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第19回夢劇場歌謡フェスティバル大阪公演、山本リンダ・岡ゆう子・長保有紀などが出演 [イベント]

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第19回夢劇場歌謡フェスティバル大阪公演の出演者たち


◆デビュー53年の山本リンダ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が阿久悠作詞の大ヒット曲「狙いうち」などを披露。同40年の岡ゆう子(キングレコード)は「蛍火哀歌」を、同34年の長保有紀(日本クラウン)が「つよがり」、31年目を迎えている真木柚布子(同)は「春が咲く」と、それぞれ新曲を歌うなど、ベテランが華やかなステージを見せていた。

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山本リンダ

 2019年9月29日、大阪・新大阪駅近くのメルパルクホール大阪で開かれた第19回夢劇場歌謡フェスティバル大阪公演(夜の部)である。この日の模様はテレビ埼玉、サンテレビ、KBS京都、テレビ和歌山で放送されている番組「夢劇場音楽堂」で放送される。

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岡ゆう子(左)と長保有紀
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真木柚布子(左)とキム・ランヒ

 スペシャルゲストの山本リンダは歌謡曲のほか演歌、シャンソンと幅広いジャンルに興味を見せているが、この日はセルフプロデュースによるシャンソンを中心としたカバーアルバム「Voca-linda~愛スペシャルソングス~」(14曲収録、2013年)の中から「さよならを教えて」も聴かせた。

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光岡洋(左)とみやま健二
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モングン(左)とファン・カヒ

 このほかにもキム・ランヒ(ホリデージャパン)光岡洋(日本クラウン)みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)モングン(日本クラウン)ファン・カヒ(同)梓夕子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)らも出演。
 キムは「踊るアイラブユ―」光岡は「居酒屋人情」みやまは「能登の灯祭り」モングンは「北海じゃんじゃん節」梓夕子は「どうしたらいいの!?」を歌った。

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梓夕子






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中村美律子(キングレコード) 東大阪市文化創造館大ホールでこけら落としのコンサート 長編歌謡浪曲から「釜ヶ崎人情」など全17曲 [コンサート]

◆キングレコードの歌手、中村美律子が2019年9月24日、東大阪市民病院跡地に9月1日にオープンした東大阪市文化創造館(同市御厨南二)で、こけら落としのコンサートを開いた。地元ということもあって、同級生から近所の顔見知りまで1500席ある同館大ホールは満員。長編歌謡浪曲から新曲まで全17曲を歌うと「みっちゃ〜ん」「日本一」といったかけ声が飛び交うなど、観客は満足いっぱいの表情を見せていた。会場には新曲CDに収録した「釜ヶ崎人情」の作詞者、もず唱平も姿を見せた。

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長編歌謡浪曲「無法松の恋 ~松五郎と吉岡夫人~」で熱唱・熱演


 会場がある同じ東大阪市の住人という中村美律子。是非やりたかったというこけら落としのコンサートであるが、実際に決まるとデビュー33年目というベテランにもかかわらず「会場には知り合いも多くて、めっちゃ緊張します」と話して、キングレコード移籍第1弾の「だんじり」(2007年)でオープニング。

 今回のコンサートは「衣装も曲構成もいつものスタイルから変更した」というニューバージョン。続いて歌ったのは「島田のブンブン」「赤いエプロン」「おんな風の盆」と、女らしさを感じさせてくれる楽曲。ここでようやく「緊張がほぐれました。振り袖が似合うところも見てほしい」と衣装を披露。

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まずは振り袖で登場

 中村美律子と言えば長編歌謡浪曲を連想する人も少なくはない。
 1部のラストでは、歌唱時間が22分にも及ぶ「無法松の恋 ~松五郎と吉岡夫人~」を、まるで芝居でも見るかのようにタップリと味わせた。2部でも「壺坂情話」「瞼の母」などの美律子節では、聴くものの涙を誘い「日本一」のかけ声が何度も飛んでいた。
 それを受けて中村は「本当にありがとうございます。地元はやっぱり違うわ」と満面の笑み。

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歌謡浪曲なくして中村美津子なし

 「人生桜」「大阪情話~うちと一緒になれへんか~」といった懐かしいオリジナル曲も歌った。「人生桜」(1997年)は、中村を世に送り出した恩師でもある富田梓仁の作曲で「大阪ドームでお披露目をした」こともあり、この年の第48回NHK紅白歌合戦で歌唱したほか、第35回日本レコード大賞最優秀歌唱賞曲も受賞している。
 「大阪情話~うちと一緒になれへんか~」(1990年)は、在阪の作詞家、もず唱平が作詞。この日は友弦流大正琴の創始者で家元の友弦繁子さんの演奏で、♪ 人は心や銭やない 〜 と歌った。

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次々とヒット曲を披露

 新曲も聴かせた。
 19年7月リリースの新曲「わすれ酒」にはカップリング曲に「釜ヶ崎人情」を収録したが、レコーディングの際に「キーをひとつ下げて臨みました」と、舞台裏も明かした。会場に姿を見せたもず唱平は、52年前にこの「釜ヶ崎人情」で作詞家デビューをしている。

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会場が大盛り上がりのエンディング

 エンディングはやっぱりこれ。
 「河内おとこ節」
 昭和から平成に変わった1989年の6月に出した、中村美律子1番の代表曲である。今では多くの歌手がカバーをしており、大阪を代表する歌のようでもある。
 これを歌い終わるとロビーで、CD購入者を対象に握手会も行ったほか、おいしい中村美律子どら焼きのPRもしていた。


