SSブログ

五木ひろし・坂本冬美、2020年1月新歌舞伎座特別公演  歌謡界の2大スターが共演   「沓掛時次郎」と2人の歌謡ショー [舞台公演]

◆新歌舞伎座が大阪・難波から上六に移転、新開場してから来年で10周年を迎える。それの記念公演第1弾は、五木ひろし特別公演である。初日は2020年1月9日で、2月9日まで。坂本冬美が特別出演するほか、1部の長谷川伸原作の芝居「沓掛時次郎」には笹野高史、松金よね子、太川陽介らが共演。2部は五木、坂本による「初春オン・ステージ」。初日にリリースされる2人のデュエット曲「グラスの氷がとけるまで」も初披露される。

五木ひろし特別公演 1.jpg
新歌舞伎座開場10周年記念五木ひろし特別公演の出演者


 五木ひろしにとって来年は、今の芸名を名乗って50周年という節目の年。しかも新歌舞伎座では33年ぶりで、合わせて6回目の公演になるといった長谷川伸の名作「沓掛時次郎」を演じる大役を引き受けた。
 公演1部の「沓掛時次郎」は脚本土橋成男、演出金子良次の時代劇。五木演じる信州・沓掛の博徒・時次郎は、一宿一飯の義理から博徒・六ッ田の三蔵(太川陽介)を斬ってしまう。三蔵には身重の女房・おきぬ(坂本冬美)と幼子がいたが、時次郎は母子を守り、親元へと送り届ける旅に出る。それに追手がせまる。義理と人情の博徒の生き様を描いた作品である。

 共演の坂本冬美が五木の役どころである時次郎を「男として筋を通す格好良さと、うちに秘めた優しさと温かさが魅力」というと、五木は「この作品は私にとって、最も思い出深く、数多く演じてきた作品です」と応える。それだけに「最初に演じたのは30代半ばで、その頃と同じ想いをぶつけて、皆さんに感動してもらえる公演にしたい」と、彼は意気込みを見せる。

 五木が初めて新歌舞伎座で沓掛時次郎を演じたのは1978(昭和53)年である。この時に演出をしたのが長谷川一夫であった。当時、長谷川は宝塚歌劇の「ベルサイユの薔薇」も演出しており、演出家としての才能を発揮していた。
 「その時の『沓掛時次郎』は長谷川先生の時次郎であり、今回の芝居とは内容が異なっています。その後、新歌舞伎座では1987年にも行なっているなど、3回目の新歌舞伎座公演です」

 五木にとっての沓掛時次郎は「シリアスで人情味あふれる義理人情いっぱいの芝居で、後世に残したい大好きな作品です」という。
 しかも「立ち回りも多く、男女の愛、男と男の義理人情のすべてが含まれ、さらになんとも言えない色気や哀愁もある」など、娯楽時代劇の要素がふんだんに盛り込まれている。
 ところが「こういう芝居を演る人が少なくなってきている。改めて上演することで、後の世に受け継いでいきたい」と、彼は久々の舞台に意欲を示す。

 前回までの芝居と違う、新たな見所は。
 「今までと大きく変えたいという気持ちはありません。ただ役者さんが変わることで、皆さんがどのように表現するかを楽しみにしており、新鮮な気持ちで時次郎を演じたい」と五木。

■坂本が初の妊婦役

 坂本冬美が五木と共演するのは1昨年、やはり新歌舞伎座での「夫婦善哉」に出演して以来で、今回で3度目である。
 来年52歳になる坂本は初めての妊婦役を演じる。「52歳の妊婦姿を見てもらいたい」と意気込む彼女は、DVDで長谷川稀世が演じた同じ役どころを猛勉強して本番に臨む。しかも「舞台で披露しようと、五木先輩から頂いた三味線にもチャレンジする」という。

 「デビュー4年目の年に初めて五木さんの舞台に出たのが、今回の舞台につながっています。私の役どころは長谷川稀世さんが演じられたおきぬをですが、それだけにプレッシャーはあります。自分が座長の時には出来ない芝居を試みたい」
 おきぬは亭主(太川陽介)を時次郎に殺されてしまうが、時次郎の情けに徐々にほだされていく。
「好きという気持ち、愛情に変わっていく気持ちを口に出せない気持ちの揺れを表現する難しさがある。今まで演ったことのない勇気のいる役です」と坂本。

五木ひろし特別公演.jpg

 笹野高史は過去にも五木と共演したことはあるが、今回の顔合わせは約10年ぶりである。笹野は安宿の亭主の役。その妻が松金よね子である。2人と時次郎との絡み合いは、シリアスな芝居の中にもほんのりとした笑いを醸しだす。
 その笹野、「子供の頃見ていた作品に出演するって、夢のようです。長谷川伸原作の作品、なかなか演ってくださる方がいないんですが、五木さんが演られるのは嬉しいですね。ワクワクしています」と嬉々として話す。

 相手役の松金かね子は「時代劇が少なくなっている今、五木さんの殺陣、坂本さんの妊婦姿など、楽しみな芝居です。自分がどのように演じられるか分かりませんが、お客様と同じように楽しみにしています」とし、また還暦を迎えた太川陽介は2年ぶりの新歌舞伎座での正月公演。「今までの時代劇ですと町人か同心役でしたが、初めて博徒を演じます。どんな役柄を作っていけるか、自分でも楽しみにしていますので、期待していて下さい」

 時次郎役の五木をはじめ共演者それぞれが初日の幕が開くのを心待ちにする。
 中でも五木がこの芝居のすべてと指摘して楽しみにするのは、除幕の三蔵とおきぬの芝居である。「ここさえうまく進めば、その後はすんなりといきます」というほどに、五木が最も重視するシーンでもある。

■デュエットの新曲も披露

 2部の歌謡ショーの聴きどころ見所は、五木の新たなシングルと五木と坂本によるデュエット新曲披露だろう。
 五木の新曲は2月に出すシングル「春夏秋冬・夢祭り」という賑やかな楽曲。またデュエット曲は「グラスの氷がとけるまで」で、新歌舞伎座の舞台で初披露する。五木の「麗しきボサノバ」の新たなカップリングとして、公演初日にリリースすることになっている。

五木ひろし特別公演 2.jpg
五木ひろしと共演の坂本冬美(右)

 ショーは坂本のドレス姿で「また君に恋してる」や男歌の「俺でいいのか」などを聴かせながら、デュエットソングも披露する。五木のニューシングル「春夏秋冬・夢祭り」では、出演者全員がステージに勢揃いして、揃いの浴衣姿で踊りながら緞帳を下ろす。最後の盛り上げる場面である。

 五木は「今年は歌手生活の55周年でしたが、来年は五木ひろしの50周年目になります。今年は(今公演を足がかりに)それに相応しい1年にしたい」と、話している。


[五木ひろし オフィシャルサイト]
https://www.itsuki-hiroshi.co.jp/
[坂本冬美 オフィシャルサイト]
http://fuyumi-fc.com/letter/?y=2019&m=1
[新歌舞伎座 五木ひろし特別公演]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20200109.html








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

第280回大阪流行歌ライブ、秋山涼子・モングン・チョン・テフ・晴香うらら・白鳥まゆが出演 [ライブ]

第280回大阪流行歌ライブが2019年12月18日、秋山涼子(テイチクエンタテインメント)モングン(日本クラウン)チョン・テフ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)晴香うらら(ホリデージャパン)白鳥まゆ(日本クラウン)が出演して、大阪・心斎橋のBIG CATで開かれた。

第280回大阪流行歌ライブ.jpg
第280回大阪流行歌ライブの出演者たち


 秋山涼子はデビュー31年目のベテラン。7年前にテイチクに移籍している。大阪流行歌ライブには、ライブがスタートして2年目以来の23年振りの出演だった。この日は移籍第1弾の「酒場恋」から新曲「海峡なみだ雪」まで5曲を歌唱した。

秋山涼子.jpg
秋山涼子

 モングンは11月27日に新曲「秘恋」を出したばかり。女性のロマンチックな心の内を表した作品。併せて披露したカップリング曲の「大阪ロックナイト」は、2025年の大阪万博を盛り上げようというもの。

