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永井みゆき・小桜舞子・山口瑠美のテイチク3人娘が新曲など披露   イオン京橋専門店街「春の演歌祭」 [イベント]

永井みゆき、小桜舞子、山口瑠美のテイチクエンタテインメントの女性歌手3人が出演した「春の演歌祭」(主催・イオン京橋専門店街)が、2019年3月30日、大阪市都島区のイオン京橋店で開かれた。沢山のファンが詰めかけ、販売コーナーでは用意されたCDの中には完売するものもあった。

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左から小桜舞子・永井みゆき・山口瑠美のテイチク3人娘


 永井みゆきのオープニングはやはり、すずめコールに迎えられた「大阪すずめ」。最新曲「吉備路きびじ ひとり」(2018年5月)のカップリング曲「洲崎みれん」では客席を回った。そこには両親や同級生の姿も。メイン曲の「吉備路ー」は岡山・吉備路が舞台。道ならぬ恋を歌った旅情演歌をアピールした。

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永井みゆき


 この日の出演者の中では1番の後輩になる小桜舞子は、18年12月に出した「他人傘」で、1曲1曲増していく艶っぽい歌声を聴かせた。前々作「女の雪国」全曲集2019の中から「母娘(ははこ)じょんがら」も。彼女のグッズと言えば<オリジナルうちわ>が知られている。新曲購入客にプレゼントしていた。

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小桜舞子


 久々の大阪という山口瑠美にはルミちゃんコール。19年2月に出した「恋ひととせ」と、自身で詞を書いた同カップリング2曲を披露した。その1曲「この道」は15歳で上京して以来、ずっと東京で一緒に生活する母親を歌った。もうひとつの「お酒の歌」は自らも大好きな酒を、父親との思い出酒も盛り込んで歌った。

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山口瑠美


 3月31日には竹島宏(テイチクエンタテインメント)のスペシャルライブが開かれる。







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第174回KOBE流行歌ライブ、HANZO・辰巳ゆうと・朝花美穂・神川しほが出演 神戸・新開地 [ライブ]

朝花美穂(徳間ジャパンコミュニケーションズ)20歳、辰巳ゆうと(ビクターエンタテインメント)21歳。2019年3月28日、若々しい新人歌手の登場に第174回KOBE流行歌ライブの会場は沸き返っていた。共に18年にデビューしたばかりで、目下、人気は急上昇中である。朝花は3月6日に出した「出世街道旅がらす」を、辰巳はライブ前日の27日にリリースしたばかりの「おとこの純情」を披露した。トリを務めたHANZO(テイチクエンタテインメント)はバラード「人生の晩歌」を歌い上げた。PRコーナーには地元・神戸出身の神川しほ(同)が最新曲「宝塚のおんな」を歌った。

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第174回KOBE流行歌ライブの出演者たち


 去年5月にデビューした朝花美穂は、そのデビュー曲「なみだの峠」から、地元鳥取県の名峰大山の開山1300年記念曲にもなった「伯耆大山」さらには去年10月9日の誕生日に東京都内で開いたバースデーライブで、師匠の宮下健治と歌った「浅草姉妹」(こまどり姉妹)を客席を回りながら聴かせた。

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朝花美穂

 デビュー第2弾の新曲「出世街道旅がらす」は男歌。大好きな大衆演劇の世界を彷彿させる歌の内容に、彼女は大いに乗って歌い、ラストは見栄を切って見せると、客席からは大きな拍手が送られていた。


 大阪府藤井寺市出身の現役大学生歌手の辰巳ゆうとは、去年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞している。3月27日にはセカンドシングル「おとこの純情」(A・Bタイプ)を出したばかりで、今回はまさに関西への凱旋出演となった。「日本一大好きな神戸・新開地で歌わせてもらい幸せです」とファンサービスする一幕も。

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辰巳ゆうと

 ステージでは新曲のジャケット写真と同じ衣装で登場。「大阪ラプソディ」を歌って、客席をまわり観客とハイタッチで歌手・辰巳ゆうとをアピールしていた。「おとこの純情」は、客席から<ゆうとコール>を受けながらの熱唱。


 ハンゾーさ〜んの呼び声でステージに迎えられたHANZOは「年間240回は各地でライブをおこなう」といった人気者。この日のライブ前日には三重でやはりライブだったという。2001年からシンガーソングライターとして活動を始めた。2010年に「てっぺん」でユニバーサルミュージックからメジャーデビューしている。

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HANZO

 この日は代表曲の「心花」から、テイチク移籍第1弾の「東京ダンシングナイト」最新曲の「人生の晩歌」同カップリング曲の「眠りつく・・まで」などを聴かせた。

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神川しほ

 神川しほは、神戸市出身。18年11月に出した「宝塚のおんな」のほか「木津川しぐれ」などを歌った。








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たくみ稜(日本クラウン) 4.22 リリースの「雑魚」 予約キャンペーン  大阪・ミヤコ瓢箪山店 [イベント]

たくみ稜33.jpg◆日本クラウンの歌手、たくみ稜が2019年3月29日、大阪府東大阪市のCDショップ、ミヤコ瓢箪山店で、4月24日に発売する新曲「雑魚(ざこ)」の予約キャンペーンを行った。





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 「雑魚」は作詞が及川眠子(ねこ)。極めると勝ち、死ぬまでにはまだ間に合う、羨むな・妬むな、どんでん返しの時を待て 〜 などの言葉が並ぶ。人生の応援歌で「聴く人を奮い立たせることにつながり、自分を雑魚と思って歌って我が身に重ね合わせている」と、たくみ。

 今までたくみは主にムード歌謡を歌ってきた。前作では内山田洋とクールファイブ時代のメロディーのような楽曲であった。しかし今作では「それらを一度すべて捨てて、新しいスタイルを目指した」のである。

 作曲は杉本眞人、編曲は矢野立美。カップリングの「なんぼのもんや」も、同じメンバーによる制作である。大阪弁が入ったバラードタッチの、これも応援なのだろう。

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ファンを前に新曲「雑魚」を歌うたくみ稜


 この日のキャンペーンでは「雑魚」「なんぼのもんじゃ」を歌って、新曲をアピール。歌唱後は早速、たくさんの人が並んで予約をしていた。特典のツーショット写真撮影とサイン会にも長い列が出来ていた。

 予約キャンペーンは3月23日から大阪府内で始まった。今後、東京・名古屋など各地で展開して、発売後の5月には再び大阪で歌唱キャンペーンなどを行う。

 たくみは「雑魚の意地を見せてやる」と、この新曲にかける意気込みを見せた。


[たくみ稜 オフィシャルサイト]
https://www.m-plus-ryo-takumi.com/
[たくみ稜 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takumi/whats.html








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はやぶさ(ビクターエンタテインメント) 「ルビーの指環」「夏の日の1993」 など昭和・平成を彩る8曲収録「歌謡カヴァーソングス2」 5月には水森かおりの新歌舞伎座特別公演 [インタビュー]

◆新世代歌謡グループのはやぶさが、昭和と平成を代表する名曲をカバーしたアルバム「歌謡カヴァーソングス2」を2019年2月にリリースした。デビュー8年目に入った彼らが出す2枚目のカバーアルバムであるが、今回は演歌から歌謡曲、Jポップと次の世代に歌い継ぐ8曲を彼らの声で伝える。4月には箕面劇場で、5月は新歌舞伎座と劇場出演も相次ぎ、はやぶさは日々、変身中である。