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ゲスト出演の渡辺要

 コンサートの冒頭では、ゲストの日本クラウンの渡辺要が新曲「とんぼり流し」前作「母は今でもこころの港」代表曲の「大間崎漁歌」を歌った。



[中村美律子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462








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秋山涼子(テイチクエンタテインメント) 「海峡なみだ雪」  福井・敦賀から小樽へ切ない別れの船旅 [インタビュー]

秋山涼子 3.jpg◆雪の小樽で別れたいー。海峡モノを是非歌ってみたい、と言い続けてきたテイチクエンタテインメントの歌手、秋山涼子の願いがようやく叶うことになって、作詞家の円香乃から新曲のイメージを訊かれて答えた一言だった。小樽へは大好きな日本海を船で、相手の男性と一緒に行きたい。主人公の女性の胸には、永遠に小樽の港に着かなければ良いのに、そんな想いも去来したであろう。切なさたっぷりな秋山の新曲「海峡なみだ雪」は2019年9月18日に発売されたばかり。出足好調な売れ行きを見せている。



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 「海峡なみだ雪」の主人公たちは福井県敦賀の港から北海道・小樽へと向かって、日本海を航行するフェリーに乗船する。2人して同じ船に乗りたい、という秋山涼子に円香乃は「どうして」という顔を見せた。演歌の定石はひとり旅だからである。
 ならぬ恋を終わらせようとしている主人公であるが、最後の最後まで一緒にいたいという、別れ難い切ない想いを表したかったからだと、秋山は話している。

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 秋山の作品には、徳間ジャパンコミュニケーションズ時代の2001年に出した「木曾の御岳・岳次郎」という楽曲がある。そのカップリング曲が「哀愁特急 日本海」で、日本海を歌ったのはこの時以来で、やはりこの作品でも敦賀が出てくるのである。
 「私の歌と言えば酒場モノが結構多かったのです。ですが、歌詞に地名を入れた海峡モノを歌いたかったんです。それをお願いし続けていて、やっと実現しました」

■歌うたびに目に涙が

 新曲のカップリング曲は「母さんの手紙」。2011年に78歳で突然に亡くなった実母を思い起こして歌にしている。作詞は円香乃。作曲は三枝鈴実、秋山のペンネームである。これが2作目になる。
 「母はタクシーを降りて、自宅を目の前にして路上で倒れていたようです。この日は私の誕生日の前日で、大阪でキャンペーン中でした。仕事を終えてから愛車の涼子号で東京の自宅へ向かったのですが、死に目には会えませんでした」

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 葬儀が終わり自宅に戻ると、居間には「涼子ちゃんへ」と書かれた封書がテーブルの上に置かれていた。両親、妹と同居していた秋山だが、全国を走り回ってほとんど留守にしていたことから、母親は涼子に良く手紙を書いていた。手紙は翌日の7月25日に東京に戻ってくる歌手である娘へのメッセージであった。
 「あなたのファンより」と書かれた、その手紙には「本来の涼子の優しさを忘れずに、皆さんに愛される歌手になって下さい」と、願いが込められていた。

 こうした話を作詞家の円香乃に伝えて、「母さんの手紙」が出来上がった。弁当に入ったうさぎ耳のりんご、良く作ってくれたちらし寿司など、歌詞には母を思い出す言葉が幾つも並ぶ。小さな庭には毎年春になると、母親が植えた花桃の花が咲いて、その度に優しかった母の顔を思い出して、今年もまた新曲が出たことを報告するのであった。

 発売直後の歌唱キャンペーンを大阪で行った秋山の目には、これを歌うたびに涙が滲んでいるようであった。





[秋山涼子 オフィシャルサイト]
http://www.akiyamaryoko.jp/
[秋山涼子 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/akiyama/








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第277回大阪流行歌ライブ、真木柚布子・おおい大輔・山崎ていじ・瀬戸つよし・草笛四郎・天水春伽の6人が出演 [ライブ]

◆19年ぶりの出演となったキングレコードの真木柚布子、毎年2000席のライブハウスを満員にするテイチクエンタテインメントのおおい大輔、日本コロムビアの山崎ていじの3人と推薦曲コーナーの今年4月に11年ぶりに新曲をリリースした瀬戸つよし(同)草笛四郎(ホリデージャパン)天水春伽(キングレコード)の計6人が出演した「第277回大阪流行歌ライブ」が、2019年9月18日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれた。

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感想を話す第277回大阪流行歌ライブの出演者たち


 真木柚布子は今年がデビュー31年目。昨年発売の30周年記念曲第1弾の「紺屋高尾」19年9月4日にリリースしたばかりの同第2弾「春が咲く」を披露。「令和時代の1作目である新曲は、明るい内容の夫婦演歌です」。併せて紹介したカップリングの「大和路」は、古都・奈良の美しい自然を背景にした恋歌。作詞家下地亜記子の遺作である。9月30日には大和郡山市内で新曲発表コンサートも開く。

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真木柚布子

 おおい大輔は、新曲「春な女(やつ)」とカップリングの「兄貴風」を披露した。いずれも中村泰士の作曲。「春のような温かな女性を歌っています」。 ♪ 死ぬまで一緒さ 〜 というこちらも夫婦演歌。「今回、7作品も書いてもらい、そのうちの2曲をリリースしました」10月29日には毎年恒例のライブ「まあええかライブ」を、2000人を収容できるライブハウス、Zeppなんば大阪で開く。約2時間のライブでは20数曲を歌う。

