 第4回 名物穴子鮨
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「渡辺要物語 歌は心の港」 第3回 1番店へ
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「渡辺要物語 歌は心の港」 第2回 「要鮨」開店
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「渡辺要物語 歌は心の港」 第1回 大阪・法善寺横丁の寿司屋で修業
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「渡辺要物語 歌は心の港」  プロローグ
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市川由紀乃(キングレコード)  2018年を締めくくるスペシャルコンサート   オリジナル曲と阿久悠作品などカバー曲を熱唱  大阪・新歌舞伎座 [コンサート]

◆皆さんと一緒に大きな夢をかなえていきたいー。デビュー25年になるキングレコードの歌手、市川由紀乃が2018年12月3日、大阪・上六の新歌舞伎座で「市川由紀乃 スペシャルコンサート 2018」を開いた。最新曲の「うたかたの女」から2年前の紅白歌合戦に初出場して歌った「心かさねて」、アルバム収録曲で未発売の阿久悠作品「年の瀬あじさい心中」など19曲を歌って、2019年に向けての想いを語った。

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 オープニングで ♪ きっと咲きます この命 〜 と市川由紀乃の代表曲のひとつ「命咲かせて」(2015年)をファンの由紀乃コールに支えられて歌った。市川は「夢だった新歌舞伎座のステージに何度も立たせてもらい、今回も沢山の笑顔を記憶に残すことができます」と語りかけるとともに「今が一番と思える歌手人生を送りたい」と、冒頭から強い決意を示した。

 彼女は2001年から2006年までの5年間、歌いたいという強い思いを殺して、やむなく歌手業を休んだ時期がある。その歌への思いを断ち切れずに、再出発を切ったのが木下龍太郎作詞、市川昭介作曲の「海峡出船」(2006年)だった。それに続いてこの日歌ったのは、やはり木下龍太郎作品の「娘道成寺」(1994年)「絆坂」(2001年)などの、市川由紀乃にとって歌手休業前の楽曲だった。

 こうしたオリジナル曲とともに、、彼女がまだ子供だった頃に良く耳にして、演歌歌手市川由紀乃を誕生させるきっかけともなった「人生一路」(美空ひばり)「かえり船」(田端義夫)といった昭和の名曲も歌った。市川は「周りの友達の間ではアイドルの話題で持ちきりでしたが、わたしはこういった演歌が大好きでした」と話し、さらに1921(大正10)年に作られ後に森繁久弥などが歌った「船頭小唄」までも披露した。

 市川はまた、2018年10月に作詞家阿久悠の作品などを収めたアルバム「唄女Ⅲ~昭和歌謡コレクション&阿久悠作品集」を出しているが、この日はその中から「思秋期」(岩崎宏美)「勝手にしやがれ」(沢田研二)「ペッパー警部」(ピンクレディ)や「豊後水道」(川中美幸)などをカバーしてみせた。

■悔いのない1年

 ラストのコーナーではオリジナル曲の前々作「心かさねて」(2016年)最新曲「うたかたの女」を聴かせた。「うたかたーー」水無月盤のカップリングに収録する「雨に濡れて二人」は、クレイジーケンバンドの横山ケンとのデュエット曲。ステージでは司会の水谷ひろしと歌って会場を沸かせていた。

 市川はコンサートの中で「嬉しいこと悔しい涙を流したことなどありましたが、皆さんと一緒に駆け抜けられ、何一つ悔いのない1日1日でした」と今年1年を振り返るとともに、何度も「頑張ります」を繰り返してファンの声援に応えていた。


[市川由紀乃 オフィシャルサイト]
http://www.primecorp.co.jp/yukino-ichikawa/index.html
[市川由紀乃 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13522






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カラオケ喫茶・歌音(かのん)   歌好き集めて年忘れ歌謡祭  みやま健二新曲発表歌謡ショーも   高槻・唐崎公民館 [カラオケ]

◆カラオケ喫茶・歌音(旧パーティーパーティー、大阪府高槻市、奥村欣昌代表)の「年忘れ歌謡祭&みやま健二新曲発表歌謡ショー」が、2018年12月2日、同市内の唐崎公民館で開かれた。60人の歌好きが参加してのカラオケ発表会の後、徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、みやま健二が今年8月に出した新曲「能登の灯祭り」を披露する歌謡ショーも行われた。

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カラフルな光り輝く衣装を見せてくれた出場者


 きらびやかな衣装に身を包んだ人たちが参加したカラオケ発表会では、歌唱や衣装、パホーマンスを競い合い、見るもの聴くのもを楽しませていた。

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司会も務めた通称・源さん

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 それを主催した歌音の奥村代表は「きょう1日を楽しんでください」と挨拶して、クライマックスでは北島三郎・鳥羽一郎の「演歌兄弟」を参加者とデュエット。日頃からみやま健二を応援するファンの1人でもある。