モングン.jpg
モングン

 チョン・テフは新曲「冷たい雨」を聴かせた。彼の楽曲では初めて徳久広司による作曲の演歌タッチの楽曲。歌謡曲、ダンス曲、JPOPと色んなジャンルを歌ってきたが、日韓トータルするとデビュー30年の中で、演歌は初めてである。

チョン・テフ.jpg
チョン・テフ

 晴香うらら「淡雪ふたりづれ」白鳥まゆ「チュラサン娘」の新曲などを歌った。


[大阪流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

寺本圭佑(ユニバーサルミュージック) 大阪でデビュー10周年記念ライブ 全21曲を披露  小田純平の歌に託して「これからもずっと歌い続ける」 [ライブ]

◆ユニバーサルミュージックの歌手、寺本圭佑が2019年12月23日、大阪・中崎のライブハウス、キャンディライオンでデビュー10周年を記念したライブを開いた。全国19会場を巡回したライブツアーの一環。大半が女性という200人近いファンで会場は満員。寺本は最新曲で人気好調な「ひとりにしない」など全21曲を歌い、師匠の小田純平の歌に託して「他人を羨まず、これからもずっと歌っていきたい」と、ファンにメッセージを送っていた。

寺本圭佑 8.jpg
ライブの成功を祝して赤ワインでファンと乾杯をする寺本圭佑

 ツアーファイナルとなった翌24日の東京会場の前日に行われた。この大阪でのライブで寺本圭佑は、オープニング2曲目から「恋一葉」「夕顔 〜 ふるえる花 〜 」「月灯りのルンバ」と、いずれも彼の代表曲とされる3曲を立て続けに歌った。
 いよいよファンが待ち構えていた新曲「ひとりにしない」(2019年7月)を披露すると、客席からは大きな拍手が。

寺本圭佑 1.jpg寺本圭佑 6.jpg

 それもそのはずで、有線リクエストランキングで1位、オリコンチャートでは2位といった自身初の快挙を成し遂げた、人気の楽曲であるからである。来春にはこれのアコースティックバージョンも発売されるといい、寺本の人気をさらに後押しする。

 ♪ 少し痩せたね 無理してないか 〜 で始まるこの楽曲、どこか石原裕次郎のようなムード歌謡曲をも彷彿させるから、女性ファンを虜にするのもうなずける。
 これも師匠であるシンガーソングライターで作曲家小田純平の手による。
 寺本はデビューの2年前に小田と出会っている。この時の「縁」が、今の寺本と作っているのは間違いない。

寺本圭佑 7.jpg寺本圭佑 3.jpg

 ライブでは、大好きな「イヨマンテの夜」をオープニング1曲目で歌った寺本は、2010年に東大寺四郎の名前でデビューしたのが、演歌・歌謡界の第1歩であった。この日のライブでも歌った小田作曲によるシングル「心の花束」を、2012年にリリースしたのを境に、今の芸名に改名している。

 師である小田の「それなりのマイウェイ」は寺本もカバーをするが、ライブではこれを聴かせるとともに「この歌の歌詞を心の糧に、歌うことを続けていきたい」と、歌手としての次の節目に向けた意欲を見せていた。
 去年、寺本は全国47都道府県を回って、1174会場でライブを行なっている。その精力ぶりは目を見張るものがあるが、今回のツアーはそれが下地になっていることに違いない。

寺本圭佑 5.jpg寺本圭佑 4.jpg

 ラストは寺本自身がファンへの感謝の気持ちを込めて作詞をして、小田が作曲した「ありったけの愛をこめて」を歌った。
 デビュー当時からライブにおける彼は冗舌である。止まるところを知らないほど長いMCも有名である。ところがこの大阪ライブでは、寺本が「いつもと違った雰囲気」とオープニングで言ったように、ゲスト出演した小田純平とともにMCは控えめ。予定通りの公演時間で終え、これもファンサービスか。

寺本圭佑 ・小田純平.jpg
新曲「半歌 ~愛しき人~」を歌う、応援に駆け付けた小田純平


[寺本圭佑 オフィシャルサイト]
http://keisuke-teramoto.com/index.html
[寺本圭佑 ユニバーサルミュージック]
https://www.universal-music.co.jp/teramoto-keisuke/








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

秋岡秀治(日本クラウン) 「男の名刺」 多くの男性の心を揺さぶる 身近な素材をテーマに歌う新たな演歌 [インタビュー]

◆日本クラウンの歌手、秋岡秀治が2019年12月4日に出した新曲「男の名刺」。何やら変わったタイトルであるが、楽曲制作に際して秋岡が「身近な題材をテーマにした演歌に」といった提案から誕生したものである。内容はサラリーマンである男同士が心を通わせる友情の話。キャンペーン先では「男性に共感してもらえることが多い」と、評判は上々のようである。

秋岡秀治.jpg
名刺をテーマに男の友情、心の内を歌う


「僕は名刺を持ったことがないんですが、サラリーマンにとっては名刺とは特別なものなんでしょうか」
 秋岡秀治は日本クラウンのディレクターに、こんな質問を投げかけた。
 今まで惚れたり振られたり、不倫をしたり、といったテーマばかりを歌ってきた彼は、ここらで新しいテーマはないものか、と模索していたのである。そのひとつに社会人には欠かせない、と思われている名刺をテーマに演歌が出来ないかと頭に浮かんだ。

秋岡秀治・男の名刺.jpg 曲はいつも通り岡千秋に決まっていたが、作詞家はまだだった。早速、ディレクターが名刺をテーマに書けないかと何人かに当たって、売れっ子の麻こよみが書くことになった。麻は秋岡の詞を書くのは、これが初めてであった。編曲はデビュー曲以来の付き合いという南郷達也が、3作ぶりに担当した。
 出来上がってきた詞のタイトルは、そのまま「名刺」であった。演歌らしさを出すために、デビュー曲の「男の酒」にあやかって「男の名刺」にした。

 「皆さんにこのタイトルを言うと、必ず聞き直すんですよ。それほど『名刺』って、演歌では珍しいのですね」

 でも評判はいい。
 「この歌は、わしの人生そのままや」
 と、キャンペーンで歌を聴いた男性はCDを買ってくれた。
 ♪ 男の名刺 涙と汗が沁みている 〜 家族守って 生きてきた 〜
 1行1行にサラリーマンの悲哀がある。
 多くの男たちが涙もするところである。

 これに対してカップリングの「逢いたい夜」は、女性の人気が絶大である。「演歌っぽくないんですね。作曲は同じく岡千秋で、作詞・編曲ともにメイン曲と同じである。
 「いつもはCDを買わない人も、これを聴きたい歌いたい、と買ってくれるんです」
 しかも作曲家の岡は「メイン曲にいいんじゃないか」というほどで、これには秋岡は「これまで歌謡曲っぽい楽曲が続いていたんで」と、演歌の「男の名刺」を推したというエピソードもあるほどだ。


 ところで2019(令和1)年は秋岡にとってどんな年だったのだろうか。
 「大変な1年でしたね」
 住まいを東京都内から千葉・木更津市に移しているが、今秋2度に渡って千葉を襲った台風は県内に大きなつめ跡を残した。彼の自宅は被害を受けなかったものの、衣装など大事なものを車に乗せて避難を準備したほどだった。

 11月には父親で漫才師の平川幸男を亡くしている。14日が葬儀で、翌15日には東京都内で「男の名刺」のプロモーションビデオの撮影をするといった超過密スケジュールの中での出来事だった。

 平川幸男とは親子で2014年夏に父子初のデュエット曲「浪花の父子酒」(日本クラウン)を出している。病床で平川はタブレット端末の画面をタップして「葬儀ではあの曲のキャンペーンで着た浴衣を着せてくれ。遺影には当時のアーティスト写真を」と、しっかりとした言葉で秋岡に頼んでいる。