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はやぶさ


 はやぶさのカバーアルバムの第1弾はムード歌謡曲を揃えたが、今回は「岸壁の母」(菊池章子・二葉百合子)「祝い船」(門脇陸男)「あずさ2号」(狩人)などの演歌・歌謡曲から、Jポップの「夏の日の1993」 (Class)まで、2人組の歌手の作品中心に8曲を収録している。
はやぶさ・カヴァーソングス2.jpg 収録曲のうち6曲はグループリーダーのヒカルとヤマトが一緒に歌っているが、伸びのある高音が真骨頂のヒカルは「祝い船」を、ヤマトは持ち前の低音で「ルビーの指環」(寺尾聡)をと言った具合にソロで聴かせる楽曲も揃えている。

 「歌い方がすぐに演歌になってしまうんです」というヒカルは「夏の日の1993」 の収録には苦労したようだ。
 「聴いたことはありましたが、歌ったことがなかったので、演歌との違う歌い方などをボイストレーニングの先生からレッスンを受けました」

 それでも2人は「どれを歌っても同じになることは避けて収録しました」と、新たなアルバムへの意気込みを見せた。

■10日間の新歌舞伎座公演

 5月4日から13日までは大阪・上六の新歌舞伎座での「新歌舞伎座開場60周年記念 水森かおり特別公演」に出演する。水森をはじめ椎名佐千子、岩佐美咲といった同じ事務所の先輩歌手とも、芝居と歌で共演である。
 これより先、3月9日から18日は明治座で同じ水森かおり特別公演にも出演しており、新歌舞伎座では一味違ったステージを見せてくれそうである。

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 芝居での2人の役柄はヤマトが水森の従弟役で、ヒカルはヤマトの親友といつた設定。
 「芝居は初めてのことも多く、色んな方に応援してもらっています。とくに水森さんには出番をチェックしてもらうなど、助けてもらっているので安心してステージ集中できます」

 このところ劇場生活の多いはやぶさだが、新歌舞伎座の前の4月7日には大阪・箕面市の箕面温泉スパーガーデン箕面劇場で「箕面天空 歌のコンサート」に出演する。
 4回目の出演で、昼夜2回公演をする。はやぶさは「昼夜それぞれ別の内容をお見せするようにしています。ご期待ください」と、張り切っている。

 1月に東京で開いたコンサートでは、ヒカルの実生活をヒントにヤマトが書いたコントを2人で演じて、会場を大いに笑わせたという。箕面劇場での再現も期待したい。



タイプA・箕面天空 歌のコンサート編


タイプB・新歌舞伎座開場60周年記念 水森かおり特別公演編


[はやぶさ オフィシャルサイト]
http://8823.click/
[はやぶさ ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A023877.html








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和田青児(日本クラウン) 「おもかげ」 3作連続の自作曲 ファンのニーズを取り入れた曲作りで人気度上昇 [インタビュー]

和田青児.jpg◆日本クラウンの歌手、和田青児が2019年2月に出した新曲「おもかげ」は、前々作から3作連続して彼自身が、星つかさのペンネームで作詞・作曲した作品である。「自分のカラーが確立されてきた」と自信を強めるが、その陰には歌う人たちの好みに耳を傾けてきた真摯な取組みがある。テレビで聞いた実業家の言葉を参考にした曲作りから生まれた作品は今、ファンの高い支持を得ようとしている。










 切ない別れを歌った「おもかげ」は、「望郷縁歌」「哀愁子守唄」と続いた前2作品とは違う。和田青児にとっては今までになかったテーマである。
 ところがキーとテンポ、さらにはいずれも5行詞であることなど、ヒットした今までの2作品を踏襲したところもあり「支援してくれたファンが期待するカラーを残した」のが今作でもあった。

和田青児・おもかげ.jpg 「おもかげ」とカップリングの「故郷が呼んでいる」は、共に作詞と作曲が星つかさ、編曲は石倉重信である。「望郷縁歌」から3作続く自作曲である。
 ここ数年でギターと譜面を書くことを覚えたこともあって、オリジナル曲をいくつか書きためていた。2015年に出した「男の懺悔(ざんげ)」のカップリング曲「心 〜こころ〜」で、自ら作詞・作曲した作品を初めて世に送り出した。以来、今作まで11作品がリリースされており、和田青児は誰もが認めるシンガーソングライターなのである。

 和田がこれまで歌ってきた作品の中には、今作のような別れをテーマにした悲恋ものは少なかった。どちらかと言えば、前向きに周りを元気にしてくれる作品が主流だった。今年7月には50歳になることから「『おもかげ』のような、切ない歌にも向き合っていかなければ」と、新しい引き出しを作った。

 1番の2行目に ♪ 赤い花 赤い花 〜 と、同じ言葉を2回繰り返す部分がある。言葉は変わるが、2番3番にも同じ繰り返しがある。聴いていて心地が良くなる箇所でもある。
 「楽曲を作る際には自己満足にならないことを心掛け、歌う人に喜んでもらえるように書くように務めています。カラオケ発表会にゲストで招かれた時などは、歌う人の好みのを探るヒントになります」
こうした積み重ねがヒット作につながっているようである。

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 北島三郎の北島音楽事務所に23年間、独立して8年になる。北島の下では「歌うこと学ぶと共に、ピアノ前に座る先生の姿を見て歌を作ることを勉強した」という。当時はレコーディングも1日で終わらず、デビュー曲の「上野発」は3日間にも及んだ。
 レッスンでは歌詞を1行ずつ北島が歌う通りに歌っていく。「真似ないとOKが出ない」から、自然と歌は似てくる。

 今、和田は「売れる歌よりも喜んで歌ってもらえる作品作りにこだわっていきたい。そうすれば後から自然と売れてくる」と考える。
 これは、すかいらーくの創業者の1人として知られる横川竟(きわむ)の言葉を参考に、自ら考え出した作品作りのためのガイドラインである。
 「レストランも歌(CD)の世界も同じなんですね。買ってくれる人のことを考えると、良いものが出来ます」
 ファンの声に多く耳を傾け続けているのも、そのためなのである。





[和田青児 オフィシャルサイト]
http://www.seiji-wada.com/
[和田青児 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/wada/whats.html








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水森かおり(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 5月4日から大阪・新歌舞伎座で初の座長公演 24年前にデビュー当日を迎えた記念の大阪で芝居と歌の10日間 [舞台公演]

水森かおり.jpg◆徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、水森かおりが大阪・上六の新歌舞伎座で初の座長公演を行う。2019年5月4日初日の新歌舞伎座開場60周年記念の「水森かおり特別公演」。1部が池田政之作・演出の「東京そば屋人情物語 にぃねえちゃん!」で、加藤茶・大信田礼子らが共演。2部は水森の新曲「高遠さくら路」をはじめ、去年のNHK紅白歌合戦での歌唱曲「水に咲く花・支笏湖」などを歌う「水森かおりコンサート in 新歌舞伎座」。気心の知れた椎名佐千子、岩佐美咲、はやぶさのヒカル・ヤマトらも出演する。5月13日まで。