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おおい大輔

 山崎ていじは元プロボクサー。2001年にバップレコードからメジャーデビューし、2010年に日本コロムビアに移籍している。この日は2019年1月に出した新曲「浜防風」をアピール。浜防風とは、海岸の砂地に自生する食用や薬として利用され、白い花を咲かせる野草。「根が約2メートルもあって、強い男の代名詞のよう」そんな想いを込めた。カップリング「幻の小夜曲(セレナーデ)」も歌った。

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山﨑ていじ

 瀬戸つよしは子供の頃から憧れていた、という阿久悠が作詞した新曲「愛の巣」とカップリングの「夜明けのラストシーン」を披露。♪ 愛しても愛しても まだ足りない 〜 と歌う「愛の巣」は文字通りのラブソングである。10月14日には大阪・梅田のビルボードライブでライブを開く。

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瀬戸つよし

 草笛四郎は、日本舞踊の名取りでもあり、2012年にバップレコードから歌手デビュー。今年5月にホリデージャパンから出した最新曲「埋れ火」を、舞踊家らしく着流し姿で歌った。船村徹が生前、自ら歌っていた美空ひばりをモチーフにしたという「花ひばり」のカバーも。

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草笛四郎

 天水春伽は歌手デビュー15周年記念曲「心の声」とカップリング曲「うち泣かへん」を歌った。2020年2月には15周年記念コンサート第2弾の「里帰りコンサート」を、出身地の東大阪市にある東大阪市文化創造館で行う。第1弾は今年3月に、歌手天水が生まれた大阪・平野区で開いている。

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天水春伽


[大阪流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/








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真木柚布子(キングレコード) 30周年記念第2弾「春が咲く / 大和路」 明るく新時代の幕開けを歌う 10月には東京で特別公演も [インタビュー]

真木柚布子.jpg◆デビュー31年目のキングレコードの歌手、真木柚布子が2019年9月4日、30周年記念第2弾の新曲「春が咲く」を出した。同18日には、19年ぶりに出演した、大阪・心斎橋での大阪流行歌ライブで歌を披露。作詞はメジャー作品ではこれがデビュー作になる奈良市在住の長谷川ひろし。曲を書いた作曲家の弦哲也によって、♪ きっときっと 〜 と繰り返す2行が付け加えられるが、それによって歌はより明るく、聴くものと一緒に歌えるものに変えた。19日には初めて神戸・新開地で開かれる「KOBE流行歌ライブ」に出演する。


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 「春が咲く」は元々はカップリング曲候補だった。レコーディングで今回、カップリングに回った「大和路」とチェンジすることになった。
 その「春が咲く」は、令和の新時代を明るく照らすような夫婦演歌。作詞した長谷川は地元で作詞・作曲を続けていた人。18日の大阪流行歌ライブの会場には真木柚布子の応援のために姿を見せた。歌う真木は「今年デビュー31年目と令和の新しいスタートを明るく切るのにピッタリな作品」と、強い思いを込める。

 作詞が新人なのに対して作曲はベテランのヒットメーカー、弦哲也。メイン曲・カップリング曲共に弦が担当した。カップリングの「大和路」は、3年前に亡くなった下地亜記子が詞を書いている。真木の作品に、と下地の生前に受け取っていたものを、デビュー30周年記念曲を出すのに際して「ディレクターから、これで行くことになった」と伝えられた。

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31年目の意気込みを見せて歌う真木柚布子

 「下地色が良く出ており、詞を読めば読むほどいい作品であることが分かります」
 真木がこう惚れ込む一番のフレーズは ♪ 故郷じゃないのに 大和路は〜 だという。
 普通なら、哀しい時に行きたくなるのが故郷である。「それを故郷でもないのに、と書いたのは、素晴らしい表現ですよね」と真木。

 故郷以上にいい所、それが大和路。
 真木は9月30日、奈良県大和郡山市のやまと郡山ホールで「大和路カラオケ夢舞台」と題したカラオケ発表会と約1時間の歌謡ショーを開く。もちろん新曲を披露する。

■6役を演じるオリジナル語り芝居

 そして10月8日には東京・渋谷の伝承ホールで、前作「紺屋高尾」のその後を描いた演歌ミュージカル「藍染の高尾」を行う。得意とする一人芝居とは違って、今回は自ら講談の語りと三味線も弾きながらの語り芝居。
 津軽・鯵ヶ沢で生まれた高尾が染物職人の久蔵の求愛を受け入れ、江戸・お玉ケ池で幸せに暮らすところまでを、同じ衣装で1人6役を演じる。

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10月には東京で特別公演も

 この間、約1時間の舞台に出ずっぱりになる真木は「集中力が勝負」と、ウオーキングをしながらなど、敢えて集中できない場面に身を置いて、分厚い台本のセリフを覚えた。

 2部は歌謡ショー「季節の染めうた」。ここでも新曲「春が咲く」「大和路」も聴かせるのは言うまでもない。
 真木は「オリジナル語り芝居と日本の四季・日本人の情感をテーマにした歌謡ショーの2部構成の真木柚布子特別公演で、デビュー31年目の意気込みを感じて欲しい」と話している。





[真木柚布子 オフィシャルサイト]
http://www.yukomaki.com/
[真木柚布子 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=12453








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第6回男の演歌・第1回女の演歌、在阪の”頑張ってる歌手”が出演 華麗な女性陣とニヒルな男性陣 隠し芸と新曲を披露 大阪・朝日生命ホール [ライブ]