 「最後まで芸人魂を見せてくれていました」
 秋岡はこう振り返る。 平川も名刺を持ったことはなかったのだろうが「男の名刺」は、父親を偲ぶ歌かのようでもある。





[秋岡秀治 オフィシャルサイト]
http://akioka-syuji.com/
[秋岡秀治 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/akioka/whats.html








nice!(5) 
共通テーマ:音楽

浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  ホテルモントレ大阪でクリスマスディナーショー  作詩大賞ノミネート曲「そやけど」など披露  センターステージで「ヒーロー」も [イベント]

浅田あつこ 1.jpg浅田あつこ 10.jpg


◆大阪弁の歌がなんとも言えず可愛いー。徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、浅田あつこである。2019年12月17日、年末恒例の彼女のクリスマスディナーショーが大阪・梅田のホテルモントレ大阪であった。新曲で今年の第52回日本作詩大賞にノミネートされた「そやけど」前作の「いさりび鉄道」などを歌い、今作の曲を書いたシンガーソングライターで作曲家の円広志は応援に駆け付けて「関西の女王から全国の女王へ」と、声援を送っていた。

浅田あつこ 19.jpg浅田あつこ 8.jpg

 ♪ そやけど なんでやのん 〜
 と、大阪弁で歌って小首を傾げてみせる。
 作詞家夢ユメ子が書いた、浅田あつこの新曲「そやけど」である。
 その仕草はいつまでも観客の目に可愛らしく映っているようである。

浅田あつこ 16.jpg浅田あつこ 11.jpg

 今年、デビュー26年目の浅田は紅色の振袖姿で現れた。
 「今の自分があるのは皆さんの応援のおかげ」と「恋待花」でオープニング。さらにこの日のために練習を重ねてきたという沖縄の三線を、自ら歌う「涙そうそう」の歌に合わせて披露してみせた。
 年に1度のクリスマスディナーショーだけに、あれこれと趣向を凝らして見せ場もたくさん用意したという。

浅田あつこ 13.jpg
三線を披露
浅田あつこ 14.jpg浅田あつこ 15.jpg
センターステージで歌う浅田

 衣装も着物からドレスへと、色も取り取りに4パターン。見るものの目を楽しませていた。オリジナル曲以外にも「フォルテシモ」や、観客にスタンディングを求めて「ヒーロー」といったカバー曲をセンターステージで聴かせた。

浅田あつこ 17.jpg浅田あつこ 2.jpg

 デビュー曲の「想い花」など、自身の想い出の楽曲も。
 デビュー10周年記念曲の「紅の川」は、彼女の転機となった作品。新曲「そやけど」と同じ円広志作曲の「蒼い海峡」は「演歌チャートで初めて2位を取りました」という、浅田にとっては忘れられない1曲である。

浅田あつこ 12.jpg
同級生との<セッション>も

 その円はこのショーに顔を見せて、「そやけど」の詞を書いた夢ユメ子らと共にステージに上がり「この楽曲はメロディー先行で出来ました。それになんとも胸キュンの詞を付けてもらいました」と、作詩大賞にノミネートされた夢を讃えていた。

浅田あつこ 9.jpg

 また河内シリーズの楽曲も歌った浅田は、最後に「今年はいいことばかりで、充実した日々を過ごさせてもらいました。来年も皆さんにいっぱい愛してもらえる作品に没頭すると共に、歌手として、さらに女性としても、一層の磨きをかけていきたい」と話し、集まった人たちに感謝を込めて「ありがとう」を歌った。

浅田あつこ 6.jpg

 早々と来年のクリスマスディナーショーの開催日も決定しており、2020年12月15日に同じホテルモントレ大阪で行うという。

浅田あつこ 5.jpg
応援に駆け付けた円広志(右から2人目)と夢ユメ子(左)


[浅田あつこ オフィシャルサイト]
http://www.anchi.tv/top.html
[浅田あつこ 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/enka_top/asada.html








nice!(5) 
共通テーマ:音楽

木下結子(日本クラウン) 大阪・大閤園でクリスマスディナーショー ミニドレスでデビュー曲など熱唱 来年は還暦イベントを [イベント]

木下結子 13.jpg


◆2020年に還暦を迎えるデビュー35年の歌手、木下結子が、黒色のひざ上スカートのドレスでオープニング。2019年12月16日、大阪市都島区の大閤園で開いたクリスマスディナーショー。最新曲「おはじき」からデビュー曲「放されて」当時のカップリング曲である「アメリカ橋」「さらば室蘭・星の街」などを歌い、木下は「来年は還暦イベントを開きたい」と話した。

木下結子 18.jpg木下結子 19.jpg
ミニドレスでオープニング

 「ちょっと恥ずかしいですね」
少し照れながら「おはじき」を歌い終わった木下結子は「今年9月でデビューしてか35年になりました」と報告して、デビュー曲である「放されて」を歌った。
 デビューは1983(昭和58)年である。作詞吉田旺、作曲徳久広司。鈍行列車に乗って札幌、青森と北から南へと、全国のスナックビルやキャバレーを巡って歌った。
 この日は、その頃に流行った内藤やすこの「六本木ララバイ」堀内孝雄が歌った「恋唄綴り」も聴かせた。
 「まだオリジナル曲が2曲しかありませんでしたから、こうしたカバー曲を何度歌ったか分かりません」

木下結子 8.jpg木下結子 17.jpg

木下結子 14.jpg木下結子 11.jpg

 ディナーショーでは、歌手木下結子の35年の歴史を追うように、歌手を目指すことになった頃やデビュー当時のエピソードなどを織り交ぜながら、オーディションで歌っていた大橋純子の「シルエットロマンス」合格した時に歌った小坂明子の「あなた」といった思い出の歌の数々を披露した。

木下結子 16.jpg

 「歌手になりたいと思うようになったのは中学2年の時でした。アグネス・チャンが司会をしていた番組で、彼女のモノマネをしたのですが、審査員の方が当時、体重が75キロの私を見て『あなた』を歌ってみて、とリクエストされたんです」

木下結子 22.jpg木下結子 20.jpg

 木下が憧れていたやしきたかじん、テレサ・テンの「やっぱ好きやねん」「恋人たちの神話」にも挑戦。「いずれももう生歌は聴くことは出来ませんが、やしきさんからは『「放されて」はあんたが歌ってたんか!』と声をかけてもらったのを覚えています」
 そして「こんな歌にも挑戦します」と、長渕剛の「とんぼ」八神純子の「パープルタウン」も聴かせた。

IMG_1710.JPG

 2部では衣装を純白のドレスに替えてオリジナル曲を中心に揃えた。会場後方から現れた木下は「いとしい あんちくしょう」を歌って客席を回った。
 さらに日本クラウン移籍第1弾で、人生はやり直しが出来ると歌う「ウヰスキー」情熱的な「愛は海」一段と女性らしい恋を歌った「マリーゴールドの恋」なども。

木下結子 1.jpg木下結子 2.jpg

木下結子 6.jpg木下結子 5.jpg

 そしてデビュー5年目で歌い、自身の存在を知らしめることになる「ノラ」を歌って、各地から会場に詰めかけた人たちに、木下の歌世界を存分に楽しませた。

木下結子 4.jpg木下結子 3.jpg

 エンディングは会場にも姿を見せていたギタリストの井上善日居が作曲した「ありがとう そしてこれからも」を客席で歌って盛り上げた。

木下結子 7.jpg

 木下は「好きな歌をいつまでも歌える幸せを感じています。来年は還暦イベントをやりたい」と、熱い思いを届けていた。


[木下結子 オフィシャルサイト]
http://nora-yuiko.jugem.jp/
[木下結子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kinoshita/whats.html








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

第4回WARAKASUライブ、入山アキ子をマドンナに、みやま健二らメンバーが<恋ざんげ> [イベント]

◆シリーズ第3弾で完結編となる入山アキ子(テイチクエンタテインメント)の「女の恋ざんげ」。和製ロックのようなリズムが、見たい聴きたい入山ファンを魅了した。入山が前作の「みだれ舞」に続いてマドンナ役で出演した「WARAKASUライブ」が、2019年12月15日、大阪市大正区の情熱ホール楽で開かれた。音楽事務所・WARAKASUのメンバーであるみやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)福島はじめ(日本クラウン)三浦潤の3人の歌に交じって、入山は新曲の「女の恋ざんげ」やメジャーデビュー曲の「ザンザ岬」などを聴かせた。