 2019年3月9日から18日まで、同じく座長を務めた東京・明治座特別公演に続いて、5月4日から大阪・新歌舞伎座での初座長公演に挑戦する水森かおりは「緊張はしていますが、大先輩に助けられているので心強いです」と開幕を楽しみにする。1995年9月25日のデビュー当日を大阪で迎えただけに「大阪は私の旅立ちの地であり、より気持ちが引き締まります」とも。

水森かおり新歌舞伎座特別公演 ・小.jpg 演し物は明治座での公演とほぼ同じ。1部は東京オリンピック前夜の1963(昭和38)年の東京・人形町にあるそば屋を舞台に繰り広げられる人情物語。水森の役は、おっとりとした2番目の姉・にぃねえちゃん。駆け落ちをした姉に代わって店の存続に関わる危機を、周りの人たちの応援をもらって乗り切っていく。

 同じ長良グループの後輩歌手、椎名佐千子・岩佐美咲が妹役で、はやぶさのヒカル・ヤマトの2人も出演する。実際の水森とは少し違う性格のようであるが「芝居は現代劇で分かりやすく、気楽に楽しんでもらえます」と話す。

 明治座の公演では妹を気にかけアドバイスするなど、しっかり者の姉を演じていた水森はプライベートでは2人姉妹の妹。
 「かつてはお姉ちゃんに怒られたこともありましたが、その時の姉の気持ちってこんなものなのか、と感じることが出来ました。姉妹って喧嘩をしても心の底ではつながっていて、助け合うところがあります。芝居では自然体で伸び伸びと出来ました。お姉ちゃんも良いもんですね」と水森。

 実生活では妹である彼女も、性格は面倒見の良いところがあるといい、子供の頃には大人になったら保母になる夢を見ていたこともあった。来年には歌手デビューして25年になるが、事務所では先輩と後輩に挟まれて「中間管理職のようです」と笑う。

 出演者も明治座公演と同じである。ただ、それぞれが自宅からの通いだった東京と違って、新歌舞伎座では公演期間中はホテル住まい。どこか合宿の雰囲気もあり「お好み焼きなど美味しいものを食べに行こう、と今から楽しみにしています」とも。

水森かおり・高遠さくら路A.jpg 2部の歌謡ショー「水森かおりコンサート in 新歌舞伎座」は約75分。椎名佐千子、岩佐美咲、はやぶさのヒカル・ヤマトと5人で助け合いながらのステージである。水森は新曲「高遠さくら路」のほか、去年の紅白歌合戦で歌った「水に咲く花・支笏湖」をそのステージで着たそのままの衣装で歌う。
 劇場コンサートのために、1部の芝居の内容を元に麻こよみが詞を、弦哲也が曲を書いた未発表曲「笑顔の向こうに」も披露する。この歌で「周りの沢山の人たちに支えられることで、私たちは元気になれる」(水森)ことをアピールする。

 2019年1月の発売の「高遠さくら路」は、4月1日付けのオリコン演歌チャートでも4位にランキングされるなど、高い人気を維持している。この歌を聴いた女性ファンの中には「涙が出ました」と感想をもらす人もいるほどで、水森は「独特の切なさを感じさせてくれる詞とメロディー、それにアレンジも泣ける旋律です」とアピールする。







[水森かおり オフィシャルサイト]
https://www.nagarapro.co.jp/top/artist/artist.php?id=5
[水森かおり 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/mizumori.html








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第1回WARAKASUライブ、入山アキ子とWARAKASUの歌手3人が楽しくコラボ 大阪・西天満 [ライブ]

みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)福島はじめ(日本クラウン)三浦潤といった音楽事務所WARAKASU(大阪市)のメンバーと、マドンナに迎えたテイチクエンタテインメントの歌手、入山アキ子が歌と楽しいトーク・ゲームを楽しんだ「第1回WARAKASUライブ」が、2019年3月24日、大阪市北区の西天満ビルにあるライブスペースで開かれた。

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第1回WARAKASUライブの出演者が勢ぞろい


 WARAKASUメンバーの3人とマドンナがコラボしてのライブには、それぞれのファンが各地から集まって歌とトークを楽しんだ。

 赤と黒の<悪女ドレス>に身を包んだ今回のマドンナ、入山アキ子を挟むようにみやま健二、福島はじめ、三浦潤がステージに勢ぞろい。それぞれが最新曲など歌ってから、入山の「悪女の季節」にあやかって、観客を交えての<悪女度チェック>。

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悪女ドレスで歌う入山アキ子

 恋人に別れを切り出された時の対応は? 好みのタイプのメンバーはだれ? などの質問の総合得点で<悪女度>を測るというもの。
 結果は・・・満点を獲得した入山はやはり正真正銘の<悪女>に認められて会場の笑いを誘っていた。

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みやま健二
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福島はじめ
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三浦潤

 マドンナの入山が「悪女の季節」を、みやまは「能登の灯祭り」福島と三浦も「女の時雨」「函館から東京へ」と最新曲を聴かせると共に、入山は師匠の鈴木淳の門下生八代亜紀の「おんなの夢」三浦がアニメソングにムード歌謡と出演者それぞれがカバー曲も披露した。

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観客にインタビューする司会の内本いさおさん.jpg
悪女度チェックのコーナーでは新人司会者・ウッチーによる観客インタビューも

 メンバーのコラボコーナーでは、福島と三浦がギターとペルーが発祥とされる箱型の打楽器・カフォンで「ラブユー東京」を演奏したり、入山とみやま・福島はジャンケンや早口言葉、イントロ当てなどのゲームで会場を沸かせた。

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福島はじめ・三浦潤の楽器コラボ.jpg
楽しいコラボコーナーも

 マドンナコーナーでは入山が、今度は和服に着替えて「悪女の季節」「ザンザ岬」「紀淡海峡」などオリジナル曲や「二人でお酒を」をカバーしてファンを喜ばせていた。和歌山からやって来た女性は前々日の和歌山キャンペーンから引き続いての参加。「とても楽しかったです」と、キャンペーンでは見られなかった入山の姿に満足していた。

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WARAKASUメンバーに溶け込んで悪女ぶりを発揮した入山アキ子

 入山は3月、台湾ツアーに続いて和歌山・大阪キャンペーン、そしてこの日のライブといった具合に、3月は1日も休まずに歌っている。今日25日から3日間は山口県で歌うというハードスケジュールぶり。
 その入山は「死ぬこと以外はかすり傷と思って、今まで10年間頑張ってきました。入山アキ子の歌を聴いてもらうために、これからも歌い続けます」と話してたくさんの拍手をもらっていた。


 次回のWARAKASUライブは6月22日に開かれる。マドンナは未定。


[WARAKASU オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/








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入山アキ子(テイチクエンタテインメント) 「悪女の季節」大阪キャンペーンスかスタート  悪女体操も披露 [イベント]

◆テイチクエンタテインメントの歌手、入山アキ子が2019年3月23日、大阪府内のカラオケ喫茶店など4店で、新曲「悪女の季節」をPRする歌唱キャンペーンを行った。赤と黒の<悪女カラー>の衣装に身を包んだ彼女は、行く先々で拍手で迎えられ「デビューからこれまで、日本女性らしい主人公を歌ってきましたが、今回は悪女と親戚になりました」と新曲をアピールしていた。