◆アリランの歌に合わせて木下結子、浅田あつこ、塩乃華織、竹村こずえ、ファン・カヒの在阪の女性歌手5人による踊りで「第1回女の演歌」は幕を開けた。全員が色鮮やかな韓国の民族衣装のチマチョゴリをで身を包んだ。2部は「第6回男の演歌」渡辺要、光岡洋、みやま健二、黒川英二、福島はじめ、三浦潤の6人が三味線とギター、キーボードで「上を向いて歩こう」を演奏してオープニング。こちらも全員が在阪歌手。世の中のどこにもない「女と男の演歌」。2019年9月14日、大阪・高麗橋の朝日生命ホールで「第6回男の演歌・第1回女の演」が開かれ、美しく猛々しいステージに観客は魅了されていた。

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華麗な女の演歌
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今回は三味線などに挑戦した男の演歌

 本番に向けて男女共に、約半年の練習を続けてきた。女の演歌のメンバーは頭に傘を載せて舞い、1人ひとりがカバー曲を披露して行く。男たちは三味線演奏に続いてオリジナル曲などの歌唱。そして男の演歌と言えばこれ、テレビドラマ必殺シリーズをモチーフにした黒装束にサングラス姿で6人がステージで見得を切る。

 1部の女の演歌の歌謡ショーでは、まず浅田あつこが新曲の「そやけど」前作の「いさりび鉄道」そして「河内のからくち」を。続いてファン・カヒがデビュー曲「ジェラシー」最新曲「泣かせてトーキョー」など。竹村こずえはデビュー曲「能登の海鳴り」と新曲「涙の鏡」などを、塩乃華織は「誘惑されて棄てられて」最新曲「赤い橋」などを歌う。
 トリの木下結子はデビュー曲の「放されて」「ノラ」と新曲「おはじき」を聴かせた。

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木下結子
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浅田あつこ

 デビュー25周年の浅田は10月18日に大阪・羽曳野市のLICはびきので記念コンサートを開く。テレビドラマ「イ・サン」の主題歌「約束」を日本語バージョンで歌ったファンは「もっと日本語を勉強します」と。
 デビュー6年目の竹村は「去年、女の初孫が生まれました」と報告した。塩乃は今秋11月には待望の新曲「七尾線」を出すが、11月7日には大阪・堂山のUmedaTORADで新曲発表会を開く。

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塩乃華織
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竹村こずえ
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ファン・カヒ

 木下は9月21日にデビュー36年目になる。そして来年は還暦という。今も多くの歌手にカバーされている「放されて」に「ノラ」であるが「オリジナル歌手として大事に歌っていきます」。

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揃いの赤いパーカーで女の演歌


■黒装束で6人登場


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男の演歌の決めポーズは<必殺!>

 6回目を迎えた男の演歌の歌謡ショーは、このところ歌謡チャートを賑わ福島はじめが新曲「夕霧の宿」と前作「女の時雨」などを歌い「皆さんの支えで大きくなっていきます」と話した。三浦潤は「(オープニングでは)ほとんどやったことのなかったキーボードに挑戦しました」とオリジナル曲「函館から東京へ・・・」を歌った。

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渡辺要
光岡洋.JPG光岡洋・必殺.JPG
光岡洋
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みやま健二

 男の演歌初出演の黒川英二は来月からはまたテレビ時代劇の仕事が忙しくなるといい、デビュー15周年を記念した最新曲「俺を咲かせてくれた花」「東京えれじぃ」「優しい嘘に抱かれて」を歌った。冒頭では三味線を弾いて「これを機にまたやってみたい」。

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黒川英二
福島はじめ.JPG福島はじめ・必殺.JPG福島はじめ
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三浦潤

 みやま健二は去年8月に「能登の灯祭り」を出し、今年7月にはその祭りを見学するバスツアーも実施。その「能登の灯祭り」を歌うとともに、前作「浜撫子」も聴かせた。カバー曲メドレーではお得意の「夜明けのブルースなど3曲を。
 光岡洋は「居酒屋人情」「島立ちの春」などを歌った。10月22日には、女の演歌のメンバー、浅田あつこと大阪・あべのハルカスでジョイントライブを開くことになっている。

 渡辺要は「大間崎漁歌」「母は今でもこころの港」新曲「とんぼり流し」の3曲を歌って「大阪は第2のふる里、そこを舞台に歌います」と、聴かせた。


[WARAKASU]
https://warakasu.jimdofree.com/%E7%94%B7%E3%81%AE%E6%BC%94%E6%AD%8C/








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第30回歌う王冠ライブ   北川大介、ハン・ジナ、津吹みゆ、羽山みずき、福島はじめが出演 10月にテレビ放送も   大阪・朝日生命ホール [ライブ]

◆日本クラウンの歌手が出演して3ヶ月に1度の割りで開かれている「歌う王冠ライブ」(主催・WARAKASU)が2019年9月3日、大阪・高麗橋の朝日生命ホールで開かれた。第30回目にあたる今回、出演したのは北川大介、ハン・ジナ、津吹みゆ、羽山みずき、福島はじめの5人。当日の模様はケーブルテレビのJ:COM11チャンネルで10月12日、19日の2回にわたって、いずれも午後9時30分から放送される。

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ライブの感想を話す出演者たち


  たくさんの声援をもらって嬉しかったー。
 デビュー21年目の北川大介は、6月に発売した五木ひろしプロデュース作品で、五木自身が作曲した「倖せの隠れ場所」を熱唱 。