入山アキ子3.jpg入山アキ子5.jpg
看護師から悪女に転身して人気絶好調の入山アキ子


 マドンナとWARAKASUメンバーが「女の恋ざんげ」にちなんで、「小学生の頃、好きだった保健室の先生に会いたくて、よく仮病をつかっていました」など、それぞれが恋の懺悔をしたり、入山アキ子グッズなどが当たる抽選会もあって、出演者をおうえんするファンたちは大喜び。

入山アキ子2.jpg

 歌唱コーナーではマドンナの入山は前作「みだれ舞」を、着物ドレスで色っぽい悪女を見せたり、着物に着替えて今度は姐御風の悪女に様変わりして「女の恋ざんげ」を歌うなど見せ場を作った。客席からは<アッ子ちゃ〜ん>の声も飛ぶほどの熱気。
 関西で多くのファンを得るきっかけともなった楽曲「紀淡海峡」、それに新曲のカップリングで藤圭子をカバーした「女のブルース」も披露した。

 WARAKASUメンバーのみやま健二は、前作の「浜撫子」最新曲の「能登の灯祭り」や、犯罪を犯し更生した人の心の内を描いた「泪橋」などを歌うと、大きな拍手が寄せられていた。福島はじめは好調な女歌「夕霧の宿」と前々作「津軽恋ふぶき」、そして鳥羽一郎をカバーした「北の鴎唄」など、小さな体形ながらも迫力ある歌を聴かせた。

みやま健二 2.jpg福島はじめ 2.jpg
みやま健二(左)と福島はじめ

 来年から活動拠点を大阪に移す三浦潤「神戸・・・ひとり」「函館から東京へ」を歌った。

三浦潤 2.jpg
三浦潤

 次回、第5回WARAKASUライブは、2020年3月8日、マドンナに清水節子(日本コロムビア)を招いて、大阪・西天満の西天満ビルイベントスペースで行われる。


[WARAKASU]
https://warakasu.jimdofree.com/








nice!(5) 
共通テーマ:音楽

入山アキ子(テイチクエンタテインメント) 京都・大阪で「女の恋ざんげ」歌唱キャンペーン いずれは大阪でディナーショーも [イベント]

◆テイチクエンタテインメントの歌手、入山アキ子が2019年12月14日、京都・大阪のカラオケ喫茶店で11月6日に出した、悪女シリーズの完結編「女の恋ざんげ」の歌唱キャンペーンを行い、「もっともっと上に行ってみたい思いでいっぱいです」と、強い意欲を見せていました。

入山アキ子 4.jpg
入山アキ子を囲んで(歌音)

 演歌にポップス、ロックといった色んな音楽の要素が混じった「女の恋ざんげ」。前奏からリズムに乗って歌うと、映画の主人公のように格好いい女性を演じることが出来るーといった楽曲。
 そんな新曲を通信カラオケの本人映像で着た着物と同じ衣装で1軒目のカラオケ喫茶店、富美(京都・宇治市、古賀富美子代表)にやって来た入山アキ子は、早速、「女の恋ざんげ」を披露した。

入山アキ子 1.jpg
富美

 入山アキ子は2004年に、夭折した歌手村上幸子の代表曲「不如帰」を歌い継ぐ形で、それまで勤めた看護師と辞めてテイチクエンタテインメントから歌手デビュー した。08年には同社から出した「ザンザ岬」で念願のメジャーデビューを果たしている。

 ところがそれ以降、4年間は新曲も出せずにいた。師匠の作曲家の鈴木淳からは「これが売れないと、歌手を辞めて看護師に戻れ」と言われる始末。これに「元気をもらった」という入山は、関東や出身地の山口県、関西など全国を1人で駆け回って「親戚」と呼ぶファンを増やしていった。

 今ではどこへ行っても入山アキ子の名前を知らない人はいない。
 この日のキャンペーンでも必ず歌ったのが、関西でその名を浸透させるきっかけとなった「紀淡海峡」である。和歌山と淡路島にあるその海峡をタイトルにした楽曲で、舞台となった和歌山は言うに及ばず、関西をはじめ全国各地で 入山人気を高めることになった。

 2軒目に訪ねたのは宇治市広野町のカラオケ&BAR、THREE STAR(すりぃすたー、上田ヤヨイ代表)。待ち構えていたファンを前に「初めて会いましたねという人にも、また逢えましたねといった人たちを毎日増やしていくことを心がけています」とあいさつ。
 美空ひばりの長男、加藤和也氏から「きっとお袋も喜んでくれるから使って下さい」と譲り受けた、彼女が愛用していたかんざしを髪に刺して、新曲「女の恋ざんげ」を歌った。

入山アキ子 2.jpg
THREE STAR

 今作にはカップリングに悪女シリーズ前2作と共に収録されている、カバー曲「女のブルース」(藤圭子)も聴かせて、悪女の雰囲気を盛り上げた。

入山アキ子 3.jpg
歌音

 3軒目からは大阪府に入ってのキャンペーン。
 大阪・高槻市のカラオケ喫茶、歌音(カノン、奥村欣昌代表)では、来月には「女の恋ざんげ」が、同店の歌謡教室で課題曲に指定されているとあって、早速、入山と一緒に歌う女性も現れたほど。

 デビューして10年余りはしっとりと、一途な女性を主人公に歌ってきた入山であるが、今作ではさらに ♪ 恋のためなら 蛇にもなります 〜 と、一途を上回るほどの恐ろしささえ感じる<悪女>ぶりを感じさせた。

 予定の歌唱キャンペーンを終えた入山は「いずれは大阪でも皆んなで楽しめるディナーショーを開いてみたい」と、次のステップに向けての意気込みを話していた。


[入山アキ子 オフィシャルサイト]
http://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/







nice!(4) 
共通テーマ:音楽

演歌ジャックス、 1月第1、第2週放送分を収録   JACKS3人娘がキャンディーズを歌う [テレビ]

◆奈良テレビ放送やJ;COM11Ch、九州宮崎 12Chなどで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の2020年1月第1週と第2週に放送される番組の収録が19年12月11日、大阪市内で行われた。レギュラー出演者だけによるもので、MARI、岩井都美子、Monetの<JACKS3人娘>がキャンディーズの「年下の男の子」を歌うシーンもあって、正月らしい特別番組。

演歌ジャックス1.jpg
2020年1月1週、2週の収録の出演者たち


出演したのは林よしこ、MARI、新浩司、TAIKI、岩井都美子、林田夏美、中村さおり、Monet、平井一郎。童謡・唱歌コーナーでは全員で「一月一日」を歌って、正月の雰囲気を盛り上げた。

それぞれの歌唱コーナーでは林が「さよならだけが言えない」MARIは「男と女の第2章」新は「ひとり酒」TAIKIは「薔薇のほほえみ」Monetは「笑顔の季節」平井は「真知子」を歌った。
 また林田夏美は「桟橋しぐれ」岩井都美子は「真夏の出来事」「DESIRE」中村さおりは「遥かな人へ」を、それぞれカバーした。

林よしこ.jpgMARI.jpg
林とMARI(右)
TAIKI.jpgMonet.jpg
TAIKIとMonet(右)
平井一郎.jpg林田夏美.jpg
平井一郎と林田夏美(右)
岩井都美子.jpg中村さおり.jpg
岩井都美子と中村さおり(右)

兵庫県川西市で保育園・KIキッズクラブを経営する岩井都美子は、同番組内では毎回リクエストに応える形でカバー曲を披露すると同時に、自身のコーナー<KIキッズクラブ>で同園のPRなどを行なっている。
この日の収録でも「毎日、子供たちから元気をもらって、それを歌に置き換えて、視聴者に届けています」と、話していた。

KIキッズクラブ.jpg
KIキッズクラブコーナーの小池と岩井(右)