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カラオケ ソアレ

 台湾、東京、和歌山と休む暇なく大阪へ乗り込んだ入山アキ子は、この日、大阪市内2店、大阪府門真市内2店の計4店で歌唱キャンペーンを行い、シングル「悪女の季節」アルバム「入山アキ子2019年全曲集」を勧めた。
 大阪市東淀川区のカラオケソアレでは、腕を上げたり回すなど健康作りを目的に女子栄養大学の金子嘉徳さんが考案した「悪女体操」も披露。「悪女になってみるのも意外と楽しいものですよ」と、10年前に歌手デビューする前は防衛医大病院の看護師を13年間経験したことを生かして健康指導もしていた。

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カラオケ心

 「大好きな入山さんがやって来る」
 大阪市大正区のカラオケ心のマスターは、前日までに散髪を済ませるなど、いつも以上に身だしなみを整えて、入山の来店を待ち受けていた。
 入山が「悪女の季節」カップリング曲「大事な人だから」和歌山を歌った「紀淡海峡」などを歌うと、マスターをはじめ来店客は大喜び。全員で記念写真の撮影も。

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カラオケ嘉代

 大阪府門真市のカラオケ嘉代は午後8時からのスタート。これが売れなければ歌手を辞めなさいーと師匠の作曲家、鈴木淳から言われて歌ったテイチクデビュー曲で、今でもたくさんの人たちに歌われているのが「ザンザ岬」。これを歌うと店内は絶好調。
 同曲は「入山アキ子2019年全曲集」にもオリジナルカラオケと共に収録されている人気曲。

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カラオケスナックおしろいばな

 4ヶ所目は同市内のカラオケスナックおしろいばな。ここでもアルバムは人気。シングルと一緒に購入する人もあるなど「悪女の季節」前作の「知床岬」などを歌った。

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♪ いまどき未練は男のものらしい~ と、大阪キャンペーンで歌う入山アキ子


[入山アキ子 オフィシャルサイト]
http://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/








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日高正人(夢レコード)、パワフルに歌った75歳 未発表曲「男の遠吠え」も披露 兵庫・尼崎でディナーショー [イベント]

◆身長175センチ、75歳の歌手、日高正人が2019年3月21日、兵庫県尼崎市のホテルヴィスキオ尼崎でディナーショーを開き、パワフルな歌声を響かせた。最新曲の「木守り望郷歌」(2016年)や未発表曲の「男の遠吠え」など全10曲を歌った。ゲスト出演のテイチクエンタテインメントの秋山涼子、北沢麻衣(ホリデージャパン)榊あけみ(アスタエンタテインメント)も最新曲を披露した。

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 鹿児島県屋久島出身でデビュー49年目の日高正人。地元鹿児島では南日本放送ラジオで毎週日曜日に放送する「銀座ナマナマ天文館」で、番組開始の1993年から16年間パーソナリティを務める元気ぶり。

 ディナーショーはオープニングの「ダニー・ボーイ」から、♪ もう少し生きていいですか 〜 と歌う「人生山河」(2013年、日本クラウン)まで7曲を一気に歌い上げ「50年歌い続けて来られたのは、多くのファンの皆さんの支えがあったからこそ」と、感謝の気持ちを示した。

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 今年3月4日の誕生日で96歳を迎えたという母親は「息子が<紅白歌合戦>に出場するのかを楽しみに、ずっと応援をしてくれています」と夢の実現に向けて、シンガーソングライターの杉本眞人作曲の「母・・・歳月の河を越えて」(2010年、ホリデージャパン)を聴かせた。

 日高が今の時代に歌い継ぎたいという最新曲「木守り望郷歌」(作詞・喜多條忠、作曲・小田純平、夢レコード)は、日高が「思いやりの心」の大切さを込めて歌う1曲。CDには「母・・・歳月の河を越えて」も新たに収録されている。

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 アンコールには未発表曲の「男の遠吠え」(作詞・田久保真見、作曲・真白リョウ)で応えた。CD発売は未定の作品だが日高は「これのヒットに期待をかけたい」と話していた。


■3人のゲストも熱唱

 ゲストの秋山涼子は一途な女心を表した新曲「命ささげます」など4曲を、客席を回りながら歌った。北沢麻衣「真っ赤なワイン」など3曲を、5月26日には大阪・ドーンセンターでライブ「杉本眞人を歌う」に出演することもアピール。

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秋山涼子(左)と北沢麻衣

 奄美大島でバスガイドを務めるという榊あけみは、奄美地方に語り継がれる悲恋物語を歌にした「サガリバナ」など3曲を歌った。

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榊あけみ


[日高正人 オフィシャルサイト]
http://www.hidaka-masato.com/
[日高正人 木守り望郷歌・夢レコード ]
http://www.yume-gr.jp/yumerecords/YZYM-15035.htm
[日高正人 人生山河・日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/hidaka/discography.html








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第271回大阪発流行歌ライブ、浅田あつこ・山口ひろみ・天草二郎・山本和恵が出演 [ライブ]

第271回大阪発流行歌ライブが2019年3月20日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれた。出演したのは浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)山口ひろみ(テイチクエンタテインメント)天草二郎(日本クラウン)山本和恵(ウイングジャパン)の4人。それぞれ最新曲を披露した。

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第271回大阪発流行歌ライブの出演者たち


 デビュー25周年を迎えている浅田あつこは、その記念曲「いさりび鉄道」(2018年12月)の舞台、北海道で3月29日からキャンペーンを行う。この「いさりび鉄道」は、五稜郭駅 ー木古内駅間を走るJR旧江差線を引き継いだ第3セクター、道南いさりび鉄道の海沿いの情景が歌われている。同30日には札幌のホテル、ジャスマックプラザでライブを開き、4月1日にはファンと一緒に同鉄道に乗る予定である。

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浅田あつこ

 カップリング曲の「河内のおとこ」「蒼い海峡」なども歌った。


 山口ひろみはデビュー17年。デビュー曲「いぶし銀」から新曲「最終出船」まで5曲を歌った。18年11月に出した「最終出船」は去って行く男性が乗る船を裸足で走って追う、女の激しい情念を歌っている。それをアピールすると共に、カップリング曲「心の糸」も「とてもいい曲なんです」とも。

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山口ひろみ

 この日は彼女のお気に入りの「その名はこゆき」(2012年)も聴かせた。もとは師匠の北島三郎の「ひとすじ」(2007年)のカップリングとしてリリースされたものだったが、どうしても歌いたい、という山口の願いが叶えられたものである。


 熊本・天草市出身の天草二郎は作曲家、故・村徹の弟子。大阪などでの会社員生活を経て、20歳の時、無一文で上京し船村の門を叩いた。約10年間、内弟子生活を過ごすが、歌のレッスンはなく、14年前にデビューするまでは「歌手になれるとは思わなかった」という。去年4月に出した師匠の遺作「天草情歌」を歌った。約30年前に出来上がっていたが「先生が亡くなる1年前にお前に歌わせたい、と残してくれた」といった作品。

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天草二郎

 デビュー曲「天草かたぎ」なども歌った。


 <すいせん曲コーナー>には京都・舞鶴市出身の山本和恵が、今回、大阪発流行歌ライブ初出演。1995年に歌手デビューして、最新曲の「愛は刹那に」などを歌った。彼女はこの作品をはじめオリジナル曲の大半を自らで作詞している。多くは「人生、家庭に関するもので、思いついた言葉をレシートの裏にメモして、財布に仕舞っています」と作詞の舞台裏も披露。