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北川大介

 そのカップリング曲でいずれも五木作曲の「東京三日月倶楽部」(Aタイプ)「人生ららばい」(Bタイプ)なども披露した。
 どれも「ヒット曲が欲しい」と、何気ない北川の一言から書いてもらったもので、北川にとっては宝物もような楽曲になったようである。


 韓国出身のハン・ジナが初めて来日したのは23年前。今、カラオケ喫茶店での人気は絶大。そのきっかけを作ったのは、7年前にアルバム「My Songs」からシングルカットした「窓」のヒットであった。「ヒットチャートではいつも福田こうへいさんが私の上にいて、1位になれなかったの」。

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ハン・ジナ

 真っ赤なバラが好き、という彼女の新曲はジャケットには沢山のバラの花が散りばめられている「愛よりも深く」。キャンペーンが忙しく「毎年この時期、母に会うために韓国へ帰っていますが、今年は無理でした」と、新曲を披露。「『窓』を超えたい」と意欲を見せた。


 司会も務めた津吹みゆは3曲を歌った。デビューは2015年。18歳だった。「デビュー当時から大阪の皆さんに温かく見守ってもらってきた」。大阪のラジオ番組にもレギュラー出演する。

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津吹みゆ

 6月に出した6枚目シングル「みちのく恋桜」前作「望郷さんさ」を歌い、客席を回りながら坂本冬美の「二人の大漁節」をカバーした。「とても楽しかったです」。


 3年前にデビューした羽山みずきは、山形県鶴岡市出身。6年間、出羽三山の神社で巫女をしていた。おっとりとした性格から、この日も歌った4枚目シングル「古いタイプの女です」のタイトルが良く似合うような女性である。
 「85歳の婆婆ちゃんといつも一緒に歌っていた」という、島倉千代子の「りんどう峠」もカバー。

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羽山みずき

 新曲は7月に出した「雪割り酒」。カップリングの「おんなの旅路」と共に披露した。同じ山形県出身の工藤あやの、津吹と3人でみちのく娘でも活動する。ここでは津吹との2人バージョンで「北国の春」を歌った。


 福島県出身の福島はじめ。30回目になる今回の歌う王冠ライブには、東北出身者が3人も揃うという珍しいケース。福島県は2011年3月11日の東日本大地震とそれに伴う原発事故で多大な被害を受けた。彼は「落とした福島のイメージを歌で笑顔に変えたい」と、歌い続ける。

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福島はじめ

 この日も「北風小僧の寒太郎」「いいもんだな故郷は」と、ふる里を想う楽曲をカバー。前作から日本クラウンに移籍。第2弾の「夕霧の宿」は絶好調である。カップリングの「あの日の雨」と共に歌い、新しくなってもなお福島を想い続ける姿は変わらない。

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ステージを降りてお疲れさまでした-ホッと笑顔を見せる出演者


[歌う王冠ライブ]
https://warakasu.jimdofree.com/歌う王冠ライブ/








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成世昌平(日本クラウン) 「鈴鹿峠」 全国カラオケコンクール 三重県の福井久富さんが第1回チャンピオンに 滋賀・甲賀市 [カラオケ]

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全国から340l人の応募があった第1回 成世昌平 鈴鹿峠全国カラオケコンクール


◆♪ 右は近江で、左は伊勢と 〜 日本クラウンの歌手、成世昌平「鈴鹿峠」(作詞・久仁京介、作曲・四方章人)が、民謡・鈴鹿馬子唄の地元である滋賀県甲賀市の忍の里プララホールいっぱいに響き渡った。2019年9月7日に開かれた「鈴鹿峠 全国カラオケコンクール」。全国から応募した340人の中から、第1回大会の優勝者には三重県度会郡の福井久富さん(70歳)が選ばれた。

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コンクール入賞者と審査委員、成世昌平(左から6人目)
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成世昌平 鈴鹿峠全国カラオケコンクール 上位3位入賞者と成世昌平、久仁京介

 会場となった甲賀市内は、 ♪ 坂は照る照る 鈴鹿は曇る 〜 で知られた民謡、鈴鹿馬子唄が伝わる土地。民謡の師匠でもある成世昌平は数年前から、ここで地元の要請を受けて馬子唄の歌唱指導を行なっている。
 この馬子唄に出てくる甲賀市土山町は、伊勢と近江を分ける鈴鹿峠を越えて近江へ入って最初に位置する東海道五十三次49番目の宿場町だった所。

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表彰式のもよう。優勝した福井久富さんに久仁京介から表彰状が手渡される

 コンクールは、事前審査で選ばれた44人(当日2人が欠席)で競われた。優勝した福井さんには、審査委員長で「鈴鹿峠」の詞を書いた作詞家、久仁京介から表彰状と盾が手渡された。
 準優勝は甲賀市の武田正哲さん、市長賞には滋賀県守山市の中島敏さんが選ばれた。このほか観光協会長賞に甲賀市の梅本努さん、教育長賞に同市の木村功さん、敢闘賞は三重県名張市の下条教雄さん、熱演賞には甲賀市の山本和子さんに、それぞれ賞状が贈られた。

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優勝した福井久富さん
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準優勝の武田正哲さん(左)と市長賞の中島敏さん

 成世の歌にさまざまなカラオケ大会で挑戦して、3度目にして初めて優勝の栄冠を手にしたという福井さんは「大病を経験しましたが、歌える限りこれからも好きな歌を歌い続けたい」と話していた。