また司会の小池史子は「2020年も全力で頑張ります」と、ファンキー・コバは「今年もイケメンで行きます」と、新年の抱負を語っていた。

小池史子.jpgファンキー・コバ.jpg
司会の小池史子とファンキー・コバ(右)

第3週、第4週は、12月8日に行われた番組ディナーショーの模様が放送される。


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
九州宮崎 12Ch 毎週月曜日 午前8時放送(再放送・月曜日~日曜日計10回)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/







nice!(4) 
共通テーマ:音楽

チョン・テフ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  新曲「冷たい雨」を披露  ライブ「JOYFUL WORLD2019」  大阪・玉造 [ライブ]

◆デビュー7年目になる徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、チョン・テフが2019年12月10日、かつての映画館をリニューアルした大阪市天王寺区のライブハウス・タカラ大阪で、11月にリリースした新曲「冷たい雨」の披露を兼ね、オリジナル・カバー楽曲を歌うライブ「JOYFUL WORLD2019 ~冷たい雨~ 」を開き、新曲など全19曲を歌った。

チョン・テフ 8.jpg
LEDビジョンと生バンドをバックに熱唱するチョン・テフ


 チョン・テフは韓国・ソウル出身。16歳の時に韓国で歌手デビューし、日本では2013年に徳間ジャパンからメジャーデビュー。日韓合わせると歌手生活は30年になる。「韓国出身の大阪育ち」という在阪歌手ながら、新曲のたびに47都道府県を巡回を目指して歌を届けている。

 今回の会場、タカラ大阪は、ステージに関西初という4K対応の可動式LEDビジョンを採用した多目的ライブホール。元映画館で最大800人を収容できるという。
 この日、チョン・テフはデビュー曲の「サソリの涙」から新曲「冷たい雨」まで、LEDビジョンに映る過去のライブ映像やミュージックビデオ映像をバックにオリジナル曲を歌った。
 その映像を見ながら彼は「若い頃の映像が映りましたが、今の自分が一番好きです」と笑ってみせた。

チョン・テフ 5.jpgチョン・テフ 6.jpg
演歌調な新曲は年配層に好評

 新曲の「冷たい雨」は、作詞が円香乃、作曲は徳久広司、 編曲は伊戸のりおで、今までのチョン・テフの路線を大きく変えた演歌タッチな楽曲。それが功を奏しているのか、各地でのキャンペーンでも「歌いたい人たちが、今までの楽曲以上に多くなっている」と、いわれるほど。

 今作はメジャーデビューして7枚目のシングル。
 「あっという間に7年目を迎えましたが、今も日本語を上手く話せなくて悔しい気持ちがあります」というように、来日してからの彼は「テレビのニュースやドラマを見て日本語を勉強した」など、日本の生活との格闘であった。
 中でも大阪での生活が長いだけに「関東での仕事では標準語を、と思いますが、なかなか上手く話せません」と苦笑いする。

チョン・テフ 4.jpgチョン・テフ 7.jpg
カバー曲も人気

 ライブでは「めぐり逢えたら」のように、2016年に出したファーストアルバム収録曲で、テフ自身が作詞・作曲した楽曲や、去年のライブで「好評だった」という日本の名曲の中から、再び西城秀樹の「傷だらけのローラ」も聴かせた。
 毎回、彼のライブには来ているという女性ファンの1人は「今回も『傷だらけのー』が聴けて良かったです」と話していた。

チョン・テフ 2.jpgチョン・テフ 1.jpg
1月は恒例のバースデーライブを開く

 チョン・テフは「心に残り、響かせる歌を歌い続けて行きます」と話し、来年1月18日には大阪・京橋のライブレストラン、ベロニカで バースデーライブを予定している。


[チョン・テフ オフィシャルサイト]
http://jungtaehu.com/
[チョン・テフ 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/jung-taehu.html











nice!(4) 
共通テーマ:音楽

たくみ稜(日本クラウン) 来年は「雑魚」魂で 自身を変えた新曲「雑魚」 [イベント]

◆日本クラウンの歌手、たくみ稜が2019年11月に大阪では初めてというディナーショーを開いた。それは「幸せで、一生忘れられないものとなった」というほど、彼にとっては節目となる出来事であったようである。来年は「色んな事に挑戦して『雑魚魂』を発揮させていきたい」 と、今後の活動への意欲を新たにしている。

たくみ稜 2.jpg
これからは「雑魚魂」で、と意欲を見せるたくみ稜


 今年4月にたくみが出した人生の応援歌「雑魚」の曲を書いたのは作曲家杉本眞人。「彼はね、シャイな男で、あまりしゃべらない。暗い奴かなと思っていたら、そうでもない」。一方、作詞を担当した及川眠子は「彼が大阪出身だと聞いて意外でした」と、和歌山出身の及川が持つ浪花男のイメージからは程遠かったようである。

 新曲を書くに当たって、杉本と及川はたくみ側から「たくみが多分、苦手だろうと思う楽曲を書いて欲しい。今までのイメージを全部壊してくれ」といった注文があったという。

たくみ稜について語る杉本眞人と及川眠子.jpg
たくみについて話すゲストの杉本眞人(中央)と及川眠子(左)

 ディナーショーでたくみは「中の島ブルース」「噂の女」など、まだ内山田洋とクールファイブのボーカルをしていた頃に歌っていた楽曲もリストに加えていた。今まで彼が得意としてきたジャンルである。前作の「夢でいいから」も、クールファイブ時代を彷彿させるムード歌謡曲だった。

 今回、杉本と及川に下された依頼は、その得意とするものを取っ払うと共に、従来の歌のイメージから抜け出させることであったのだ。たくみにとっては、新曲がダメなら歌手として将来はない、といったくらいの背水の構えであった。
 初めての開催であった大阪でのディナーショーと同様に、それは「ドキドキ、ワクワクした」ことに違いない。それが新曲の好反響につながった。

たくみ稜.jpg
初めての大阪でのディナーショーで熱唱するたくみ

 「雑魚」は令和に入って最初のオリコンチャートで記念すべき1位を獲得した。しかし「それも皆様のお陰」と、カップリング曲のタイトル通りに「それがなんぼのもんや」とばかりに、自分を戒めるかのようにステージに立つ。


[たくみ稜 オフィシャルサイト]
https://www.m-plus-ryo-takumi.com/
[たくみ稜 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takumi/whats.html








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

演歌ジャックス、恒例のクリスマスディナーショー ゲストに内田あかり  ヒット曲から最新曲まで10曲歌う 20年1月に放送予定 [イベント]

◆ひと足早くメリークリスマスー。奈良テレビ放送、J:COM11chなどで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の収録を兼ねたクリスマスディナーショーが、2019年12月8日、大阪市浪速区のホテルモントレ グラスミア大阪で開かれた。林よしこ、MARIなど番組のレギュラー出演者が最新曲などを披露した。今年のクリスマスプレゼントは、ゲストの内田あかり(日本クラウン)が歌う1973(昭和48)年の大ヒット曲「浮世絵の街」。今年1月に出した「鳴らない電話」も聴かせるなど、全10曲を熱唱した。集まった観客を満足させていた。

演歌ジャックス・出演者勢ぞろい.jpg
出演者が勢ぞろいして「青い山脈」を歌う
演歌ジャックス・乾杯.jpg
林よしことMARIが乾杯してオープニング


 内田は今年10月で72歳になった。歌手デビューしてからは55年になるという、大ベテランである。「この間のいろんな事を思い出し、後悔して、空想しています」という。そんな彼女のコーナーのオープニングソングは、クリスマスディナーショーに相応しく、山下達郎の「クリスマス・イブ」。それを歌いながら会場後方から現れ、客席を回った。

演歌ジャックス・内田あかり 3.jpg演歌ジャックス・内田あかり.jpg
デビュー55年、貫禄の歌唱を見せる内田あかり

 ステージに上がった内田は、代表曲の「浮世絵の街」「好色一代女」(1989年)を歌った。「浮世絵の街」の70万枚のヒットから46年になる。当時の衣装は山本寛斎によるデザインであったし、レコードジャケットは劇画「同棲時代」で一世を風靡した漫画家上村一夫が手がけるなど、各方面で話題をさらった。映画化もされて、内田は主演女優を務めたほどである。