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写真左が「歌音」の奥村欣昌代表

 そのみやまの新曲発表歌謡ショーでは、「能登の灯祭り」カップリングの「あとの祭りの一人酒」「泪橋」を歌うとともに、デビュー曲の「俺の道」や前作の「浜撫子」などを歌い、会場から喝采を浴びていた。

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新曲「能登の灯祭り」を歌うみやま健二

 新曲の「能登の灯祭り」では、♪ イヤサカ ヨッセ サカヨッセ の歌詞に合わせて、サカセの大きな掛け声が帰ってきていた。
 みやまは「サカセは皆さんに栄があるように、という意味です」と、この歌が歌う者聴く者すべてに幸をもたらすとアピールしていた。

 みやまは「来年は能登バスツアーも企画したい」と、参加を呼び掛けていた。

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林ひでみ(左)と三浦潤

 この日はまた林ひでみ、三浦潤らゲスト歌手による歌唱もあり、参加者は楽しい1日を過ごしていた。


[みやま健二 オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/







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大江裕(日本クラウン) デビュー10周年記念リサイタル 北山タケシや大村崑も応援 夢の大阪・岸和田波切ホールで [リサイタル]

大江裕.jpg◆北島三郎が大好きな演歌少年だった大江裕が歌手としてデビューして10年、それを記念したリサイタルが郷里の大阪・岸和田市の波切ホールで開かれた。開場とともに続々と集まってくる人たちの中には、遠くは北海道や鹿児島から応援にやって来たファンの姿も見られた。そこで彼が見せたのは、オリジナル全曲を聴かせることと初披露となる女形姿になっての舞と歌、自身に多大な影響を与えた祖父も大好きだった北島三郎の「兄弟仁義」などのメドレーや盛りだくさんの約3時間だった。










10周年で恐れ入ります

 いつか地元の波切ホールでワンマンコンサートを開きたいーといった夢を実現させた大江裕の姿を一目見ようという人たちで会場はいっぱいだった。その中には大江がまだ12.3歳だった頃、祖父とともに訪ねて歌を聴いてもらっていた、岸和田市内にある老人福祉施設の幸福荘などから招待された人たち30人もいて、熱い声援を送っていた。

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 北島三郎、美川憲一、中村美律子、氷川きよし、八代亜紀、鳥羽一郎、大月みやこからの祝いのビデオメッセージが披露され、映像で中村は大江との初めての出会いが2007年に出した「だんじり」(キングレコード)のキャンペーンの会場だったと明かし「どこまでも付いてきてくれた。その子が歌手デビュー10周年を迎えて、お姉ちゃんとしてはうれしいよ」と目を細めていた。

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師匠からは「一皮むけた10年、これからは如何に柔らい表現にするか」といったビデオメッセージも

 中村と共に大江と同じ大阪出身の大月は「いつもお姉さんと言って、私をいい気持ちにさせてくれています」と話すと、それに応えて彼女のヒット曲「女の港」を歌った。
 このビデオメッセージから飛び出した兄弟子の北山タケシは、大江とのデュオ、北島兄弟で歌う「ブラザー」を2人で歌唱した。

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北島兄弟で「ブラザー」を歌う
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崑ちゃんも応援に

 ステージにはまた混んちゃんの愛称で親しまれ、大江とは2人でカニツアーに行くほどの中の87歳になる俳優、大村崑も応援に現れ「紅白歌合戦に出るような力を持ちなさい」と激励した。
 この日はまた、46年前に岸和田市政50周年記念で同市が制作して水前寺清子が歌った「岸和田音頭」を、「いつかはもう一度世の中に出したい」と披露した。その永野耕平岸和田市長からは「あなたは岸和田の誇りです」と、岸和田観光大使の新たな特大のタスキを渡されて、ふるさとをPRする大使を継続することになった。

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4歳の女の子のファンからも声援
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 リサイタルでは大江が10年間で出したシングル14枚の中から、最新曲の「大樹のように」からデビュー曲の「のろま大将」まで、カップリング曲を含む14曲すべてを歌ったほか、美空ひばりの「悲しき口笛」などや北島三郎の「函館の女」などをメドレー。
 さらには春日八郎の「お富さん」など、子供の頃に祖父から聴かされてきた昭和の名曲と言われる歌も5曲を披露。

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女形になってみたかった

 この日のもう一つの見ものは大江が憧れの女形になって歌って踊りを見せた場面。日舞は小学4年から7年間、習っていたというだけに、共演した大衆演劇の役者も顔負けの技量。「女らしさを研究するには役立つ」と大江。マイクを持つ小指が立っていたのも、この効果なのかもしれない。

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 ラストはやはり北島三郎の「まつり」で締めると、大喝采を浴びていた。
すべてを歌い終わった大江は「ありがとうございました。これからも北島先生に近づけるように勉強して、先生の後ろを歩いて行きたいです」と、将来に向けて意欲を見せていた。

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[大江裕 オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/yutaka/
[大江裕 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/ohe/whats.html






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