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観光協会長賞の梅本務さん(左)と教育委員長賞の木村功さん
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敢闘賞の下条教雄さん(左)と熱演賞の山本和子さん

 表彰式で久仁は「この歌を書くのに際して、実際に鈴鹿峠を歩きました。東京に帰ってみると、どのように書けばいいのか悩みましたが、成世さんの声とマッチした恋歌が仕上がりました」と、楽曲誕生の裏話を披露した。

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審査委員長の久仁京介

 コンクールの開催を支援する甲賀市教育委員会では「文化であるカラオケのコンクールが甲賀市で開かれたことをうれしく思う。街づくりに役立ててもらいたい」とし、同市観光協会も「甲賀市と『鈴鹿峠』のご縁が出来てうれしい」と話した。
 主催者の同コンクール実行委員会は「来年も開催したい」と、イベントを定着させていく意向をみせている。

■成世・竹川美子の歌謡ショーも

 コンクールの後、特別ゲストの成世昌平竹川美子(日本クラウン)の歌謡コンサートが開かれ、成世は「鈴鹿峠」を披露したほか、新曲の「音戸の恋唄」など全9曲を歌った。竹川は新曲の「三年椿」などを歌った。

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歌謡ショーで歌う成世昌平(左)と竹川美子

 成世の楽曲の中では、2004年に出した「鶴の舞橋」(作詞・もず唱平、作曲・聖川湧)を課題曲にしたカラオケ大会が青森県鶴田町にある鶴の舞橋の近くの野外ステージを会場に毎年開かれており、今年も4月に行われている。
 成世は「鶴の舞橋同様に鈴鹿峠全国カラオケコンクールが盛大なものになればうれしい」と話していた。


[成世昌平 オフィシャルサイト]
http://www7b.biglobe.ne.jp/~naruse/schedule.html
[成世昌平 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/naruse/whats.html








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みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 16年前の「泪橋」、今再び話題急騰 旧鹿児島刑務所前の鶴尾橋をモチーフに歌う [インタビュー]

◆ 徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、みやま健二が歌う「泪橋」は、 ♪ かおるちゃん、遅くなってごめんね 〜 と歌って大ヒットした「花はおそかった」などで知られる美樹克彦が、約16年前に、大分県のある企業経営者をモデルにして、みやま(当時の芸名は美山健二)のために作詞・作曲した楽曲です。今、再び話題を投げかけている。

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舞台は鹿児島市の鹿児島刑務所。ここの前を流れる甲突川に架かる鶴尾橋が、この歌に登場する泪橋なのである。

この橋を渡って、 ♪ 男の道をつらぬく証し 〜 と、意気がって刑務所に入った主人公。しかし、そこの小さな窓から見えるのは、青空と雀だけ。日々募ってくる帰りたい気持ちを、拳を握りしめて抑えいる。

ようやく刑期を終えて、残りの人生を真っ当に暮らそう、と帰りを待ってくれている女(ひと)の許へ急ぐ足。

涙を堪えて踏みしめているのは、入る時に踏んだ同じ橋。それこそ泪橋である。

橋の上で、お前のためにも2度と同じことは繰り返さない、と心に誓う主人公だが、実話を元にした作品だけに説得力がある。

みやまは一昨年、鹿児島を訪ねた際に、鶴尾橋まで足を運んでいる。ここには旧鹿児島刑務所の正門が残るだけです。みやまさんは「歌のイメージを膨らませることが出来ました」と、話している。

美山健二時代から歌っている歌であるが、口笛で始まるイントロが哀愁を漂わせています。この約45秒間という長いイントロの間、ステージに立つみやまはずっと、上半身を45度に前に傾けたまま、歌い始めを待つ。

これのニューバージョンが昨年リリースした「能登の灯祭り」のボーナストラックとして収録されている。初期の「泪橋」が、ゴツゴツとした強面の歌だったのが、一変して柔らかな歌に生まれ変わり、主人公の心の内を表現している。


[みやま健二 オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/
[みやま健二 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/id=7733








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氷川きよし(日本コロムビア) デビュー20周年記念で大阪城ホールで初の単独コンサート  今ここで歌えるのは皆さんのお陰    感謝を伝える全44曲の熱唱 [コンサート]

◆日本コロムビアの歌手、氷川きよしが42歳の誕生日の2019年9月6日、大阪市中央区の大阪城ホールでデビュー20周年記念コンサートを開いた。デビュー曲の「箱根八里の半次郎」から最新曲の「大丈夫」まで全44曲を熱唱。自身の人生を歌った「冬のペガサス」なども披露し、入場した昼夜合わせて約1万6千人のファンに多くの感動を与えた。オープニングでは高さ5メートルの昇降装置に乗って歌うなど、大きな会場を存分に生かした華麗な演出も見せた。同ホールで単独のコンサートは初めての氷川は「ファンの皆さんたちがいたからこそ、今、氷川きよしがここで歌うことができます」と、感謝のメッセージを伝えた。

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デビュー20周年を見せて聴かせてファンを魅了


 オープニングで大きな歓声に迎えられて、ステージ中央の扉から緑色の衣装をまとって現れた氷川きよし。昇降機でステージから5メートルの高さまで昇り「龍翔鳳舞」を歌って、それはタイトルの通り、まるで龍が天に登るかのようで、初っ端から観客を圧倒させた。