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山本和恵

 5月26日には舞鶴市浜の舞鶴市商工観光センターで恒例のコンサートを開く。ゲストは山田壽一(ホリデージャパン)。



 次回は4月17日、出演は黒川英二(日本クラウン)松原健之(テイチクエンタテインメント)門松みゆき(日本コロムビア)山田壽一(ホリデージャパン)星乃由美(アスタエンタテインメント)。入場料は3000円に値上げされる。


[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/








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山口ひろみ(テイチクエンタテインメント) 「最終出船」  女性の悔しく切ない想いをぶつけて歌う哀愁演歌   レコ―ディンクに4時間半   映像シーンを再現させる作品 [インタビュー]

山口ひろみ2.jpg◆テイチクエンタテインメントの歌手、山口ひろみが2018年11月に出したシングル「最終出船」(作詞・麻こよみ、作曲・岡千秋、編曲・南郷達也)は、レコーディングに約4時間半もかかった、彼女にとっては<難産>とも言える作品であった。カップリングの「心の糸」が、わずか30分で終了したのに比べると、大変な作業だったことが分かる。その理由は、従来の演歌とは違う主人公の性格表現に手間取ったからであった。彼女にとっては「17年歌ってきて初めて」の体験で、未だに完成形に至っていないという。



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 最終の船で去ってゆく男性を、主人公は坂道を裸足で、しかもつま先は凍り、髪の毛も振り乱しながら「どうしてなの、行かないで」と、悔しさを滲ませながら叫んで追いかける。
 従来の演歌の主人公なら、泣きながら船を見送る切なく健気な女性なのだが、この作品は大阪弁で言えば「私を置いていくなんて、なんでやねん」と叫ぶところであろう。

 レコーディングの前には、繰り返しレッスンも受けた。
 「最初は弱く歌っていたんですね。すると岡(千秋)先生が、全く良いところがない、もっと悔しさ辛さを前に出して歌いなさい、言われるんです」
 山口は何度も歌い直すが、一向にOKが出ない。
 思わず「しんどい(歌)ですね」と漏らすと、岡は「歌うということはしんどいもんなんや」と叱咤した。

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第271回大阪発流行歌ライブで歌う山口ひろみ

 この歌のサビでもある ♪ あなたなぜです 〜 は、今までならば「色っぽく歌っていたフレーズ」だったが、遠くへ届くように前へ前へと声を出す。
 さらに ♪ 髪が乱れて 〜 から最後の2行は「従来ならば押し殺していた感情を、入れ過ぎるぐらいに表に出して歌うように、と忠告されました」と山口。

 こんなに難航したレコーディングは初めてで、いつも明るく元気な彼女も「つい悲しくなって涙が出てしまい、とうとう泣いてしまった」一幕もあったほどである。

 山口に岡が楽曲を提供するのは久しぶりだった。その岡が「山口ひろみの殻を破りたい」と言って作ったのが、今作である。キー合わせの段階から、美空ひばりのキーを試すなど、いつも以上に力が入っていたようだ。

 それだけではなく「腕を大きく挙げて」など、珍しく岡は振り付けの指導まで行なっている。「こんなことは初めてでした」と、山口は驚く。
 その岡は「難しい歌だけど、これには低音から高音まで音域の広さ、感情表現の方法、コブシの入れ具合など演歌に必要な要素の多くが詰まっている<演歌の教科書>でもある。これを歌えると、どんな歌でも歌えるから頑張れ」と励ましの言葉も掛けている。

■新たなファン層獲得へ

 CDが発売されて約4ヶ月がたつ。それでも山口は「今なお課題がいっぱいで、ステージに立つたびに歌は進化しています」と、表現方法に工夫を凝らす。
 山口がそう話す「最終出船」だが、ドラマチックな歌に聴き手からは予想を超えて、なかなかの好評である。

 普段はまったく演歌を聴かないという20代の女性が「これを聴いて胸を掴まれ、涙が出てきました」と感想を漏らしたというが、演歌を聴かない人、カラオケを歌わない人が映像作品を見るかのように、ストーリーに惹きつけられるケースも少なくない。この歌ならではなのだろう。





[山口ひろみ オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/hiromi/
[山口ひろみ テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/yamaguchi/










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津吹みゆ(日本クラウン) 「由良川恋文」 鮎のようにきれいな心で待ち続ける健気に綴った恋文 京都・由良川が舞台 「望郷さんさ」のカップリング曲 [インタビュー]

津吹みゆ.jpg◆日本クラウンの歌手、津吹みゆが京都府北部を流れる由良川を歌っている。2018年10月に出したデビュー5作目の「望郷さんさ」のカップリング曲「由良川恋文」がそれである。宮下健治が作曲を、作詞は万城たかしである。福島県出身の<みちのく娘>の津吹はキャンペーン先で「どうして由良川なの、と質問を受けることも多い」のであるが、その理由は分からないと首をかしげて笑う。その姿はまったく<恋文>とは程遠いのだが・・・。


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 由良川は京都府の北、丹後・丹波地方を代表する河川であり、日本海へ注いでいる。朝霧で知られる由良川流域の街で、高校時代を過ごした記者にとっては郷愁を誘われる。
 そこを舞台にした「由良川恋文」を、デビュー5年目、23歳の津吹みゆが歌っているというので話を聞いてみたくなった。彼女とはデビュー前に大阪で偶然に会ったのが最初であったが、徐々に人気を高めている。

 由良川を舞台にした演歌・歌謡曲はいくつかあるが、福島県出身の津吹は由良川の名は初めて耳にするようだった。万城たかしの詞で宮下健治が歌うデモ音楽をもらうと「1番に出てくる ♪ 跳ねて身を焼く 鮎になり 逢いに行きたや 〜 とは、どのような気持ちなのか」と気にかかって仕方なかったようである。

 「それにデモで宮下先生が歌う声がとても素敵で、胸にグッときました。その気持ちとは、きっと清流に泳ぐ鮎のように、きれいな心になって逢いに行きたい、といった乙女ごころなのでしょうね」

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 由良川を代表する魚である鮎に万城は女性の恋心を重ねたのであろう。
 彼は野中さおり(徳間ジャパンコミュニケーションズ)のヒット曲「雪国恋人形」(1994年)や、去年、第51回日本作詩大賞に選ばれた福田こうへい(キングレコード)が歌った「天竜流し」(2018年)などを書いている。

 津吹の作品は、曲はすべて師匠の四方章人が書いてきた。今回初めてカップリング曲で宮下健治が担当した。作詞の万城たかしも初めてだった。彼はメイン曲と両方を受け持っている。
 新たな津吹みゆを作りたい想いがディレクターにあったのだろう。それが由良川とつながったのか。

 この詞はタイトルにある通り、想い人への<恋文>そのものであるわけだが、津吹は「中学の時に<恋文>を書いたことがあります」というものの、鮎の塩焼きの方が気になるように思えた。


[津吹みゆ オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/tsubuki/si.html
[津吹みゆ 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/tsubuki/whats.html







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竹川美子(日本クラウン) 「三年椿」 作詞家松井由利夫の遺作 詩情豊かな15周年記念曲 22日には東京でコンサートも [インタビュー]