演歌ジャックス・内田あかり 2.jpg演歌ジャックス・内田あかり 4.jpg
72歳を迎えてますます意欲的

 ステージの内田は衣装こそ違えど、当時を彷彿させる歌声でファンを喜ばせていた。
 また2017年11月に出した「ホテル・サンセット」や19年1月発売の「鳴らない電話」といった、日本クラウンに移籍してからの2曲も歌った。珍しくアンコールが飛び出して、それに応えて「栄光の架橋」を聴かせるなど、充実した30分であった。


演歌ジャックス・舞踊.jpg
勝丸禄寿介による祝いの舞い


 レギュラー出演者では林よしこが橋幸夫とのデュエット曲「さよならだけが言えない」とソロで歌う「君の手を」MARI「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」などを歌った。

演歌ジャックス・MARI 2.jpg演歌ジャックス・林よしこ.jpg
林よしこ(右)とMARI

 また新浩司は10月にリリースした「ひとり酒」などを、松本恵美子「女の日本海」リクエストコーナーを担当している岩井都美子は「ボヘミアン」野村真希「ブギウギ!それゆけエンジェル」といった具合に、それぞれ数曲を歌唱。
 番組ではナレーションを担当する島幸作も「夜明けのブルース」をカバーした。

演歌ジャックス・島.jpg演歌ジャックス・岩井都美子.jpg
島幸作(左)と岩井都美子
演歌ジャックス・松本恵美子.jpg演歌ジャックス・新浩司.jpg
松本恵美子(左)と新浩司
演歌ジャックス・岡田真希.jpg
野村真希

 収録した番組は2020年1月の3週と4週に渡って放送される。

演歌ジャックス・小池史子 ファンキーコバ 2.jpg
司会は小池史子(左)とファンキー・コバ


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
九州宮崎 12Ch 毎週月曜日 午前8時放送(再放送・月曜日~日曜日計10回)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

大谷めいゆう、大阪・十三でライブ開く  提供曲・オリジナル曲など全12曲を歌唱 [ライブ]

◆作曲家でシンガーソングライターの大谷めいゆうのライブが、2019年12月6日、大阪・十三のライブハウス、246ライブハウスGABUで行われた。青春三部作と言われる青春ソングや演歌歌手の哀感を歌った「パンの耳」(天童よしみ)今なお多くの人に歌われる「ありがとう感謝」(小金沢昇司)など全12曲を歌った。

大谷めいゆう・3.jpg
同世代に向けたメッセージソングを作りたいという大谷めいゆう


 大谷めいゆうは大阪市出身で、ライブ当日には北野高校時代の同級生たちが会場最前列に陣取って声援を送っていた。「
 65歳になった彼は、曲作りにますます意欲を見せている。70万枚のヒット曲で知られる同い年の歌手、原大輔(テイチクエンタテインメント)とは「もう一度、夢を見てみよう」と、今年9月に「これからの人生」を原に提供している。この日は、古い友と夢を語り合うカップリング曲の「俺の生き様」と合わせて披露した。

 「去年暮れに彼と会って、もう一度やろうと意気投合して、同世代に向けたメッセージソングを作りました」

大谷めいゆう・4.jpg
大谷めいゆう・2.jpg

 大谷は北野高校から早稲田大学へ進んでいる。青春三部作と呼ぶ「俺たちのC'est la vie(セ・ラ・ヴィー)」「借りた八千円~一言芳恩~」「早稲田松竹」は、そうした東京での学生時代に題材を取っているもので、「借りた ー 」は滑り止めで受験するための受験料を友人から借りた実話を基に書いた作品である。

 多くの作品は聴く人の心に染みる楽曲が多い。
 作詞家山本茉莉が歌手時代の苦労話を詞にして、大谷が曲を書いた「パンの耳」は、天童よしみが歌った。
 これは山本の下積み歌手時代の体験を歌にしたもの。クリスマスイブにもかかわらずスナックでキャンペーン。出番の声がかかるまで寒い外で、鞄に詰め込んだカセットを持って立って待っている。多くの演歌歌手が体験していることだけに、涙を誘うシーンもある。

大谷めいゆう・1.jpg

 やはり寂しいクリスマスを歌うのが「55回目のクリスマス」。大谷が55歳の時に作った作品である。♪ 街のあかりが 今夜のキャンドル 〜 と、ひとりで過ごすイブの夜を描写。 ♪ 想い出と語り明かそう 〜 と歌っている。

大谷めいゆう・北沢 塩乃.jpg
ゲストの北沢麻衣と塩乃華織が司会を担当

 過ぎた日々に想いを馳せ、これからの人生に 夢を膨らませるライブの締めくくりは、彼が多くを提供するキングレコードの歌手、小金沢昇司の「ありがとう感謝」。人生すべてに感謝を示すかのようなライブであった。

大谷めいゆう・北沢麻衣.jpg大谷めいゆう・五条哲也.jpg
1月に徳間ジャパン移籍第1弾の新曲を出す北沢麻衣(左)と五条哲也
大谷めいゆう・塩乃華織.jpg大谷めいゆう・立石光.jpg
新曲「七尾線」を歌う塩乃華織(左)と女装歌手の立石光

 ライブではこれより先、この日のゲスト歌手の北沢麻衣(徳間ジャパンコミュニケーションズ)五条哲也(日本クラウン)塩乃華織(同)立石光(夢レコード)らが、オリジナル曲と昭和の流行歌を歌って盛り上げた。

大谷めいゆう・古市幸弘.jpg大谷めいゆう・中川肇.jpg
古市幸弘(左)と中川肇

 大谷は「これからぼくらの世代に向けたメッセージソングを作っていきたい」と話していた。


[大谷めいゆう ウィキペディア]
https://ja.wikipedia.org/wiki/大谷明裕








nice!(6) 
共通テーマ:音楽

KANA(テイチクエンタテインメント) 「再会の街」 女性ファンの心を揺さぶる 来年はHANZOとのライブツアーも [インタビュー]

KANA・再会の街 2.jpg◆姐御のニックネームがよく似合うダイナミックな歌いっぷりが女性から人気の、テイチクエンタテインメントの歌手、KANAのファン層が広がっている。歌手デビューして21年、テイチクからソロデビューして11年目。40ー50代でKANAを支持するファン層が広がっているという。歌うのは切ない愛をテーマにした歌謡曲であるが、ロックを思わせるような激しさもあったりする。2019年11月には、テイチク10枚目のシングル「再会の街」を出している。♪ そっと秘めた想い 口に出来ず 〜 女性の心を揺さぶる。


KANA・再会の街.jpg









 大人の愛を歌うKANAの歌は難しいー。
 こんな声をよく聞く、とKANAは話す。ワイルドでパワフルな表現が、そう感じさせるのであろうか。
 それでもこのところ、ファン層の拡大もあってか、カラオケで歌う人が増えているという。中でも関西では、リクエストの多い「コイノアシアト」が良く歌われている。2017年にリリースした楽曲であるが、当時から歌うには難しい、と言われていた。

 「周りでは難しい言われますが、メロディは決してそうでもないんですよ。『コイノアシアト』が、今頃たくさん歌われるのは、恐らく練習に2、3年かかったんでしょうね」とKANAは笑う。

 このように歌いやすい歌が好まれ、またそれに沿った楽曲作りが重視される風潮が演歌・歌謡界にはある。それに抗うように彼女が歌うのは「でも、こういう作品なんです」と説明する。
 そんな彼女は「自分たちが良いと思った、私らしい楽曲を作っていきたいのです」といった信念を曲げない。それがたとえ歌いづらいと思われても、「私(KANA)らしさ」というオリジナリティを大切にしたいのである。