 かと思うと、ステージに降りると今度は真っ赤な衣装に着替えて、中央花道の先端まで移動して「それぞれの花のように」を歌唱。たくさんのファンをはじめ、この日集まった人たちへの感謝の想いを込めた20周年記念コンサートならではの、趣向を凝らした見せ場が次々と現れ、見るものを否応がなしに引き込ませる。

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観客を圧倒させた迫力のシーン

 観客を驚かせるシーンはまだまだある。
 2階席前に設えたトロッコに着流し姿で乗って歌いながら会場を1周したり、クレーンに乗ってフジテレビ系テレビアニメ「ドラゴンボール超」のオープニングテーマにもなった「限界突破×サバイバー」を聴かせるといった迫力の場面も。
 そしてアンコールでは、コンサートのテーマメッセージを込めた「あなたがいるから」を、ステージ高く吊り下げられたブランコに乗って、天使をイメージして真っ白な衣装をなびかせながら歌った。

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トロッコに乗って会場一周

 見所たっぷりなコンサートであったが、会場いっぱいに埋め尽くした人たちの心を動かしたのは氷川自身の人生を過去・現在・未来に分けて歌った「冬のペガサス」「メトロノーム」「碧し」の3曲であった。
 「冬のー」は今まで自分自身が苦しさを乗り越えて希望へとつなげてきた、今の心境を歌っている。自らを押し殺していた幼少期から10代にかけて、自分の存在に悩んだ苦しい想いを綴ったのが「メトロノーム」。それらはどれも「歌手氷川きよしの想いをそのまま歌った」もので、すべての人に感謝の気持ちを伝える作品である。

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バースデーケーキのプレゼントも

 いずれの楽曲も「僕の想いを伝えて書いてもらったもの」(氷川)で、歌手氷川きよしがどのように出来上がり、そしてこれから目指す方向ーを伝えている。中には涙を滲ませて聴き入る観客もいた。
 氷川は「今はただ本当にありがとうの気持ちをすべての人に伝えたい。生命ある限り歌い続けたい」と、話していた。

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自身の人生を歌う

 コンサートでは「星空の秋子」など女性シリーズや、デビュー曲に代表される股旅物シリーズ、「情熱のマリアッチ」などメドレーで聴かせたリズム歌謡シリーズ、そして大阪オリジナルの構成を見せた「大阪とんぼ」など、定番コーナーも揃えた。


[氷川きよし オフィシャルサイト]
https://www.nagarapro.co.jp/top/artist/artist.php?id=1
[氷川きよし 日本コロムビア]
https://columbia.jp/hikawa/







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演歌ジャックス 10月放送分を収録 野中さおり・羽山みず出演、ファンキー・コバも新曲を披露

◆奈良テレビ放送やJ:COM 11Ch、九州宮崎 12Chなどで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の2019年10月放送分の収録が9月4日、大阪市内で行われた。ゲストは9月11日に新曲「夏雪草」を出すデビュー31年目の野中さおり(徳間ジャパンコミュニケーションズ)と、デビュー5枚目のシングル「雪割り酒」を7月に出した羽山みずき(日本クラウン)の2人で、それぞれ新曲を歌った。レギュラー出演のファンキー・コバも3枚目になるシングルの新曲で、オレオレ詐欺と飲酒運転撲滅を歌った「家族のきずな」「あなたの帰りをまってますwith七音奏」を披露している。

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野中さおり(左)と羽山みずき

 野中さおりは「思わず微笑んでしまうような幸せな演歌を歌いたい」と常々考えていた。これに作曲家の徳久広司は「健気な女性をイメージするメロディーを付けることで、面白い幸せ演歌に仕上がる」として、出来上がったのが「夏雪草」であった。作詞は野中の代表曲「雪国恋人形」以来、シングルでは25年ぶりという万城たかしが担当した。徳久が期待した通りに「新しい野中さおりが生まれた」ようである。

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野中さおり

 このCDに封入されているのが、来年秋に発売される野中の新曲のデュエット相手に選ばれる企画の応募券。彼女が今までに歌ってきた51作の中から、好きな楽曲を選んで自ら歌唱した音源を送り、審査でグランプリに選ばれると、一緒にデュエット曲をレコーディングできる。応募券1枚を1口に、何口でもチャレンジできる。年齢、性別、プロ・アマを問わないという。締切は2020年2月末。徳久による作品作りが予定されている。



 10月の1週目と2週目の放送に出演するのは、山形言葉が可愛らしい羽山みずき。新曲の「雪割り酒」は、初挑戦するマイナー調演歌。デビュー5枚目のシングルで、今回は日本酒をモチーフにしている。カップリングに収録されている「おんなの旅路」が、当初はメイン曲であったが、逆転した。ファンの評判も良く「歌いやすいです」と、熱心にカラオケを歌う人も多いとか。羽山自身も「キーが程よくて、今までの楽曲以上に自分の感情を込めて歌いやすい」と、お気に入りの1曲。

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羽山みずき

 去年11月からは工藤あやの(徳間ジャパンコミュニケーションズ)津吹みゆ(日本クラウン)と一緒に、がんばれ東北をコンセプトに結成した3人グループ、みちのく娘としても活動している。11月11日には大阪・此花区の大阪市立こども文化センターで、大阪ではグループ初のライブを開く。グループの息を合わせようと、月に4回、3人がスケジュールを調整して稽古に励んでいるところである。

■ファンキー・コバがポップなメッセージソング

 「演歌ジャックス」ではいつも、小池史子と共に司会を担当しているファンキー・コバだが、実は歌うエンタティナーでもある。この日は9月25日リリースの、ラテン調のポップなリズムが耳に残るオレオレ詐欺撲滅ソングの「家族のきずな」と、カップリンで飲酒運転撲滅を呼びかける「グのあなたの帰りをまってますwith七音奏」の2曲を歌った。