竹川美子2.jpg◆デビュー15年になる 日本クラウンの歌手、竹川美子が、2019年3月22日、東京・渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホールで開く初のホールコンサート「美子と仲間達」で、同6日にリリースした新曲「三年椿」と共に落語家、古今亭志ん五から指導を受ける落語も披露する。新曲は23枚目のシングルで、初めて故・松井由利夫の詞を歌う。「レトロな昭和の情景が浮かんでくる」(竹川)という作品。恩師叶弦大が曲を書いている。


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 15周年を記念したコンサート「美子と仲間達」は、生バンドで「三年椿」やデビュー曲で代表曲の「江釣子のおんな」などオリジナル曲10曲余を歌うほか、民謡のメドレー、三味線による弾き語りも盛り込む。
 同時に見せ場の1つが、5分程度の落語の披露。出し物は「初天神」で、息子と父親のコミカルなやり取りを語る。同門の長谷川真吾、知里、六本木ヒロシも共演する。広島からは両親も応援に駆けつけるという。

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落語を披露する竹川=歌う王冠ライブで(2019.3.15)

 幸せ薄い女の切なさを歌い続ける竹川美子が今月6日に出したばかりの「三年椿」は、男性と別れて3年ぶりにふる里に帰った女性が主人公。捨て切れない想いを振り切ろうとする健気な女性を歌う。演歌好きにはたまらない<演歌の王道>を行く作品である。松井由利夫の美しい詞が情景を引き立てる。

 松井が生前、叶に預けていた詞に、竹川の15周年記念曲にと、今回、叶が曲を書いた。
 「美空ひばりさんのように、どっしりと大きく歌いなさい。さらに最後の2行はつぶやくように、島倉千代子さんっぽく可憐さを出して、と叶先生から注文されて驚きました。結局はレコーディングでは竹川美子っぽくなってしまいましたが」

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大きく可憐に「三年椿」を歌う

 大物歌手を手本に、と言われた竹川だったが「覚えやすいメロディーだけに、歌いやすいのでは・・・。最初に大きく歌うと、あとはスッーと入っていけます」と、歌う際のポイントも説明してくれた。


 カップリングの「いのちの鎖」も、松井由利夫作詞、叶弦大作曲、そして編曲は蔦将包である。やっと巡り合えた幸せな作品を歌う竹川は「詞を読んで涙がポロポロと出てきたんです。こんな事って初めて。分かりやすい詞で、簡単に歌の世界に入っていけました」と、ようやく笑顔で歌える楽曲をもらって嬉しそうであった。

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 彼女はデビュー曲の「江釣子のおんな」以来、決して結ばれない恋に苦しむ女性をずっと歌ってきた。本人もきっとそうだろうと、聴くものを錯覚させてしまうかのように。
 そうした想いは「三年椿」でも十分に感じられるのだが、真逆に「いのちの鎖」はイントロの鐘の音が表すように、幸せいっぱいに包まれた作品なのである。その歌は、15年のキャリアと心境の変化が、彼女に自信を持たせた結果でもあるようだ。


 そんな竹川は15周年を迎えられたことの喜びを「皆さんへの感謝の気持ちを大切に、1歩1歩前進して歌の財産を増やして、お見せできるようにしたいです」と、話していた。






[竹川美子 オフィシャルサイト]
http://www.havmercy.co.jp/takegawa/pg313.html
[竹川美子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takegawa/whats.html









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林よしこ(ビクターエンタテインメント) スプリングミニライブ 「君の手を」など全19曲歌う 大阪・京橋/ベロニカ [ライブ]

◆橋幸夫とのデュエットによる最新曲「君の手を」を歌うビクターエンタテインメントの歌手、林よしこが、2019年3月16日、大阪・京橋のライブレストラン、ベロニカで「スプリングミニライブ」を開き、オリジナル曲と60〜80年代のヒット歌謡曲などもカバーした。

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スプリングミニライブで熱唱の林よしこ


 林にとって2度目のワンマンミニライブ。
 この日披露したオリジナル曲のトップを切って歌ったのは、島津ゆたかとのデュエット「いい男!いい女!」(キングレコード、1994年)。彼女はこの歌で晴れて歌謡界にデビューしている。その後、体調を崩してこの1曲で引退してしまった。

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 地元兵庫で母親が営んでいたスナックを手伝いながら、インディーズでCDを出して歌い続け、ボイストレーニングにも励み、2013年には徳間ジャパンコミュニケーションズから「春を抱いて眠りたい」でメジャー復活を果たす。

 ミニコンライブでは、徳間時代のこの曲とカップリング「ほっこり酒場」も聴かせた。

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 2016年には「淀川みれん」でビクターエンタテインメントに移籍。さらに18年には橋幸夫とのデュエット曲「君の手を」をリリースして、演歌歌謡曲チャートの上位にランキングされている。

 この日は橋のゲスト出演はなかったものの、ライブのラストでは「君の手を」を歌って、会場を沸かせていた。

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 林は、まだ両親が健在の頃、聴くとはなしに耳にしていた歌謡曲の中から高橋真梨子の「ごめんね」テレサ・テンの「別れの予感」や西田佐知子の「赤坂の夜は更けて」などをオープニングで聴かせ、アンコールでは平岡チカの「好きやねん大阪」も歌った。

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アンコールに応える

 途中、何度も涙を流したり、彼女特有の笑いを誘う場面を見せた林は「これからも1歩1歩、前へ進んで行き、このライブを機に3回4回と続けていきたいです」と話していた。

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クールなライブのはずが笑いもいっぱい・・・林らしい内容だった


[林よしこ オフィシャルサイト]
http://www.hayashiyoshiko.jp/
[林よしこ ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A025436.html







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第28回歌う王冠ライブ   新・司会に津吹みゆを迎えて長保有紀、竹川美子、モングン、中澤卓也が出演 [ライブ]

◆デビュー5年目、23歳の津吹みゆを新しく司会に迎えた「歌う王冠ライブ」(主催・WARAKASU)が、2019年3月15日、大阪・堂山のライブハウス、umeda TRADで昼夜2回開かれた。日本クラウンが協力するこのイベントは、3ヶ月に1度開かれている。28回目の今回は長保有紀、竹川美子、津吹みゆ、モングン、中澤卓也のいずれも日本クラウンの歌手5人が出演した。

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第28回歌う王冠ライブの出演者たち


 ベテランならではの貫禄の歌唱を聴かせてくれたのが長保有紀だった

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長保有紀

 1部はもず唱平作詞、弦哲也作曲の「人生(ブルース)」から新曲の「つよがり」までを聴かせると、2部では<はずき>のペンネームで自らが作詞した「露の花」「昭和流行歌」「虹の橋から」「つよがり」の4作品を披露するといった趣向を凝らしてみせた。大阪人らしい楽しい話術も交えて会場の人たちを楽しませていた。


 デビュー15年の竹川美子は、自らを語るには避けられないデビュー曲で代表曲でもある「江釣子の女おんな」から新曲「三年椿」までを歌った。

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竹川美子

 1部では先輩歌手の長保から譲ってもらったという着物、2部は新曲に合わせて淡い赤色の花椿柄の和服で登場。アルバム収録のオリジナル曲「白い朝」も聴かせた。落語家古今亭志ん五から指導を受けている成果も披露した。