 新曲「再会の街」は作詞が冬弓ちひろ、作曲は実兄の小林宏和、編曲は佐藤和豊による大人のラブソングである。3年前に完成していた作品。長く眠っていたが、時折、ライブでは歌って評判を取っていた。
 今回、新曲の話が持ち上がった際に「それならば、とメイン曲として収録しました」という。

KANA・再会の街 1.jpg

 「再会の街」の発売を記念して、今回で4回目になるボーカルコンテスト&パフォーマンス発表会を行う。
 ボーカルコンテスト部門でグランプリを受賞するとKANAのライブに出演して、オリジナルバンドの演奏でグランプリ受賞曲を1曲歌唱出来る。その模様はDVDに収録してプレゼントされるという。
 応募の締切は2020年4月17日必着。決勝は20年6月28日、東京・品川の「J-SQUARE SHINAGAWA」で行われる。

 来年は2月から、同じテイチクのシンガーソングライター、HANZOとジョイントして「KANA&HANZO 2020ライブツアー」を、全国8ヶ所で行う。初めての試みである。皮切りの大阪会場は大阪・中崎のライブハウス、キャンディライオン。
 「HANZOさんとは去年、一緒に仕事をしてから、お互いの音楽を意識するようになりました。今回、歌謡曲の世界で2人で何か出来たらいいね、ということになりました」

 内容も2人がお互いの歌を交換して歌ったり、楽器やコーラスも交えて「楽しいライブ」を企画している。
 決定されている8会場以外でのファイナルライブも計画中である。





[KANA オフィシャルサイト]
http://pre-pro.co.jp/talent/kana/
[KANA テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kana/








nice!(5) 
共通テーマ:音楽

水城なつみ(キングレコード) 「津軽の風笛」 叶わぬ初恋を歌う カップリング曲「納豆音頭」でごぼう先生とコラボでイス体操も [インタビュー]

◆デビュー7年目に入ったキングレコードの歌手、水城なつみがこのほど、4日間の大阪キャンペーンを終えて東京へ帰る直前に、JR新大阪駅構内の喫茶店でインタビューした。2019年8月に出した「津軽の風笛」は、青森県津軽のねぶた祭りで芽生えた初々しい初恋を、25歳になった彼女が歌っている。記者が初めて水城に会ったのは、彼女がまだ18歳の時であった。それから7年、歌声からは着実な成長が感じ取れた。

水城なつみ 1.jpg
水城なつみ


 デビューしてからの6年間で、まだ訪ねていない都道府県は青森県だけだという。青森と言えば、今作の舞台なのであるが、まったく繋がりがないのだそうだ。尊敬する先輩歌手で青森県人でもある吉幾三の大ファンで、津軽の歌はこれが2作目だというのに、である。
 新曲「津軽の風笛」は、叶わない初恋の切ない歌であるが、らっせら〜 と響くねぶた祭りのかけ声が、何故かほんのりと温かく元気にしてくれる。

 このところ寂しいイメージの北国の歌が続く水城なつみだが「伸び伸びと大きく歌っており、気持ちのいい1曲です」と、カラオケ好きの人にも「笑顔で歌ってもらえるといいですね」と話す。

水城なつみ・津軽の風笛.jpg 今回、カップリングには、「しわしわブギウギ」「納豆音頭」の2曲を収録している。今までアルバムに収録していた「納豆音頭」を初めてシングルに入れた。

 納豆と言えば茨城県。県庁所在地の水戸市内の小学校と、水城が卒業した小学校では、この歌が流れているというから、さすが<納豆県>である。

 しかも今回初めて、介護施設の 経営者で介護予防の伝承者とも高齢者のアイドルとも呼ばれるごぼう先生と一緒に、この「納豆音頭」に合わせて椅子に座って出来る高齢者向け体操を、DVD「ごぼう先生といっしょ!民謡・童謡・演歌 口ずさんでイス体操」(別売)で、水城も披露している

 「実家でおばあちゃんやお父さんお母さんたちと一緒に、この体操をしたんですよ。いい運動になった、と喜んでくれました」

水城なつみ 2.jpg

 デビューして7年目。
 水城は「もうアラサーになってしまいました」と苦笑いする。
 「毎日が勉強と思って、周りからあらゆるものを吸収しています。行く先々で素敵な人たちと出会えて、世界が広がりました。いつか恩返しが出来るように頑張りたい」
 故郷や親戚も全国にたくさんできた。
 そうした所を訪ねると「お帰り、と言ってもらえるようにもなりました」とも。
 歌手としての成長を感じる人も少なくはない。

 来る2020年はどんな年にしたい?
 「デビュー10年目に向けて土台を固める1年ですね。焦らず慌てず諦めずに、今できる事をひとつずつやっていきたい。たとえば歌を聴いて頂く人との心の架け橋のように繋がっていけるといいなぁ〜」

 今年は台湾で行われたカラオケ大会のゲストとして招かれた。
 「テレサ・テンさんの『時の流れに身をまかせて』を中国語で歌いました。皆さん、大喜びで大歓迎して頂きました」
 国内に留まらずに活動の地域を広げていく。


[水城なつみ オフィシャルサイト]
http://www.mizuki-natumi.com/
[水城なつみ キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=44259








nice!(3) 
共通テーマ:音楽

吉幾三(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 大阪・新歌舞伎座で特別公演 開場60周年記念ファイナル [舞台]

◆新歌舞伎座が今年1年展開してきた開場60周年記念の特別公演のラストを飾る吉幾三特別公演が2019年12月1日から、大阪・上六の新歌舞伎座で行なわれている。1部は松竹新喜劇「帰って来た男」を原作にした「どたばた遊侠伝 時代おくれの竜」。ちょっと早とちりで涙もろくて人情家でもある渡世人の竜を吉が演じている。台詞のTSUGARU訛りの大阪弁は、デビュー当時に大阪で身に付けたもの。2部の歌謡ショーでは、去年1年間、世界を旅して耳にした日本を含め5ヶ国の歌を、ヒット曲と共に聴かせている。18日まで。

吉幾三 芝居2.jpg吉幾三 2.jpg


 吉幾三の新歌舞伎座での座長公演は14年振り2度目。今回の時代設定は明治初年。舞台にはガス灯が建ち、サーベルを下げた警官が登場するかと思えば、日本刀を持った壮士風の男たちもいる。
 立ち回りなど時代劇の任侠ものの要素と、脚本・演出の岡本さとる氏が「ギャング映画の味わいを、少しだけ加味しました」と 言うように、笑いの中にもスリルとサスペンスも感じ取れるようである。

吉幾三 芝居.jpg
吉幾三 芝居3.jpg

 そんな舞台で吉は、花道からシャボン玉を吹かしながら、のたりのたりと登場する。賢いのか阿保なのか分からない可笑しさを含んだ松竹新喜劇ならでわの笑いが、ふんだんに盛り込まれている。
 デビュー47年の吉ならではのアドリブもある。許婚のおせきを熊谷真実が演じている。初共演の酒井敏也は、ラストでどんでん返しを演じて観客を驚かせる。

吉幾三 芝居4.jpg

■旅唄で世界の衣装に早替え

 2部のオープニングでは<ヨッシー>コールが響く中、吉が「初日は1回公演だから少し長めにやろうかな」と告げると歓声。

吉幾三 1.jpg

 今回の歌謡ショー・オンステージの目玉は、吉が1年間の世界旅行の行く先々で触れた音楽を取り入れて、彼ならではの構成で組み立てた「世界の旅唄」のコーナー。ステージでそれぞれの民族衣装に早替えして聴かせるといった趣向。

吉幾三 3.jpg吉幾三 4.jpg


 スカートを履いたサロンというインドネシアの民族衣装を着た吉は「二人のインドネシア」を歌い、今度は長いチャイナ服に身を包んで「再見上海」を、アメリカは上半身裸でハワイのフラダンス衣装で「アロハ コナ」を寒い寒いと言って歌う。
 日本は吉の地元・青森県の民謡「俵つみ唄」をハカマ姿で歌った。