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ポップなメッセージソングを歌うファンキー・コバ(中央)

 社会問題となっているオレオレ詐欺撲滅と飲酒運転をなくそうといった、メッセージを送る歌である。9月22日 には大阪・道頓堀の道頓堀ホテルでライブ出演もする。


【レギュラー出演者と歌唱曲】
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林よしこ 「さよならだけが言えない」
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MARI「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」「みんな夢の中」
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TAIKI 「薔薇のほほえみ」
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山田壽一「日向恋しや」
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岩井都美子「Story」「優しいあお子」
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Monet「笑顔の季節」「ありがとう・・・」
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林田夏美「ひばりの佐渡情話」
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中村さおり「空港」
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野村真希 「ヴギウギ!それゆけエンジェル」「愛をありがとう」
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司会: 小池史子(左)とファンキー・コバ


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
九州宮崎 12Ch 毎週月曜日 午前8時放送(再放送・月曜日~日曜日計10回)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/








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三山ひろし(日本クラウン) パワーアップした3回目の座長公演  若き日の森の石松を描いた芝居と七変化の歌謡ショー    大阪・新歌舞伎座   19日まで [舞台公演]

◆日本クラウンの歌手、三山ひろしが2019年9月1日、大阪・新歌舞伎座で3度目の座長公演となる、新歌舞伎座開場60周年記念特別公演初日の幕を開けた。1部が同じ日本クラウンの北島三郎も演じたことがある森の石松を主人公にした芝居で、若き日の石松を描いた「青い空と白い雲 」。2部は歌に合わせて次々と衣装を変える、華麗な七変化ぶりを見せながら昭和の名曲を、小芝居を交えて歌う名曲劇場を盛り込んだ歌謡オンステージ「みやまつり 2019」。三山は「初めて石松を演りたいと自ら申し出ました。皆さんに楽しんで笑顔になって頂きたい」と話していた。19日まで。10日は休演。

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パワーアップした殺陣(左)と長編歌謡浪曲「決斗高田の馬場」を歌う


 3年連続の座長公演である。芝居・歌謡オンステージ共に三山ひろしは「前回よりもパワーアップした舞台を見てもらいたい」と、2部の歌謡ショーで観客に呼びかけた。
 パワーアップのひとつが芝居で見せた殺陣。1回目の座長公演が弥次喜多、2回目は捕物帳、そして今回の侠客モノと、いずれも時代劇である。ところが劇中の殺陣に割く時間は、三山が演技で見せる息切れするほどに、今作がはるかに多くなっている。

 しかもそれだけではなく「今までの太刀回りはソフトだったが、初めて人を斬るといったシリアスなシーンが加わりました」(三山)というから、変化は大きい。

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シリアスなシーンも

 ふたつ目は歌謡オンステージで見せた名曲劇場での衣装の七変化だった。
 「男はつらいよ」「高校三年生」で始まるそれは、トランクを持っフーテンの寅さんスタイルで啖呵売を見せたり、詰め襟の学生服で舟木一夫になったり、さらには真っ白なスーツに身を包み帽子を被るオシャレな沢田研二を真似て「勝手にしやがれ」を披露するなど、懐かしい歌を聴かせるだけでなく、観客を存分に魅せて楽しませていた。

 「終演後の握手会では、良かったよ、といった声をたくさん頂きました」と三山。

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芝居では得意のけん玉も披露する

 大先輩の北島三郎の背中を追いながら、過去2度の新歌舞伎座での座長公演を頑張ってきたという三山。「男が男に惚れる芝居、しかも威勢が良くて明るくて、さわやかな石松を演じてみたい」と、劇場に求められて初めて提案したのが今作なのである。
 初日終演後に三山は「北島さんとは一味違う、三山ならではの石松が出来上がった」と、話していた。

 このところ三山には男性ファンが多い。それだけに、今年8月に亡くなった師匠で作曲家の故中村典正も彼に「男が惚れる歌や芝居をやるべきだ」と常々話していたという。
 その師匠には「自分の持てるものを全部出し切って、皆さんに見てもらい、生きる力になるとか、元気になってもらおうと頑張りました。これからもさらに上を目指していきます、と報告したい」としながらも、「師匠は辛口な人でしたから、(今日の)出来栄えはまだまだやな、と言うと思いますが」とも。

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ラストは鳴子を打ち鳴らして華やかに「ひろしの故郷自慢ぜよ」

 歌謡ショーのクライマックスになるオリジナル曲のコーナーでは、今年7月にリリースした「望郷山河 感謝盤」から「望郷山河」カップリングの「杉の大杉」も披露。

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高知県のイメージキャラクター、くろしおくんが応援に駆け付けた

 期間中、ゲストにクロマチックハーモニカ奏者の岡直弥・南里沙が日替わりで出演している。童謡や三山の「四万十川」などを聴かせてくれる。
 また初日には、三山が観光特使を務める高知県のイメージキャラクター、くろしおくんも応援に駆けつけて「三山さんをよろしく。高知はカツオのタタキが美味しいので、ぜひ遊びに来てね」と、アピールしていた。


[三山ひろし オフィシャルサイト]
http://h-miyama.migan.co.jp
[三山ひろし 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/miyama/whats.html
[三山ひろし 新歌舞伎座]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20190901.html








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