 司会とともに歌も披露した津吹みゆは福島県出身。この日も歌ったデビュー曲はふる里を歌う「会津・山の神」

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津吹みゆ

 大阪ではラジオパーソナリティを4年間務めているだけに、司会も堂に入ったもの。新曲「望郷さんさ」のカップリングは、京都府北部の由良川を舞台に ♪ 跳ねて身を焼く 鮎になり 〜 と歌う「由良川恋文」。恋文より鮎の塩焼きが気になる彼女ではあるが。


 来日14年、日本での歌手デビュー13年、日本クラウンでは移籍8年目のモングン

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モングン

 クラウン移籍第1弾の「生きてる限り」から、前作の「黒の漁歌」新曲「北海じゃんじゃん節」まで、海を舞台にした彼の持ち味である威勢のいい歌を披露した。今作では家族・親子の固い絆を歌っている。今は全国キャンペーンを展開中で「新曲をじゃんじゃん歌って」とアピールした。


 ライブ初出演のデビュー3年目の中澤卓也も23歳。

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中澤卓也

ワクワクして臨んだステージでは新曲で4枚目のシングル「茜色の恋」と、同タイプBのカップリング「ゆびきり」を1部で、同Aの「東京タワー」を2部で聴かせた。森山直太朗の「サクラ(独唱)」の歌唱がきっかけでデビューとなっただけに、彼のさわやかな歌謡ポップスには、沢山の<たくや>コールを呼んでいた。


 この日の模様は4月20日と27日の2回に分けてJ:COM11chで放送される。







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真木ことみ(日本クラウン)   「恋散らしの雨 / あたたかい雨」  ふたつの雨が見せる切ない女性のドラマ [インタビュー]

真木ことみ2.jpg◆日本クラウンの歌手、真木ことみが2019年2月6日にリリースした新曲「恋ちらしの雨」は、カップリング曲「あたたかい雨」とともに、雨がキーワードである。発売日には東京・中野のCDショップで歌唱キャンペーンを行ったが、偶然にも空は雨模様。2曲とも雨がが重要な意味を持っているだけに、さい先のいいスタートであった。1ヶ月たった3月11日付けのオリコン演歌チャートでも16位にランキングされているなど、好調な売れ行きを見せている。










真木ことみ・恋散らしの雨.jpg 恋散らしー。聞き慣れない言葉だった。しとしとと静かに降る雨が、花びらを散らせていく光景に、恋の終わりを重ねている。真木は「まるで絵でも見ているかのような、日本の美しい情景を感じさせてくれます」と説明している。

 作詞は麻こよみ、作曲は徳久広司。この売れっ子コンビによる作品は、真木にとっては2作目になる。

 1番から3番まで、ラスト近くで 〈雨 雨 雨 雨 〉と雨が4つも続く。感情が高まるところでもある。「すべて違う雨を表現しており、最初は強く、次は弱く、再び強く、最後は色っぽくといった具合に表現を微妙に変えています」
 これはあくまでも真木の解釈による表現であり、正解はないという。
 「歌う方の気分で表現を変えてみてもいいですね」

 真木の声は太く「女性の優しさを表現するのは苦手」と自身で告白しているが、今作の「恋散らしの雨」では「徳久先生のメロディーによって角が取れて、優しさや柔らかさを表現できたように思えます。素の自分も出すことができました」と、レコーディングも短い時間で終えている。

 真木の「スッとレコーディングが終わると、歌い手としてはもっと違う表現ができるんじゃないかと思うんですよね」の言葉は、やはり歌い手であることを感じさせる。、


■心を癒す雨

 カップリング曲は「あたたかい雨」。バラード調の歌謡曲である。やはり雨がキーワードになっている。作詞は真木のマネージャーである浦千鶴子。真木に提供するのは3作目になる。作曲は鳥羽一郎の子息でシンガーソングライターの木村竜蔵で、真木にはこれが初めての作品になる。

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 「切ない歌なんだけど、不安なことや苦しみも、貴方と一緒ならば幸せに思えるでしょうといった歌なのです。癒されるメロディーで、繰り返し聴きたくなる楽曲です」

 演歌だとコブシや感情が入ってしまいがちだが、この作品では「それを入れないで歌うのがポイント」のようでもある。

 この歌の雨はタイトルの通りに、心を温かくしてくれる。一方のメイン曲の「恋散らしーー」では冷たい雨がしとしとと降るといった、2つは対照的な雨を表現している。






[真木ことみ オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/maki-kotomi/
[真木ことみ 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/maki/whats.html







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演歌ジャックス、4月放送分を収録   ゲストに初出演の北野まち子(キングレコード)とモングン(日本クラウン) [テレビ]

◆奈良テレビ放送やJ:COM11Chなどで放送する関西発の演歌番組「演歌ジャックス」の4月放送分の収録が、2019年3月13日、大阪市内で行われた。ゲストで初出演のキングレコードの歌手、北野まち子「こころの灯り」を、日本クラウンの歌手、モングン「北海じゃんじゃん節」を歌って新曲をアピールした。レギュラー陣では山田壽一が新曲発表リサイタル、MARIは改元記念のライブへの来場をそれぞれ呼びかけていた。

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 2018年11月にリリースしたデビュー30周年記念曲「こころの灯り」を歌った北野まち子は、平成元(1989)年に、「包丁一代」(作詞・いではく、作曲・岡千秋、編曲・前田俊明)でソニーからデビューして、今作が28枚目のシングル。まさに平成と共に歩んできたことになる。

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 新曲「こころの灯り」は、小さな幸せを支えに健気に生きる女性を歌う。
 「心の支えにしている人を思い出しながら、歌い聴いていただけたらうれしい」と北野。歌唱は「歌い急がないように、細かいフレーズを大事に歌うのがポイント」と、アドバイスもした。

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 プライベートでは女子プロレスや大相撲を観戦するのが趣味。「小さな人が大きな人に立ち向かっていく、その姿が好きなんです」


 モングンは2019年2月にリリースしたばかりの力強い「北海じゃんじゃん節」を披露した。前作に次いで海をテーマにしている。温かみを感じさせる歌であり、彼は「こういう温かい歌を歌って、皆さん幸せになってほしい」と、ブルーのジャケットが印象的な新曲を薦めていた。

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 メイン曲が男性らしい歌なら、カップリングの「雪の音色」は、女性らしい優しさを感じさせる作品。モングンは「歌詞の随所に女性らしさが詰め込まれています」と説明する。レコーディング当日に急きょセリフを挿入すことになり、彼が韓国語でつぶやいた内容がそのまま採用されている。

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 4月28日には新曲発表・カラオケ大会も。協賛するラーメンチェーンの天下一品の全店にそのポスターを貼り出している。





レギュラー出演者と歌唱曲

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MARI「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」

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小川リエ「浪花の一番星」

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山田壽一「日向恋しや」

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岩井都美子「なごり雪」「白い蝶のサンバ」

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Monet「笑顔の季節」

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岩本やすし・松坂笑理子「懐かしの同窓会」

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眞園みほ「みちのく恋綴り」

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司会: 小池史子(左)とファンキー・コバ


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
九州宮崎 12Ch 毎週月曜日 午前8時放送(再放送・月曜日~日曜日計10回)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/