吉幾三 5.jpg

 世界旅行は吉に新たなメッセージソングも作らせた。
 2019年11月に発売したばかりの、子供の涙は見たくないと平和を願う「涙・・・止めて」が、それである。これを歌った吉は、国内政治の腐敗を嘆くと共に「世界のすべての子供たちが笑顔になりますように」と訴えた。

吉幾三 7.jpg

 ファンが待ちかねたヒット曲コーナーでは「情炎」「酔歌」「雪國」などを披露。最新曲の「人生(みち)」も。大阪にちなんで「北新地」といった男と女の歌も聴かせた。

吉幾三 8.jpg



[吉幾三 オフィシャルサイト]
https://441930.jp/
[吉幾三 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/yoshi.html
[吉幾三 新歌舞伎座]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20191201.html








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

ファン・カヒ(日本クラウン) 20年1月8日に新曲「メランコリーに抱かれて」リリース [新譜]

ファン・カヒ 2.jpg◆人気上昇中の日本クラウンの歌手、ファン・カヒがメジャーデビュー3枚目のシングル「メランコリーに抱かれて」を、2020年1月8日にリリースする。先頃行ったテレビ番組の収録で初披露した。



ファン・カヒ・メランコリーに抱かれて.jpg










 新曲は、内藤綾子作詞、西つよし作曲で編曲は矢野立美による、70年代のディスコサウンドリズムでアンニュイな大人の 世界を歌う。
 テレビ番組収録で2コーラスを歌ったファン・カヒは「まだ振り付けが完全ではありませんが」と言いながら聴かせた。
 カップリング曲の「スキャンダルな恋」は、サンバのテイストのアップテンポな楽曲。

ファン・カヒ 1.jpg

 20年1月19日には、滋賀県大津市の「スパリゾート雄琴あがりゃんせ」での歌謡ショーにゲスト出演してファンに公開する。

ファン・カヒ 3.jpg

​ ファン・カヒは韓国・釜山出身。2012年から日本に移り住み、作曲家西つよしに師事して好きな日本の演歌を学んでいる。16年には「jealousy(ジェラシー)」で歌手デビュー。18年1月に「真昼の白い月」で日本クラウンからメジャーデビューしている。


[ファン・カヒ オフィシャルサイト]
https://www.hwan-gkahee.com/
[ファン・カヒ 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/hwangkahee/whats.html








nice!(4) 
共通テーマ:音楽

芸能生活22年の若松秀彦、来春に新曲リリース 聖子とのデュエット曲も [イベント]

◆芸能生活22年になる歌手、若松秀彦が2019年12月1日、大阪・心斎橋の心斎橋ニューオオサカホテルで、年末恒例のリサイタル・ディナーショーを開き、来年3月に新曲を発売することを発表した。

若松秀彦.jpg
来春、新曲「悪ふざけ」を発売する若松秀彦

 新曲は作詞松宮有里、作曲諸見里耕一による「悪ふざけ」と、聖子とのデュエット曲「東京シルエット Part2」。2020年3月のリリースを予定している。これを記念して同4月5日には、大阪・浪速区のライブハウス、Kansai ON AIR L7で新曲発売記念パーティーを開く。

聖子.jpg
若松とのデュエット曲の新曲を出す聖子

 リサイタル・ディナーショーでは曲名の発表にとどまったが、若松は「併せてテレビ番組の主題歌のリリースも計画していますが、是非ともヒットチャート上位を目指したい」と話していた。

秀彦&聖子.jpg
デュエット曲を歌う秀彦&聖子

 この日、若松は22年前の歌手デビュー曲の「青い夜霧に濡れながら」そのカップリング曲「夢からませて」などを歌うと共に、聖子とのデュエット曲「東京シルエット」「あなたに夢を」も歌唱。
 聖子もまた、オリジナル曲の「新宿ドール」を歌った。


関西軽音楽クラブオーケストラ.jpg
ゲスト出演したグループ・関西軽音楽クラブオーケストラ、ボーカル2人が来春ソロデビュー

 ゲストの美勇士、南吾郎、川口哲也、桐山純一、岩本やすし、星乃輝らも最新曲を披露。グループで出演した関西軽音楽倶楽部オーケストラのメンバーでボーカルを担当するMIHOとふしぎ(原千尋)も来年、リサイタル・ディナーショーを主催したCross Culture合同会社からソロデビューする。


[Cross Culture合同会社]
https://www.crossculture-r.com/








nice!(3) 
共通テーマ:音楽

神野美伽(キングレコード) ブギの女王笠置シズ子を演じて、「東京ブギウギ」などオリジナル曲ばかり19曲を歌う きょう千秋楽 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール [舞台]

◆往年の名曲をアレンジカバーして配信したり、米ロックフェスティバルで歌うなどチャレンジ精神旺盛なキングレコードの歌手、神野美伽が、ブギの女王と呼ばれた笠置シズ子の生涯を演じて歌う「SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~」を、2019年12月1日まで、大阪市中央区の大阪城公園内にあるCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで熱演している。ラストステージはきょうの午後2時開演。

神野美伽・SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~ 1.jpg
共演者と踊る神野、出演する俳優は4人。何役も演じる

 笠置シズ子は1955(昭和30)年の「たよりにしてまっせ」を最後に歌手を引退し、その後、晩年まで芝居やテレビドラマなどで活躍した戦後を代表する歌手。昭和22年に大ヒットした「東京ブギウギ」が代表曲として知られている。
 そんな彼女の歌手としての第一歩は、戦前の大阪・道頓堀の松竹少女歌劇からだった。その後、東京・浅草の日劇国際劇場へと舞台を移し、敗戦で焦土と化した日本の多くの人々を元気付けた。

公演・パンフ.jpg

 芝居は1948(昭和23)年、すでに日劇で人気を博していた頃、東京・有楽町のガード下で、1人の娼婦と出会うところから始まる。
 笠置は愛した男性や家族との死別、戦争中の厳しい統制といった悲しみの中でも、底抜けの明るさで好きな歌を歌い続けた。その負けん気の強さと歌が、周りの人たちを明るくしていく。

 神野美伽が演じる笠置シズ子は、まるで2人が同一人物であるかのような錯覚に陥る。前向きにいつも新たな挑戦を続ける彼女の姿が、そのように思わせるのであろう。今回の公演は「今年一番の挑戦でした」と話す彼女は、11月23日の公演初日間際まで、台詞を覚えたり役作りに苦心したという。

神野美伽・SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~ 2.jpg
ガード下で出会った<おゆき>とは生涯の友人となる

 神野が今回の公演の企画を初めて聞かされたのは5年前だったという。
 彼女は公演のパンフレットで「自分自身の表現で笠置さんの曲を歌うべきなのか。まだ煩悶していますけど、出会うべきして出会ったと自覚しています」と書いている。
 「今まではあまり笠置さんの歌を歌うことはなかった」(神野)が、約2時間のステージでは、代表曲の「東京ブギウギ」から「センチメンタル・ダイナ」「美わしのアルゼンチン・チナ」など、オリジナル曲ばかり19曲を聴かせてくれた。それに反して自身のオリジナル曲は1曲も歌わない。珍しい公演ではあるが、これが新たな神野ファンを作り出したようでもある。

神野美伽・SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~ 3.jpg
笠置になり切っての熱唱

 笠置の作品の多くは作曲家服部良一が手がけている。今回、神野が歌うのに際して、東京都内の倉庫に保管されていた笠置が歌った服部作品の譜面が提供されている。その中からは今まであまり知られていなかった、「買物ブギー」の歌われなかった部分の譜面も見つかり、この日は完全バージョンで披露した。
 また併せて歌った「大空の弟」は、戦死した弟を偲んで歌ったもので、新たに見つかった作品である。軍歌のようにも思える笠置の楽曲の中では異色の作品とも言われている。

 きょうの公演がラストとなるが、それを惜しむかのように、エンディングで神野は出演者や演奏者たちと一緒に「銀座カンカン娘」を歌った。観客も感極まって立ち上がっての拍手するなどしていた。再演を期待したい。


[神野美伽 オフィシャルサイト]
http://www.shinno-mika.com/
[神野美伽 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13450








nice!(4) 
共通テーマ:音楽