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長保有紀(日本クラウン) 「つよがり」 馴染みやすい3連のブルース演歌 メイン曲2作目の自作詞 [インタビュー]

長保有紀.jpg◆日本クラウンの歌手、長保有紀が2019年2月6日に出した新曲「つよがりは」は、メイン曲とカップリング曲のいずれも彼女自身が「はずき」のペンネームで詞を書いたものである。作曲はシンガーソングライターの美樹克彦。はずきは長保の生まれ月である8月から取った、旧暦の8月の名称。タイトルは詞が書きあがった当初、もっと演歌っぽいものだったが、あれこれ変更して今のものに落ち着いた。カップリングの「虹の橋から」はペットの目線で書いた、これもはずき作品である。


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 長保が「歌詞は演歌だけど、3連のメロディーがお洒落」という「つよがり」は、語るような口調で歌うブルース演歌。まだ演歌という言葉がなく、流行歌と呼ばれていた時代から歌に馴染んできた彼女が歌いたかったのは、こんな作品なのではと思わせる。

 彼女はかれこれ20年以上も、着物に不倫ものと言った演歌を歌ってきた。「長かった。歌は世につれ世は歌につれ、と言いますが、今の演歌は決して世に連れていないよう思うんです」
 と長保が指摘するように、今、歌を聴き、歌う人たちの好みと離れて過ぎている。そこに投じられたのが「つよがり」だった。

 書き上げた詞に付けたタイトルは、曲が付くと「どうもしっくりとこなかった」(長保)ことから、変更することになる。曲調は演歌ではなく、かつての歌謡曲だったからである。色々考えた挙句、浮かび上がったのが、今の「つよがり」であった。


 ところが「歌詞の中には<強がる>といった言葉は出てくるが、タイトルの『つよがり』はまったく出てこないんですよ」と笑う。
 3番にある ♪ 無理に笑えば 尚つらい 〜 が強がりな主人公を連想させるのだが、タイトルも作品の重要な1部であり、設定は難しい。

 メイン曲を長保自身が作詞したのは、「露の花」(2017年)に次いで、これが2作目であるが、作詞家としての長保のキャリアは20年以上にもなる。これまではアルバム収録曲やカップリング曲が専らであった。
 新曲の表題曲となった「つよがり」は美樹が曲を担当した。長保と1年前に千葉での仕事で出会ったことがきっかけとなって実現した。

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 カップリング曲の「虹の橋から」は、長保が3年ほど温めていた作品である。詞はペットの犬や猫の目線で書かれている。
 タイトルの虹の橋は、亡くなったペットが行く架空の場所で、ペットを飼う人たちの間では広く知られている。飼い主が亡くなると、この橋で再会して、一緒に虹の橋を渡って天国に行くのだと伝えられている。

 長保自身も犬を2匹、猫を1匹を飼う、彼らにとっては<お母さん>なのである。すでに何匹もペットを見送っており、作品では、そうしたペットたちが<飼い主がいつまでも涙を流してはいないか>と、虹の橋で心配している姿を歌う。
 「私と同じように犬猫を家族同様に飼っている人たちに聴いてほしい1曲です。キャンペーンなどで歌うと、動物好きの人の中にはこの歌で救われた、と涙する人もいます」

 長保にとってはメイン曲にも増して自信をみせる1曲である。





[長保有紀 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/nagahoyuki/
[長保有紀 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/nagaho/whats.html







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福島はじめ(日本クラウン) 歌の力で福島を勇気付けたい 3.11、ラジオで語る [ラジオ]

◆東日本大震災から8年の2019年3月11日、ラジオ大阪の番組「熟メン!野村啓司です」に出演した福島県南相馬市出身で、震災では実家が津波で流された歌手の福島はじめ(日本クラウン)が、復興しつつあるふる里に「歌で元気と笑顔を届けたい」と話した。

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「福島を背負って歌います」という福島はじめ


 福島はじめは2011年3月11日の震災当日、南相馬市に帰省していた。実家は津波で流されるといった被害に遭ったものの、少し高台にある母親が営む居酒屋に居合わせたことから、彼は難を逃れることができた。

 「小さな頃から津波が来たらどう対応するか、などを学習してきたけれど、今になってあの時に何も出来なかった自分を後悔をしています」
 そう話す彼は、今の自分をもらった命として「福島のために役立てたい」と、震災を機に芸名を福島一(現在は福島はじめ)に変え、ふる里復興を願って歌い続けている。

 復興のためにと、避難所を回って歌を届けるボランティア活動にも通った。
 そこでは「漁師町の人からは海の歌のリクエストもたくさんありました。皆さんからは<来てもらって良かった><心の癒しになった>などと声をもらい、音楽(演歌)の力が如何に大きいかを知ることが出来ました」という。

福島はじめ・女の時雨.jpg 大きな被害に見舞われた南相馬市も徐々に復興が進んでいるというものの「まだ街に帰って来られない人も多く、人口の減少も著しい。そうした中では心のケアが必要であり、歌を届けることで皆さんを勇気付けていきたい」と福島。

 番組では新曲の「女の時雨」も放送された。




 福島が出演した「熟メン!野村啓司です」は、演歌歌手をゲストに迎えて放送するなど、演歌情報をたくさん放送してきたが、3月28日で放送を終了することになっている。


[福島はじめ オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/福島はじめ/







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三浦潤 、54歳のバースデーライブ 「神戸ひとり・・・」など歌う 大阪・情熱ホール [イベント]

◆デビュー5年になる歌手、三浦潤が2019年3月10日、大阪・大正区の情熱ホール楽で、54歳のバースデーライブを開き「自分自身を信じて、これからも前に進んで行きたい」と、歌手として大成することに意欲を見せた。

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ファンの祝福を受けて歌う三浦潤

 アニメなどの声優を経て5年前に、ムード歌謡曲「神戸ひとり・・・」でインディーズデビュー。京都を拠点に活動しているが、このところ大阪でのイベント出演も増やしている。
 ライブには同じ事務所所属で先輩歌手のみやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)福島はじめ(日本クラウン)が応援出演して、バースデーケーキをプレゼントしたりオリジナル曲も聴かせて誕生日を祝った。

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先輩のみやま健二(左)福島はじめ(右)から贈られたバースデーケーキ

 三浦はデビュー曲で得意とするムード歌謡曲の「神戸ひとり・・・」と、カップリング曲ながらもこのところメイン曲を上回る人気という「函館から東京へ」を歌った。「22才の別れ」「傷だらけのローラ」「恋人よ」など、70〜80年代のフォーク・歌謡曲も披露して集まったファンを楽しませた。

 同じ70年代のフォークのヒット曲「神田川」も、福島のギター演奏で歌唱した。
 福島はまた、2001年に出したアルバムに収録している自作曲「スペシャルバースデー」を自らのギターで歌って、三浦と出逢えたことの喜びを伝えた。

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みやまと歌う三浦(写真左)と三浦に歌を贈る福島

 ラストに三浦は、Kiroroの「未来へ」を歌って「子供の頃から、歌手になりたい、という夢を見ていました。今は活動の幅を広げるために、月に1度のミュウライブをこのホールで開いています」と、集まったファンへの感謝の涙を見せながら、応援を呼びかけていた。


[三浦潤 オフィシャルサイト]
https://warakasu.jimdofree.com/三浦潤/







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